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【J2日記】岡山:早くも初心に戻ります、岡山(12.03.05)

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3月4日、J2開幕。第1節を終えたところで、早くも初心に戻ります、岡山。
ファジアーノ岡山のキャンプは、今年も雪山からスタートしました。雪山キャンプはこれで3度目。場所は岡山県北から鳥取県にまたがる蒜山(ひるぜん)という、3つの1000m級の峰が連なる美しい山です。昨年初めて蒜山登山にチャレンジしましたが、吹雪のため途中で引き返しました。そのため、「今年こそ」という思いは強かったようです。

1月14日。岡山市から蒜山登山口のある真庭市へ移動。この時の情報源は一部、Twitterを利用する選手たちのつぶやきだけです。どうやら出発した模様を確認! 翌日になると、クラブのスタッフから送られた雪山キャンプの写真がクラブ公式サイトとJ's GOALに掲載されます。これらの写真がJ's GOALの「注目度急上昇フォトランキング」のトップ5を埋め尽くし、翌2泊3日の行程の最終日、「無事下山!」という情報を、また選手によるツイートという形で受け取ります。リアルタイムの情報公開は、現状ではTwitterが最強です。

そして翌日になると、選手たちの投稿に「取材の篠原さん、すごい頑張ってた、感動した!今後、彼の取材なら何でも受けるよ!」という投稿が続きました。篠原さんは、OHK岡山放送(岡山・香川をエリアとするフジテレビ系列局)の記者で、入社6年目。JFL時代からファジアーノ岡山の取材を続けています。普段、選手たちは感動〈させる側〉にいるのですが、今回は逆に選手たちの感動を呼んでしまった篠原さん。どんなことしたんですか! というわけで、篠原聖さんにお話を聞きました。

Q:選手の心を捉えた理由は何だったんですか?
「カメラで(映像を)押さえるために付いて行くだけだと、後ろ姿しか撮れないので、必ず選手を追い抜かなければならないんです。追い抜くには、選手が通った道じゃない、傍らの雪の積もった道をラッセルしながら行かなくちゃいけない。それを選手みんなに見られて…。僕はストック2本を片手に持って、もう片方の手でカメラを持って撮影していたんです。そこに感心してもらえたのかもしれないですね」

Q:雪の深さは?
「だいたい腰くらいはありました」

Q:今年で2度目の雪山同行取材ですよね。
「昨年はいろいろな事情があって、一緒に登山することができなかったので、今年は頂上まで付いて行きたいなと思っていました」

Q:そのために鍛えたりは?
「してないです」

Q:下見で夏に登ったりは?
「全然そういうことはしてないんです。鍛えたりしたかったんですけど、何もできずに…」

Q:でもアスリートである選手たちに付いて行けたんですよね?
「体力というより、気合い…気持ちだけで登ったようなものだと思います」

Q:最初の目標地点である、中蒜山の頂上までは何時間くらいかかりましたか?
「5時間です。朝8時に麓を出発して、午後1時に頂上に到着しました。その後、上蒜山に縦走するんですが、少し下って、また登るのが激しくて…。放送でも出しましたが、下りで少しルートを外れてしまったんです。本来なら平地でテントを張る予定だったんですが、本当の下り坂でテントを張ることになりました。番組中で『軽く遭難した』と紹介したところです」

Q:一番きつかったのは?
「最初の中蒜山登頂で、わーっと盛り上がったんです。その後、上蒜山の頂上を目指したわけですが(縦走)、大したことないと思ってたら、そこが一番きつくて。『もう無理』っていうくらい体力的にはきつかったです。カメラ片手に行くので、自分なりに手際を考えながら進みました」

Q:選手に感動されるって、どういう気持ちですか? 
「うれしいですね。下山したところでみんなから『篠さん、お疲れー』って言ってもらえて、頑張ってよかったと思いました。放送する映像は7分間ですが、それ以外のところも大きかったかなと思います。普通自分たちが苦しい時にカメラが撮影に来ていても、なかなか対応できないと思うんです。でも、選手やスタッフの皆さんに感謝するのは、そこできちんと対応してくださったんですね。それで仲間って言ってもらえるなんて」

Q:来年も雪山キャンプがあれば行きますか?
「行く…か…な? という感じです」

雪山キャンプは、選手にとっては行くまでは気持ちが重く、しかし登頂した達成感は大きいようです。「試合中に『あの時の雪山をみんなで凌げたから、今だって…』っていうようなことは、うーん、正直言ってないです…ははは」と笑わせてくれた選手がいますが、新旧選手が雪山キャンプの2泊3日でじゅうぶん馴染み、短期間に互いを知り尽くせることは事実のようで、この経験は長いシーズンに生きてきます。

以上

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2012.03.05 Reported by 尾原千明
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