東日本大震災からちょうど1年となる2012年3月11日。ケーズデンキスタジアム水戸でJ2第2節 水戸対富山の一戦が行われます。被災地のクラブである水戸として、この一戦が特別な試合となることは言うまでもありません。選手たちも「絶対に勝たないといけない試合」と並々ならぬ闘志を燃やしています。ただ、未曽有の震災を経て感じたことは人それぞれ。特に新加入選手と昨季から在籍する選手とでは思うところは異なることでしょう。この一戦に挑む意気込みもひと括りにすることはできません。
ということで、各選手の“3.11”に挑む意気込みを紹介したいと思います。
●島田祐輝選手
「震災は本当に大きな出来事でした。3月11日は特別な日といえば、特別な日ですね。震災から1カ月近く練習もできなかったし、約10カ月間Ksスタのメインスタンドも使用できなかった。あらためてサッカーができるありがたさを感じました。そういう思いを試合で出さないといけない。自分たちが勝つことで見に来てくれる人が喜んでくれると思う。絶対に勝たないといけない試合ですね」
●市川大祐選手
「震災は甲府で体験したのですが、すごく大きな揺れでビックリしました。その後、テレビで被災地の光景を見て信じられませんでした。ショックを受けました。今季から水戸に来ましたが、今でも結構大きな地震が続いていて、ここは被災地なんだと肌で感じています。水戸市内には、現在も工事しているところがありますし、水戸駅南口周辺は被災の跡が色濃く残っています。まだ復興はできていませんよね。3月11日の試合は、すごく大きな試合。水戸ホーリーホックが頑張ることで多くの人に勇気と希望を与えられると思う。直接的に復興に関わることはできないかもしれないけど、僕らはサッカーを通して少しでもいろんなことを伝えないといけない。そういう職業だと思っています」
●塩谷司選手
「3月11日は特別な日ですね。この1年で本当にいろんな経験をしましたね。自分自身の考え方も変わりました。特別何か言わなくても、みんなこの一戦の意味はわかっていると思う。結果にこだわらないといけない試合です」
●本間幸司選手
「正直、普通の心境でプレーするのは難しいと思います。でも、その中でも集中して勝ちにいかないといけない。あの震災は僕の人生の中で大きな衝撃の一つ。富山戦では、水戸の町と一緒に戦っていくというスタンスを見せないといけない。明るいニュースを水戸の町に届けるために頑張ることは当たり前。絶対に勝たないといけない試合です。水戸の町に力を与えるべく、復興の光となるべく頑張りたい。サポーターも同じ被災地で戦った仲間。みなさんの力を借りながら戦いと思っています。キャプテンとして、もし必要ならば話をしますが、あえて言わなくてもみんなわかっていると思う。震災から1年が経ったとはいえ、過去のことではありません。今もまだ苦しんでいる人はたくさんいます。震災を振り返るのではなく、これからまだやらないといけないことがたくさんあります。復興のために、少しでも力になれればと思っています」
以上
2012.03.08 Reported by 佐藤拓也
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