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5年ぶりの開幕戦勝利で幸先の良いスタートをきり、一気にスタートダッシュをかけたい東京Vだったが、2戦目となる前節で甲府に敗れ、残念ながら連勝は果たせなかった。1-3という結果を、阿部拓馬は「完敗かなって感じでした」と受け止めているようだが、VTRを繰り返し見直したうえで川勝良一監督は「点差ほど甲府とウチに力差はない」と言い切る。「もちろん、相手の2トップの力がすごかったというのはある。でも、問題はその2トップへのボールをどこから入れさせていたか」。ロングボールを送った甲府のDFラインの位置が、ほぼハーフウェイライン付近だったことを挙げ、「だから当然、2トップにボックスの中でプレーさせてしまうことが多かった」と、同監督。相手よりもまず、勢いを与えてしまった自分たちの戦い方にこそ敗因があったし、今週はその課題修正に努めたという。
前節の反省点として一番に挙がったのが「攻撃が単調すぎた」ことだ。目指すサッカーへのこだわりが強い分、キャンプでやってきたことを意識し過ぎて、ワンタッチを無理に使い過ぎてしまったことを川勝監督以下、選手たちも猛省する。特長とする短いパスワークをより生かすためにも、「早くチェンジサイドしてそこへワイドが出ていったり、相手に背中を向けさせるためにロングボールを使ったりして間延びさせたり広げたりする作業」を、川勝監督はポイントに挙げる。森勇介も「小さいサッカーすぎちゃったから、もっと大きいところでやらないと。僕ももっと球を呼び込みます」と、ワイドから積極的に絡んでいくことを誓った。
注目したいのが、今節人一倍気合いが入っている高橋祥平である。前節・甲府戦、中後雅喜の負傷交代というアクシデントによってボランチに入らざるをえなかったとはいえ、自分のミスで失点を生んでしまった悔しさは忘れられないという。14日(水)に五輪代表を決めたU-23代表メンバーの一員として喜びを噛みしめたのも束の間、「五輪出場決定は素直に嬉しかったですけど、今度はチーム。同じミスは絶対に許されないし、あんなプレーをしているようじゃ試合に使ってもらえなくなってしまう」と、危機感も口にしている。「どこで出ても、与えられた役割をとにかく90分間集中してやるだけです」。A代表の経験も持つ選手もいた同年代の選手たちから多くの刺激を受けてきたであろう20歳の汚名返上に期待したい。
もう一人、静かに燃えているのが阿部拓馬である。3試合目を迎え、「そろそろ点欲しいです」と意欲を語る。そのためにも「もっと試合の流れを読んで裏に抜ける動きも増やしたい」。ちなみに、前節から持ち越しとなったJ2通算10,000ゴールの話を振ると、「あと4点?十分チャンスあるじゃないですか。絶対狙います!歴史に名前残したいです!!」と、満面の笑み。エースの“モッてる度”は?こちらも楽しみの1つとなりそうだ。
チームとしては、ボランチに誰を抜擢するかが1つの焦点かもしれない。前節から継続して高橋、開幕戦で起用した和田拓也はどちらも計算が立つが、一方で前節ベンチメンバーの梶川諒太、2種登録の吉野恭平の起用も十分あり得るのではないだろうか。「ケガ人のことを言っても仕方がない。他の選手にとってチャンスと捉えるしかない。違う選手の良さを発見し、それで結果が出ればいい。選手を信用して送り出すだけです」と、川勝監督も主力の相次ぐ戦線離脱のピンチをチャンスとすべく選手起用を試行錯誤する。
「出れるチャンスがきたら、これからの自分の挑戦のためにも思いっきりやるしかないです。自分の特徴でもあるボールにたくさん絡んで、得点やチャンスを生みたいです」と、梶川も出場意欲十分だ。
「負けから得るものは無いと思う。でも、前節の負けで1回(教訓を)覚えればいい」と語り、川勝監督は続けた。今季リーグ戦が42試合であることをフルマラソン(距離42.195km)にたとえ「1kmごとに給水ポイントがあったとして、2km地点での給水に失敗したからといってフォームを崩して走れなくなったりしないでしょ?そこからの立て直しはいくらでも可能だから」。迎える3kmの給水地点では充実した水分補給をし、またその次の1kmを戦い抜くための元気を蓄えたいところだ。
以上
2012.03.16 Reported by 上岡真里江
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