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【キャンプレポート2012:大宮】2月20日(月):G大阪との練習試合で見えた、チームの仕上がりと新加入選手のフィット具合(12.02.21)

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photo by 芥川和久

新加入のカルリーニョス。能力の高さは示したが、フィットするにはまだ時間がかかりそう

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大宮は2月20日、綾町錦原運動公園にてG大阪との練習試合を行った。35分×3本、双方とも1&2本目は主力組、3本目は控え組の構成で戦い、結果は0−3の敗戦。大宮は東 慶悟、チョ ヨンチョル、キム ヨングォンら日韓のU-23代表に加えてラファエル、G大阪は遠藤保仁、今野泰幸という、主力の中でもチームの核となる選手を欠いての試合だったが、それだけに長年積み上げてきたチームとしてのレベルの差を痛感させられる試合だった。

大宮のスタメンはGK北野貴之、4バックは右から村上和弘、深谷友基、菊地光将、下平 匠。青木拓矢とカルリーニョスがダブルボランチを組み、攻撃的MFは右に渡邉大剛、左に橋本早十。トップ下に金久保 順、ワントップに長谷川 悠が入った。2本目は金久保と上田康太、菊地と片岡洋介が交代し、トップ下にカルリーニョスが移動して上田はボランチに入った。
シーズン前の準備期間ということもあり、つなぐ意識を徹底するためロングボールをほぼ禁じ手としたのは17日の徳島戦も同様。しかし、その徳島戦ですら「相手のプレッシャーをまともに受けたときが課題」(下平)との声が聞こえていただけに、「昨年までより守備の意識が高くなっていた」(鈴木淳監督)G大阪のプレッシャーの前に、つなぐ意識の徹底は完全に裏目となった。中盤は完全に制圧され、ボールを持っていながらラインをジリジリ押し下げられ、苦し紛れの縦パスが入ったところを囲まれて奪われ、カウンターを食らう連続。それでも1本目は無失点で耐えたが、2本目に2失点。3本目の詳細は割愛するが、コーナーキックからヘディングを叩き込まれて1失点。それ以外、双方ともに特に見せ場はなかった。

大宮にとってはシーズン前に不安さえ感じる内容ではあったが、「宮崎入りしてから(ピッチコンディションが悪く)思うように戦術練習ができなかった」(鈴木監督)ことも割り引く必要はあるだろう。また、「新加入選手をフィットさせたかった」という指揮官の最低限の目的は達せられたはずで、この試合で得た課題を次に活かしていくしかない。開幕まで3週間は、決して長い時間ではない。

最後に、新加入選手の活躍について、筆者の寸評を述べておく。
●カルリーニョス
事実上の初試合。開始早々からチームが押し込まれる中、徐々に(個人としての)ペースをつかみ、13分に低い位置でボールを受けると、3人に囲まれながらドリブルで持ち上がり、金久保へ縦パスを通し、金久保のはたきを受けた渡邉がゴール前にクロスを送った。チャンスとまでにはならなかったものの、確実にこのワンプレーをきっかけに流れが変わった。運動量豊富に動き回り、ボールを受けてはつなぎ、彼を中心に大宮にリズムが生まれた。しかし、彼への警戒を強めたG大阪に抑えられ、その時間帯は10分程度で、あとはゲームから消えてしまった。2本目はトップ下で起用されたが、前線で起点になれず。見せ場といえば、低い位置に降りてきてボールを受け、速いタイミングのロングボールを長谷川に合わせたパスと、コーナーキックをこれも長谷川の頭にピタリと合わせた。運動量、献身性、判断力、技術、キック精度など能力の高さは証明したが、全体的には、大宮のサッカーにというより日本のサッカーへのフィットがまだまだ。早い寄せにボールを奪われる場面も散見された。

●下平 匠
1本目はゲームにまったく参加できておらず、ボールタッチは数えるほど。しかし2本目は上田のサイドチェンジの受け手となり、フリーでボールを受けて積極的にプレー。ストロングポイントであるビルドアップでの貢献はできなかったが、ミドルシュートを放ち、ペナルティエリアに侵入する場面も。

●菊地光将
空中戦で別格の強さを見せ、G大阪の2トップはもちろんコーナーキックでは中澤聡太にも競り勝った。ただし攻撃時のビルドアップではいまだ戸惑っている印象。判断のスピード、パスの正確性、そもそもの判断の妥当性にも疑問符。鈴木サッカーにもっとフィットしなければ、ポジションは厳しい。

●長谷川 悠
前線で起点となるべく奮闘したが、パスを受けられず、受けてもあっという間に囲まれた。独力で打開するタイプではないだけに、こうした試合展開では厳しかったが、ラファエルの存在がある以上、ここを何とかする力を見せなければスタメンは見えてこない。

以上

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2012.02.21 Reported by 芥川和久
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