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【AFCチャンピオンズリーグ2012 G大阪 vs 浦項】レポート:ホームの地で、ガンバ大阪がまさかの大敗スタート(12.03.07)

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『開幕戦』の難しさを如実に示すような一戦だった。ホーム・万博記念競技場での一戦だったとはいえ、そこがまるで初めて立つピッチのように、ピッチに足をとられたり、ミスパスが目立つ中で、パスが繋がらない、リズムが出ない、前線にボールが運べない。そこには昨年の終盤、Jリーグの優勝争いを繰り広げていた際に感じられた“風格”が全くもって感じられなかった。

新生・ガンバ大阪のお披露目ゲームとも言うべき、AFCチャンピオンズリーグ第1節・浦項スティーラーズ戦。4−3−3気味にシステムを築いたG大阪は先発が期待されたMF佐々木勇人が足首の状態を考慮してベンチスタートに。代わってMF武井択也が中盤の一角を担う。
シーズン開幕直後ということ、また、互いに相手チームのデータが少ないACLの戦いということもあってだろう。両者ともにスローペースな立ち上がり。それでもホームのG大阪は7分、17分と効果的にパスを繋いでフィニッシュまでの形を作り上げるが、いずれもFWラフィーニャがシュートを打ち切れずゴールを奪えない。これに対し浦項は19分、右サイドのDFシン・グアンフンのクロスにMFキム・テスが頭で合わせてあっさりと先制点を奪い取る。さらにその3分後の22分にもセットプレーからDFゾラン・レンドゥリッチが頭で合わせて追加点。G大阪とは対照的に2つのチャンスを確実に得点に結びつけ、0−2とリードを奪う。

となれば当然、前掛かりに試合を運ぼうとするG大阪だが、ゴールを取りたい焦りからか、あるいはコンディションの問題か、コンビネーションのちぐはぐさも否めない中でパスミスを連発。浦項が引き気味になったとはいえ、その運動量や動きの質を考えればスペースを見つけてゴールににじり寄ることはできたはずだが、個の運動量が上がっていかないことで、相手を揺さぶりきることはできずに前半を0−2のスコアのままで折り返す。

この状況に手を打つべく、G大阪は後半からMF武井に代えてFWイ・スンヨルを投入。4−2−3−1にシステムを変更して反撃を試みるが、相変わらず個の精度を欠き、テンポ、リズムが上がっていかない。前線にボールが入る回数も少なく、狙いをもった攻撃というよりは、意図の感じられない苦し紛れの展開が続く。それはFW佐藤晃大やMF寺田紳一という攻撃的なカードを次々に切っても一向に変わらず。というより、守備ラインからのビルドアップがきかずに全体が間延びした展開の中で、例えば佐藤の『高さ』を活かすのか、MF寺田やFWイのスピードを活かすのか、といった攻撃における全体の共通意識がみられないまま時間だけが過ぎていく。
さらには、まさに負の連鎖だろう。攻守のバランスの悪さも修正しきれない中で、76分には自分たちのミスから浦項のFWデレク・アサモアに追加点を許し、0−3と試合を決められてしまう。
結果、ACLでは06年以来となる、初戦での黒星を喫したG大阪。『新生・G大阪』への期待が大きかった分だけ、不安が際立つ開幕戦となったが、週末にはJ1リーグ開幕戦となるヴィッセル神戸戦が待ち受ける。修正する時間は決して多くはないが、いずれにせよ、そこで同じ悔しさを味わわないためにも、「まずは気持ちを切り替えるしかない(MF明神智和)」。

以上


2012.03.07 Reported by 高村美砂
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