いよいよ、2012シーズンの西京極開幕ゲームが迫ってきました。いろいろと磨かれた京都のサッカーをホームのサポーターにご披露、となる訳です。
昨季とほぼ同じメンバーですが、新しいところもあります。中山博貴がキャプテンとして腕にキャプテンマークを巻くのもその一つ。「プレーできる選手が中心にならないとサッカーチームじゃない」と語ったのは任命した大木武監督。「練習から100%しっかりやる。彼をみれば(他の選手は)やることがわかるでしょう」と信頼の言葉を添える。
中山博貴本人は「監督から『お前がやれ』と言われた。断る理由はないと思うし、目標を達成するため、全てを出したい」と覚悟を口にする。在籍9年目で京都の昇格、降格を見つめてきた選手でもある。「選手がバラバラになったら勝てない。誰一人欠けることなく一緒の方向を向いて進んでいくために自分のできることを全てやりたい」。
数年前の彼は、勝つために自分が点を取らなければ、という考えを匂わせていた部分があったが、昨季からは自分の得点以上にチームの勝利を優先するようになった。そのことを尋ねると、「サッカーはチームプレー。最終的に勝てるようにしないといけない。ニアに走り込むことは止めないし、それで他の選手がフリーになればいい。それで点が入れば、その何分の1かをくれればと思う」。プロ9年目となると、ユーモアも交えて答えられるようになるんですね。
ホーム開幕戦の相手は千葉。言わずもがな、工藤浩平の古巣。昨季はケガで千葉戦には出場していないので、自身が千葉と対戦するのは初めてとなる。もちろん本人にコメントを取っているのだが、実はこれ、すごく聞きにくかった。
本人にとっては複雑な感情があると思うからだ。柳沢敦(現仙台)の時も気を使った覚えがある。本人からはすごく『育ててくれたチームに恩を感じている』という雰囲気は伝わる。だが、こちら側はついつい煽ってしまう聞き方になることもあるので、あまり突っ込んで聞かないようにしている。さらに、今季は開幕戦で勝てなかったということで、工藤自身も『個人のことよりもチームを優先』という気持ちになっていることが手に取るようにわかる。「個人的には思い入れはありますけど、開幕戦を落としていますので。チームとして目標に向けてやるだけ」、というコメント以上のことはこちらも聞きにくいのである。
工藤がどんな思いを持ってプレーし、それを京都・千葉、双方のサポーターにプレーで伝えてくれるのか、非常に楽しみだ。
J2通算10000ゴールが目前だそうだ。第2節の西京極のキックオフ時間は17時30分。開幕前は「何でこんな遅いキックオフなんだろう」と思ったのだが、こういう状況になると「運が向いているのでは…」と思ってしまう。とは言いつつ、実はこのメモリアルゴールについて選手にコメントは聞いていない。勝つことだけを考えている選手たちに聞いても「それよりもチームが勝利すること」と答えるに決まっている、と思ったから。京都は点の取れるチームだと思っているので、ゴールは挙げる(…と思う)。あとはそこに運が付くかどうか、ですね。
いよいよ西京極開幕戦。サポーターの方にも、期待も含め、様々な思いを持ってスタジアムにお越しいただければと思います。
以上
2012.03.09 Reported by 武田賢宗
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