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開幕戦で磐田と引き分け、J1復帰後初の勝点を獲得した札幌。内容的にも「完全に崩された場面はそんなになかったし、攻撃面でもいい形は作れていた」と石崎信弘監督は手応えを口にする。もちろん、「まだまだ満足はしていない」と指揮官は続けており、この2節では内容面をさらに向上させ、勝点3という結果も追い求めていくことになる。
開幕戦からこの神戸戦に向けての1週間は、練習場である宮の沢グラウンドの積雪状況によっては本州で短期キャンプを張る可能性もあったが、芝生がしっかりと顔を出していたため地元で腰を据えてトレーニングをすることができた。例年同様に1月中旬から開幕直前までという長期キャンプを行ってきたチームには身体的、精神的な疲労がどうしても蓄積してしまっている。その意味でも、短期とはいえここにきての再キャンプを回避できたことは大きい。内村圭宏も「開幕戦が終わって、やっとゆっくりできる感じ。いい準備ができると思う」と地元で調整できる喜びを感じている様子だ。
開幕戦ではある程度の内容を演じることができていた。しかし、勝点3を取れているわけではないので、その意味での課題は存在する。そして神戸戦に向けてチームは攻撃、守備のどちらかに力を入れるのではなく、すべての質の向上に力を注いでいる。高木純平も「磐田戦の内容を、最低限のベースにしていかなければいけない。あの内容に満足していては、どこにも勝つことはできない」と気を引き締めた。
そうしたなかで、敵地で挑む神戸戦に向けチームが強く意識している部分のひとつに「セットプレーの守備」が挙げられる。今シーズンの神戸には精度の高いプレースキックを持つ野沢拓也が鹿島から加入しており、G大阪との開幕戦でも良質なキックで得点を演出している。その映像を見た石崎監督も「(野沢は)嫌なところにボールを蹴ってくる。その対応も大事だが、まずは自陣で無用なファウルをしないようにしていかないと」と注意する。昨年まで鹿島でチームメイトとして野沢のキックを見てきたGK杉山哲も「野沢のキックに対しては、常にいい準備をして守る必要がある」と対応策を模索。このプレーを札幌がどれだけ封じられるかが、試合の大きなポイントになりそうだ。
また、前節を無失点で凌いだ守備陣だが、特に奈良竜樹、ジェイド ノースで組むセンターバックについては、「前田(遼一)を何とか抑えたが、今度の相手は速くて上手い大久保(嘉人)という選手もいる。いろんなタイプの選手にしっかり対応できるかどうか」と石崎監督。奈良本人も「大久保さん以外にも力のある選手が何人もいるので、集中を切らさずにプレーしなければ」と慢心はない。
昇格チームの札幌にとっては「すべての相手が格上になる」(古田寛幸)。その意味では磐田戦はホームで引き分けてしまったとはいえ、得た勝点1の意味は決して小さくないだろう。ただし「勝たなければ自信は得られない」と新加入の山本真希は言い切る。石崎監督も「アウェイだからといって、引き分けで良しというようなことはない」。
4シーズンぶりのJ1勝利を目指し、札幌が神戸に挑む。
以上
2012.03.16 Reported by 斉藤宏則
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