ホームで迎えた開幕戦は2−0で山形に勝ち、幸先の良いスタートを切った千葉。だが、第2節はFW深井正樹曰く「自爆した感じ」というような攻守ともにミスが目立つ内容で、京都に0−2で敗れた。3月14日の午前練習後に京都戦の映像を使ってのミーティングを行なったが、当初の予定(30分程度)を上回る時間をかけての入念なものとなった。
シュートがわずか5本に終わった京都戦の攻撃について、選手たちが考えた問題点は「パスを速く回そうとして雑になった」(深井)こと、「縦を意識しすぎて一発(のパスでのチャンスメイク)を狙いすぎたのもある」(FW藤田祥史)こと、そして「相手のプレッシャーは許容範囲だったのに、攻撃が単調になった」(MF兵働昭弘)ことなどだ。その点について木山隆之監督は「カウンターのチャンスでそういった攻撃ができなかったら、サイドを変えてじっくりやり直せばいいんだけど、京都はボールサイドに寄る傾向があるのに密集したところに突っ込んでボールロストしていた」と話し、状況に応じた攻撃の組み立て、相手の対応に呼応しての攻撃の組み立て直しを重点に、修正を行なうとのことだった。
横浜FCは前から激しくプレッシャーをかけてくるが、それに慌てることなく落ち着いたパスワークで攻め、「攻めたらシュートまで行く」(木山監督)ことを徹底したい。
また、攻守両面で見られたことだが、京都戦での千葉には球際で負けている選手が多かった。「例えば(山口)智は競り合いでほぼ勝っていたけど、そこで負けているのは若い選手ばかり。そこは強く選手に言わないといけない」と、木山監督はファイティングスピリットを前面に出して戦うことを選手に求める。それはまた、「ブロックを作っていながら、その前でプレッシャーに行けていなかった」(木山監督)守備の修正にもつながるものだ。
横浜FCは開幕戦では水戸に1−2で敗れ、ホーム開幕戦の第2節は愛媛とスコアレスドローに終わった。16本のシュートを打った愛媛の決定力不足にも救われたが、キックオフ直前に岸野靖之監督がボランチのMF八角剛史と「今日は無失点で終わろうということで守備の確認」(八角)をしたほど試合のテーマとして重要視した「失点を0にする」(岸野監督)ことはやりきった。だが、その一方でシュート3本の数字が示すように、フィニッシュに持ち込む攻撃の組み立てには連係や個人の技術のミスなどの課題が残った。それでも、ロングパスで相手の裏を狙うチャレンジは精度が高まれば得点機を作れるし、八角がより高い位置で大きな展開のボールさばきができれば優位に試合を進められるだろう。千葉はディフェンスラインを高く維持するだけに、その背後のスペースは一番の狙いどころだ。
「連敗はできないし、ホームゲーム。絶対に勝たなければいけない」と千葉の木山監督や選手は口を揃え、岸野監督は愛媛戦の試合後の記者会見で「次は勝ちたいし、勝たなアカンと思います」と話した。千葉は昨季の対戦では2試合とも横浜FCに追いつかれて1−1で引き分けており、今節こそ勝ちきりたい。昨季まで横浜FCに在籍し、「点を取って、いいところを見せたい」と闘志を燃やしている藤田の活躍に期待したい。
以上
2012.03.16 Reported by 赤沼圭子
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