●キム・ホゴン監督（蔚山）：
「今日は、両チームともにいい試合をしたと思っています。アウェイの地に来て、事前にFC東京が昨年以上に強くなっている情報を持っていましたが、その通りだと思いました。組織的にも、戦術的にも強かったという印象を受けました。蔚山としては、コンディションが思った以上に上がっていなかった。２−２の引き分けは、予想外の結果ではありました」

Q:FC東京の強さは、具体的にどういったところに感じたのか？
「元日の決勝と、３月１７日の名古屋戦戦した試合の比較になりますが、１月１日に比べて攻守のバランスが安定してきていると思います。攻撃のテンポが凄くスピードアップしている。両サイドのオーバーラップも組織的でトレーニングされていると思いました」

Q:蔚山はKリーグでは強い姿を見せてきました。苦戦した原因はどこにあったのでしょうか？
「前半の序盤は、チームとして良かったが、それ以降はパスの組み立てや、中盤で局面を打開する難しさを感じました。後半は、さらに、そこに体力的な問題も加わった。自分たちのやりたいサッカーをやらせてもらえなかった印象を受けました」

Q:Jリーグを経験した選手が今日のFC東京戦にどのように影響したのか？
「おっしゃる通り我々のチームにはJリーグを経験した６選手がいます。Jリーグの経験を生かしてキムスンヨンと、マラニョンが得点を決めて引き分けに持ち込んでくれた。Jリーグでの経験を生かして追いつくことができたと思っています」

Q:予想外というのは、結果なのか、内容なのか、それとも別のところにあったのか？
「最初に、引き分けという結果についてですが、正直、勝ちたいという気持ちでいました。今日の試合経過を考えても仕方ないと考えています。ACLの予選リーグの中でも今日のFC東京戦は重要だと考えていました。ACLとKリーグを中３日、４日で試合をしなければいけない。体力的にも非常に厳しい状況です。そうしたことを踏まえた上で、勝ちたいという気持ちはありましたが、引き分けという結果は蔚山にとっては良かったのかなと思います」

Q:試合内容には満足していますか？
「やはり想定していた戦い方を現実的には１００％出し切れなかった。ただ、最後まであきらめずに戦ってくれた。この結果に対しては、選手を賞賛したいと思います」

Q:本来の戦い方よりも慎重な戦い方をしたように思いますが、このやり方を選択したのはアウェイだという理由なのか、それともコンディションの問題だったのか？
「戦い方の部分では、Kリーグと、ACLで特に変えているとは思っていません。FC東京を分析した上で、今日はプレッシャーを前線から掛けなければいけないという要素があった。その部分でほかのゲームとの違いが生まれたと思っています」

Q:終盤の体力が落ちた中、選手の頑張り以外の部分で得点が奪えた要因は？
「終盤の残り１０分、１５分で負けている状況だったので、最低でも引き分けで終わらなければいけないと思っていました。前からプレッシャーを掛けてボールを早く送っていく。そして、前線に人数を掛ける戦いで同点に追いつくことができたと思っています」

以上