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【J2開幕!水戸 vs 横浜FC】水戸側プレビュー:期待感に満ち溢れる水戸。アクシデントを乗り越え、「J1昇格」へ好スタートを切りたい。(12.03.04)

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横浜FC側プレビュー

水戸にとって13度目のJ2でのシーズンが幕を開ける。ただ、過去の開幕と比べて、チームを取り巻く空気は明らかに異なる。それは「今年のチームのクオリティーは僕が水戸に来てから一番高い」という本間幸司の言葉が証明するように、過去に例をみないほど充実した戦力が整ったからだ。柱谷哲二監督が掲げた目標は「J1昇格」。決して無謀な目標ではなく、あくまで現実可能な目標として定めている。開幕を直後に控えたチームの雰囲気を本間はこう説明する。「昨年までは『必死に戦う』だけという感じだったけど、今年はリーグを勝ち抜くためには何が大切なのかを考えながら取り組めている」。「勝つために戦う」。その意識がチーム全体に浸透しているのだ。

「いよいよリーグ戦がはじまる。いいスタートを切って勢いに乗って、弾みをつけることが大事。開幕戦は重要な試合になる」と市川大祐が言うように、開幕戦で勝利を手にして、昨季までの違いを見せつけたい。水戸が新たな歴史の第一歩を踏み出すためにも、絶対に勝たないといけない一戦だ。

しかし、重要な開幕戦を前にチームはアクシデントに見舞われた。以前から茨城県内で大流行しているインフルエンザの猛威が、水戸に襲いかかったのだ。先週末に鈴木隆行が発症。25日の鹿島とのプレシーズンマッチに欠場した。そして、今週に入ってからは柱谷哲二監督がかかってしまい、指揮官不在の練習という緊急事態に陥った。さらに、他にも数人の選手が体調を崩して練習を休むなど、開幕に向けて“万全な準備”ができたわけではない。とはいえ、長いシーズンを常に最高の状態で戦えるわけではない。苦しい状況でもしっかり勝ち抜く勝負強さが問われる。開幕戦において、いきなり「J1昇格」を目標に掲げる資質を問われることとなったのだ。

3月2日まで指揮官不在で練習が行われたが、そこで選手たちが見せた姿は実にたくましいものであった。「僕らは子供じゃない。やるべきことは分かっています。監督がいるに越したことはないけど、いなくても高い意識で取り組むのがプロ。自分たちで引き締めながらやれたと思います」という本間の言葉が示すように、緊張感溢れるトレーニングが行われた。特に紅白戦は見どころの多い内容であった。様々なシステムや選手たちが試されたが、どの選手も開幕戦のピッチに立とうと猛アピールし、質の高い攻防が繰り広げられた。柱谷監督不在ながらも、昨季からやることを変えずに築いてきた土台の強みを見ることができた。状態は万全ではないが、確かな自信を胸に開幕戦に挑むこととなる。

しかし、「手ごたえはあるけど、J2はどのチームもレベルが上がっている。どのチームと戦っても難しい試合になる」と市川が分析するように、今季のJ2は実力伯仲。いくら水戸がチーム作りに手応えが感じていようと、他のチームも同様の意気込みで開幕を迎えるのだから、最大限に気を引き締めなくてはいけない。横浜FCも気合い十分でKsスタに乗り込んで来ることだろう。昨季大型補強を敢行しながら18位に沈んだ悔しさを晴らそうと、さらなる大型補強を行い、念願の「J1昇格」に向けて万全の準備を行ってきた。開幕戦には新戦力ホベルトの先発が濃厚とのこと。苦戦は必至だ。

とはいえ、そうした相手から勝利を挙げることが「J1昇格」の条件である。希望への道を切り開くためにももってこいの相手と言えるだろう。勝負のポイントは様々あるが、「決めるところをしっかり決めて、守るべきところをしっかり守る」(市川)という点に尽きるだろう。「シンプルだけど、そこがすごく大事なこと」と市川は言い切る。鹿島戦ではDFの軽率なプレーでボールを奪われて与えたCKから決勝点を奪われた。大事なところでミスが出る集中力は問題だが、セットプレーの守備の甘さも露呈した。今週の練習でもセットプレーで失点するシーンがあり、改善しきれていない様子であった。開幕までにどれだけ意識を高められるかがポイントとなりそうだ。

そして、攻撃においても「決定力」という課題を残したままだ。鹿島戦の終了間際、橋本晃司がGKと1対1という絶好の場面を迎えるものの、GKに防がれてしまい、試合に敗れることとなった。今週の練習でもチャンスは作るが、フィニッシュの精度を欠くシーンが何度も見られた。その壁は自分たちで破るしかない。開幕戦でしっかり決めるところを決めて、悪しき流れを断ち切るしかないだろう。強いチームは経験から学んでいく。水戸も鹿島戦で味わった悔しさを糧にしなければならない。鹿島が見せた“勝負強さ”を今度は水戸が見せる番だ。

いよいよ「J1昇格」を本気で目指すシーズンが幕を開ける。「まったく不安はない。チームに期待しているし、自分にも期待している」と語る小澤司をはじめ、選手たちは自信にみなぎった表情を見せている。前述の通り、万全な状態ではなく、課題もある。だが、チームはそれ以上の期待感に満ち溢れている。あとはこれまで積み上げてきたものをピッチ上で存分に表現するだけ。それさえできれば、必ず結果はついてくる。それだけの準備をしてきたはずだ。

悔しい思いばかりをしてきた昨年までとは、おさらばだ。「強い水戸」へ、ここから生まれ変わる。

以上

2012.03.03 Reported by 佐藤拓也
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