新キャプテンに就任した小林祐希選手が、役割のひとつ、毎年恒例で行われるＪリーグ開幕前のイベント『キックオフカンファレンス』に出席しました。
Ｊ１、Ｊ２全４０クラブの、それぞれ顔とも言うべき監督・選手が一堂に会して各報道関係者やスポンサーと懇親を深めるというめったにない場。当然、小林選手にとっては初めての経験となりました。

会場は、東京Ｖの横に松本山雅、と各クラブブースが開幕対戦カードごとに並んでいるという配置だったのですが、隣りに設置されていたのがＪ１の札幌対磐田でした。対戦カードをご覧になってお気付きの方も多いかと思いますが、このブース、札幌からは長く磐田で活躍した中山雅史選手が出席しており、古巣対決に報道陣が大殺到！　あまりの多さで東京Ｖのブースにまで取材陣が押し寄せた様子を見て、小林選手も思わず目を丸くして苦笑していらっしゃいました。そして、その報道陣を前に繰り広げられる“中山節”を生で見て、思わず一言、「やっぱ、中山さんすげーなー（笑）」。

実は、中山選手に対しては控え室の時点から「僕は一緒じゃなかったんですけど、中山さんがついたテーブルを盛り上げていて、やっぱりおもしろい人なんだな〜と思いました」と、感動するとともに、強いオーラも感じていたそうです。もともとプレー同様に私生活でも視野が広く、周囲から情報吸収して自分の肥やしにする向上心高い青年だけに、これまで幼い頃からテレビの中の人として見続け、小林自身が目標とする日本代表、そしてワールドカップ出場での経験も豊富な“ゴン”選手の一挙手一投足が、いろいろな意味で「良い刺激になった」とか。加えて「ほかにも日本代表に入っている選手や、Ｊ１でバリバリ活躍している選手もいたし、別に自分が劣っているとかって気持ちは一切ないですけど、普通に、そういう高いレベルでやっている人たちを間近で見られてちょっと楽しかったです」と、わずかに垣間見せる“19歳の顔”にもまた、好感を抱きました。

一方で、そうした各メディアに囲まれているスター選手の様子を見て、「Ｊ１に必ず上がって、もっと多くの人に注目してもらえるチームを作りたい」と、より一層決意を固めたそうです。次々と訪れる取材陣からは、「19歳でのキャプテン」「背番号10」についての質問が相次いだようで、「みんな、どんどんプレッシャーをかけてくるんですよね…」と、苦笑いしながらも、「でも、期待されるのは嫌いじゃないので。それに、そういう経験は全てが良い方向に行くと思うから。そんなプレッシャーに負けてたら、日本代表で試合に出た時にどうなっちゃうんだって話になっちゃうから、とにかく自分を強く持って試合に臨むだけです」と、未来の自分のために自らもプレッシャーを与え、まるで楽しんでもいるようでした。

「どんなサッカーを今年は披露してくださいますか？」と尋ねると、「見てもらえればわかります」と、あえて多くを語らず、ただ自信たっぷりに微笑む小林選手。その表情から、思いの強さが伝わってくるように思いました。
「自信？　もちろんありますよ！」
間髪入れず言い切ったキャプテンの心強い言葉を信じ、担当ライターとして今季も目一杯川勝ヴェルディを追いかけさせてもらおうと、こちらも改めて決意させていただきました。

今季こそ、絶対Ｊ１に連れていってください！
東京Ｖのみなさん、東京Ｖサポーターのみなさん、今季もよろしくお願いします。

以上

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2012.03.04 Reported by 上岡真里江