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【レッツゴー!ACL】3月21日に柏が対戦する全北現代(韓国)のチーム&注目選手紹介(12.03.14)

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・3月21日(水)柏vs全北@柏 19:00
※ホームゲームのチケットはこちらから!

韓国中部に位置する全羅北道(チョンラ・プクド)の全州(チョンジュ)市。同市の名物と言えば今や韓国はおろか日本や世界各国でも人気の韓国料理ピビンパップだが、最近ではサッカーでもその名を轟かせている。その担い手となっているのが、全州市をホームタウンとする全北現代である。

Kリーグ参戦は95年。当初は市民クラブだったが、翌年から現代(ヒュンダイ)自動車が資本参加して親会社に。以降、Kリーグの万年Bクラスに甘んじる日々が長かったが、2005年夏にチェ・ガンヒ監督が指揮するようになってからは常勝軍団へと変身を遂げた。現役時代は韓国代表MFとして88年ソウル五輪と90年W杯に出場し、水原三星でのコーチ生活を経て、03年には韓国代表コーチを務めた“静かで無表情なカリスマ”は、無名大学出身の若手を発掘して育てたり、スランプに苦しむかつての代表クラスを再生させ、2005年にはFAカップ優勝、2006年にはACL制覇を成し遂げる。その後も2009年Kリーグ優勝など、リーグ戦ではコンスタントに結果を残し、今やACLの常連だと言っても過言ではない。昨季ACLではセレッソ大阪などを退けて決勝に進出。PK戦の末にアル・サッドに敗れて06年大会以来のACL制覇を逃し準優勝に終わったもの、その戦いぶりは日本のファンにとっても記憶に新しいだろう。

もちろん、今季のACLにも出場。2011年度Kリーグ王者として3年連続でアジア制覇に挑む。別名「タッコン・サッカー」と呼ばれるそのサッカースタイルは、国内のファンやメディアの間で高く支持されている。「タッコン」とは、「タッチゴ(ひたすら)・コンギョック(攻撃)」の略語で、日本風に言えば「波状攻撃」になるが、その攻撃力の凄まじさは数字が雄弁に物語ってくれている。昨季はKリーグ30試合で67得点。1試合あたり2.23得点はKリーグ史上最多記録であり、ACLでも13試合33得点、1試合平均2.82得点と驚異的な得点力を誇ったのだ。

もちろん、今季もその攻撃力は健在だ。昨季ACLのMVP&得点王にも輝いたイ・ドングッをはじめ、ソ・ジョンジン、イ・スンヒョン、キム・ドンチャンら国内アタッカー陣が充実しており、エニーニョ、ルイスなど外国人FWも多士済々。加えて、今季はキム・ジョンウが新加入した。かつて名古屋でもプレーし、2010年W杯でも活躍したMFが中盤の要を務めることで、ミドルレンジからの攻撃にも厚みが増すだろう。

また、昨季まで磐田に在籍したイ・ガンジンも新加入。チョ・ソンファン(元札幌)、イム・ユファン(元京都)らで形成されたCB陣の人材の厚みがさらに増した。昨季の戦力を維持しつつ、攻守の人材に厚みが昨季途中から正GKを務めるキム・ミンシクも、課題だった経験不足を解消しつつあると評判だ。チームはブラジルで5週間の長期キャンプを経て新シーズンに臨むが、まさに戦力的にはKリーグ最強と言えるだろう。

だが、今季はその戦力を指揮する肝心のベンチに最大の不安材料がある。というのも、全北現代の今日の土台を築き、絶対的な指導力とカリスマを誇ったチェ・ガンヒ監督が昨年12月に韓国代表監督に就任。その後任となったのは、昨季までヘッドコーチを務めてきたイ ヒョンシル監督代行である。現役時代は86年KリーグMVPや90年W杯に出場しているが、監督経験は93年から2005年まで率いた馬山工業高校でのみ。コーチとしてもチェ・ガンヒ監督を7年間補佐してきたとはいえ、プロでの監督経験はゼロなのである。

4-2-3-1のシステムや攻撃重視の采配などチェ・ガンヒ監督のスタイルを踏襲することは間違いないだろうが、名参謀が名監督になるとは限らない。それだけに今季の全北現代はイ ヒョンシル監督代行の手腕にかかっていると言えるのかもしれない。

■注目選手紹介
●イ・ドングッ FW
現在、全北現代はもちろん、Kリーグでも一番“脂がのっている”選手といえばこの人だ。昨年はKリーグでアシスト王とMVPを獲得。絶対王者・全北現代の躍進劇を牽引した。Kリーグの個人タイトルである得点王、アシスト王、新人王、MVPをすべて獲得した選手は、29年の歴史の中で彼だけである。チェ・ガンヒ監督からの信頼は厚く、監督が韓国代表の指揮官に就任したことで韓国代表にも復帰。エースとしての活躍が期待される。

●エニーニョ(Enio Oliveira Junior)MF
“ホット・ポテト”の愛称で呼ばれるブラジル出身の技巧派。素早くトリッキーな動きで相手を翻弄し、得点に絡む能力が高い。また全北現代ではFKも任されている。普段は寡黙なまでに謙虚な選手だが、ピッチの上では容赦も手加減もない熱いプロフェッショナル精神を持ち合わせていることから、前述の愛称が定着した。全北現代で現役生活を終えることを宣言しており、ファンからも絶大な支持を得ている。さらに韓国への帰化、そして代表選出まで噂されるほどに、その実力は折り紙つきの一級品だ。

●チョ・ソンファン  CB
全北現代のキャプテンを務める、守備の中心選手。その潜在能力は、プロデビュー当時より認められていたが、熱い気持ちを抑えきれず「イエローカードの男」と揶揄されることもしばしばだった。しかしキャプテンを務めはじめ、最近では冷静な判断力と熱いリーダーシップを発揮するようになった。その成熟ぶりはチェ・ガンヒ監督も高く評価しており、監督の代表監督就任で久々に韓国代表にも復帰。ブラジルW杯・アジア3次予選メンバーにも招集された。Jリーグのコンサドーレ札幌でプレーしていた経験もあり、日本のチームとの試合では、その熟練した経験値を発揮しそうだ。

Reported by 慎武宏
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