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【J1:第1節 広島 vs 浦和】浦和側プレビュー:いよいよ新生レッズ船出の時。“先輩”に勝って弾みをつけたい(12.03.09)

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新たな冒険の章がいよいよ開かれる。浦和は低迷から脱却するため、Jリーグで実績を残してきたミハイロ ペトロヴィッチ監督を招聘。確固たるサッカー哲学を持つことで知られる名伯楽のもとで再出発を誓う。

指揮官が打ち出す方向性は明確、かつ魅力的。そのはっきりとしたビジョンに対し、選手たちの口からは次々と明るい言葉が出てくる。今年はシャドーという新しい役割を与えられた原口元気は言う。「やり始めてからみんな上達してきたと思うし、僕も監督のやりたいことを理解できるようになってきたので、やっていて楽しい」

ペトロヴィッチ監督はかねてより「個人ではなくチームとして戦わなければいけない」と話しているが、その信念を練習メニューにもしっかりと落とし込んでいる。そのため、選手たちは自然と同じ方向性を持ってプレーするようになってきている。「レッズに来て3年目だけど、初めてチームが1つになっている感じがする。監督がブレないから、みんな監督のやりたいことに対して1つになっている」と柏木陽介は充実感をみなぎらせる。

個人ではなくチームとして戦う、そのために求められるのは運動量とコンビーネーションの融合だ。ペトロヴィッチ監督はトレーニングで徹底してパスワークを鍛えている。狭いエリアのなかでタッチ数制限を設けてパスをつなぐ練習は日常の風景になっている。

失敗してもチャレンジした結果ならば容認される。だが、ボールを出して終わり、そういったプレーをすればすぐに叱責が飛ぶ。「パスを出して動かないのは50歳のサッカーだ」。選手たちは常に味方のために動き、ボールのために動くことが要求される。自分のためではなく、チームのために動かなければ今年の浦和は機能しない。原口は「使われて、使っての関係なので去年よりみんなでサッカーをやっているという感覚がある。みんなでサッカーをやっていて楽しいと思う」と力を込める。

開幕戦の相手は奇しくも広島。ペトロヴィッチ監督にとっては6年間指揮を執った特別なクラブであり、指揮官の手の内を知るやっかいな相手だ。柏木、槙野智章と広島に馴染みの深い選手もいる。さらに浦和はチームとしてもリーグ戦過去5試合で2分3敗と苦汁を飲まされている因縁があり、新体制一発目の相手としては嫌なチームだ。

だが、ここで“旧本家”に勝てれば、新たな方向性に自信を持てるようになる。柏木は「広島には結果を出せていないし、プレーさせてもらえないことが多い。正直、広島に対して苦手意識はあるけど、逆にそういうチームに勝てれば上に行くきっかけになる」と意気込んでいる。

開幕メンバーの人選が固まりつつあるなかで、注目されるのは柏木のポジションだ。シャドーの一角に原口が入るのはまず間違いないが、柏木はどこで使われるのか。シャドーに入るのか、あるいはボランチ起用されるのか。今週前半にはボランチで試されていたが、8日の練習ではトップ下に入った。本人は「前の方がやっていて楽しいし、今日(8日)はうまいことできた。去年もそうだったけど、トップ下で出る方が点は取れる」とゴールにより近い位置でのプレーに手応えを感じていたが、指揮官はどういった決断を下すのだろうか。

広島は監督が変わったことで細かい部分に変更は出てくるはずだが、基本的には継続路線で進もうとするはずだ。「我々よりも広島の方が完成度は高いと思います。長く同じメンバー、同じやり方で戦っているので意思疎通は広島の方が取れていると思います」と指揮官が言うように、チームの成熟度は相手の方が高い。同じスタイルを志向する“先輩”にどれくらい自己を表現できるか。広島戦は新生レッズの最初の試金石になる。

以上

2012.03.09 Reported by 神谷正明
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