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【レッツゴー!ACL】3月6日にG大阪が対戦する浦項スティーラーズ(韓国)のチーム&注目選手紹介(12.03.05)

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・3/6(火) 19:00 G大阪vs浦項(万博)
※万博でのチケットはこちらから!

韓国の南東部に位置する慶尚北道(キョンサン・ナンド)・浦項(ポハン)市。“漢江の奇跡”と呼ばれた韓国の高度経済成長を支え、今や世界屈指の製鉄会社としてその名を轟かすポスコ(旧名・浦項製鉄)の本拠地を置くこの街は、“サッカーの街”としても有名だ。その旗振り役を担っているのが、浦項スティーラーズである。1973年に浦項製鉄サッカー部として創部され、Kリーグ誕生とともにプロ化を遂げた浦項は、過去4回のリーグ優勝を誇り、ACLの前身であるアジア・クラブ選手権2連覇(97、98年)も成し遂げている。現在、U-22韓国代表の監督を務めるホン・ミョンボ、昨年KリーグのMVPを獲得したイ・ドングッ(現在、全北現代所属)など、約50名以上の代表選手たちも輩出した。2009年にはACLを制し、同年12月に行なわれたFIFAクラブ・ワールドカップで3位の成績を残したことは、日本のファンにも記憶に新しいだろう。

しかし、アジア・チャンピオンに輝いた2009年以後、監督人事の迷走や大幅な人員交代と相まって主要なタイトルの獲得からは遠ざかっている。昨年からかつての地元のスターで韓国代表のエースとしても活躍したファン・ソンホン監督が13年ぶりに浦項に復帰したが、今季のACL出場権も紆余曲折を経て獲得するに至った。というのも、昨年はリーグ戦2位で締めくくったものの、プレーオフでリーグ戦6位の蔚山現代にまさかの大黒星。結果的に最終順位を3位としたが、八百長問題の影響でKリーグのACL出場枠が従来の4枠から3.5枠に減らされたため(今季Kリーグ勢は、リーグ戦1〜2位、FAカップ覇者に出場権が与えられた)、今季ACL出場権を賭けてタイのチョンブリーFCと再度、プレーオフを戦わなければならなかったのだ。今年2月18日に行われたチョンブリーFC戦で2-0の勝利を収め出場権を獲得したものの、余計な遠回りを強いられた感は否めない。ただ、チームを率いるファン・ソンホン監督に動揺はない。2週間早いシーズンスタートでも「むしろ新しい戦力を早くチェックすることができて得をしたと思っている」と前向きだ。

実際、浦項にとっては絶好の試運転の機会になったと言えるかもしれない。昨季の総得点59ゴール中20ゴールを稼いだモッタとシュバがチームを離れ、韓国代表として2010年ワールドカップにも参加したMFキム・ジェソンとDFキム・ヒョンイルが兵役のため尚州尚武に。昨季までの攻守の要がごっそり抜け、今季は新戦力に大きな期待が集まっている。例えばイアニス・アリン・ジク。2004年にはイタリア・セリアAのインテルでもプレーした元ルーマニア代表MFが新たに加わることになった。“今季Kリーグでもっとも注目される外国人選手”ともされる彼に、浦項首脳陣たちもモッタとシュバが果たした役割以上のものを期待している。また、昨シーズン後半から崩れだした守備の安定のために、U-20セルビア代表歴もあるジョランも補強。190センチの長身で、前線へのフィードも優れているとされているだけに、ファンやサポーターの期待は高まるばかりだ。

昨季の浦項は4-3-3の布陣をベースにしつつ、前出したモッタやシュバら南米勢らの独特のリズムと連携で攻撃を展開してきたが、今季は東欧勢をチームの軸に据えることで、そのスタイルに変化が現れるかもしれない。チョンブリー戦後にファン・ソンホン監督も言っている。「昨年より戦力は上昇している。昨季とは違うシステムを準備しているが、その状況も確認できた。チームはこれからどんどん良くなっていくだろう」新外国人を新たに迎え、一足早くシーズン開幕を迎えた浦項。3月6日にACLを戦うガンバ大阪にとっては、決して油断できない相手であることは間違いなさそうだ。
 
■注目選手紹介
●ノ・ビョンジュン FW
“特級ジョーカー”の愛称で親しまれるスーパーサブ。スピードとポジショニングを生かした攻撃には定評がある。2009年のACLでは、浦項の優勝に貢献。当時、決勝ではフリーキックも決めており、大舞台での勝負強さも兼ね備えている選手だ。チームの合宿では、30代中盤ながら若手の選手たちと同部屋になり、精神的な支えにもなっている。また、栗の形をしたヘアースタイルと、あまりにも親しみやすい人柄はチームのマスコット的存在で、後輩からは“カリスマ無きカリスマ”とも呼ばれている。

●デレク・アサモア FW
浦項スティーラーズのエースナンバーを背負うガーナ人プレイヤー。168cmと小柄ながら、俊足を活かした裏のスペースへの飛び出しや、ゴールに絡む能力に定評がある。また、サイドから攻撃の起点になり、決定機を演出する機会も多い。その実力は、今年のアフリカ・ネイションズカップ前にガーナ代表候補としても名が挙がったほどだ。プライベートでは5人の子を持つパパ。まさに“Kリーグのビッグダディ”だ。

Reported by 慎武宏
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