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【J1:第1節 仙台 vs 鹿島】仙台側プレビュー:20年目のJリーグで、街にJクラブが存在する意義を再認識するカード。継続性と新戦法、それぞれを駆使して、仙台は新しいシーズンへ(12.03.09)

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「Jの開幕戦の中で、いちばんメッセージ性があるカードだと思います」
手倉森誠監督は開幕戦を前に語った。住友金属時代の鹿島でプレーした経験のある手倉森監督にとって鹿島戦のときには毎回と言っていいほど「古巣対決」の話題が出るのだが、今回はまた違う思いがあるようだ。

「まずは、開幕の笛が無事に鳴ることを祈っています」
忘れもしない、2011年のホーム開幕戦を前にした3月11日。あの日発生した東日本大震災でホームタウンは被害を受け、物心両面での回復にはまだまだ時間がかかる状態にある。そのような中で、被災地にフットボールクラブがあることの意義、そしてフットボールを通して伝えられるものがあるということを、仙台に関わる全ての人たちが感じてきた。やはり震災から立ち直る道をホームタウンとともに歩んでいる鹿島との一戦は、震災発生から約1年が経つこの日、全国的な注目も高い。

日本にJリーグが誕生してから20年目を迎える。クラブごとの歴史が積み重なる中で、街にJクラブがある意義を深く考えさせられる2011年を経て、新しい歴史を刻もうとするクラブが、ユアテックスタジアム仙台で対戦する。
この開幕戦で、Jリーグ元年からタイトル争いを続け、その過程で伝統のスタイルを作ってきた鹿島を、仙台はホームに迎える。受け継がれる伝統と今季からの変革を感じさせる相手に対し、Jリーグの後輩である仙台もまた、近年積み重ねてきたものに新しい試みを加えつつある状態で挑む。
昨季にJ1リーグ戦最少の34試合25失点という堅守を強みとしてきた仙台。だが、「去年と同じだけではその上には行けない」(関口訓充)と、より高い位置で攻守を切り替える戦い方に、開幕前に取り組んできた。手倉森監督たちスタッフ陣がオフの間にドイツで最新の組織力トレーニングなどを学んで、それを従来の仙台の練習方法に組みこんで、仙台は新しい「武器」を身につけようとしている。

「まだまだ仙台のサッカーを理解していかないといけない」(上本大海)。「まだまだ連動性に物足りなさはある。それは今の時期、どのチームにとっても同じ事だけれど、なるべく早くコンビネーションを磨いていきたい」(関口)。新しい戦法は開幕戦の時点ではまだまだ煮詰めるべきところがあるが、昨年のように長いシーズンで試合を重ねていく中で、自慢の組織力に磨きをかけていきたいところだ。
大事なのは、攻撃一辺倒にも、守備一辺倒にもならないこと。「試合の流れを読む力はJ1トップクラス」と手倉森監督も認める鹿島が相手であればなおさらだ。今週のトレーニングでは攻撃的なシフトも守備的なシフトも両方テスト。そのたびにチームは臨機応変なポジションを取り、連係を深めている。2005年以来のホーム開幕戦で、攻める勢いを得られる時間帯も、強豪の攻めに耐える時間帯も、しっかり対応できるか。続けてきたものと新しいものを駆使した戦い方を見せて、仙台は「『復興元年』に我々は元気な姿を全国に見せていきたい」(手倉森監督)という2012シーズンの開幕戦で結果を出したい。

以上

2012.03.09 Reported by 板垣晴朗
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