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仙台は今シーズンここまで、鹿児島県薩摩郡さつま町と宮崎県延岡市でキャンプを実施。昨シーズンよりもチームの戦い方の幅を広げることに挑戦しています。ここまでに練習試合を2試合こなした仙台はチームを二班に分け、宮崎県宮崎市で富山との練習試合をおこなうグループと、タイのバンコクで「トヨタプレミアムカップ2011」に出場してブリーラム・ユナイテッドと対戦するグループで、それぞれ実戦経験を積みました。
今回のレポートでは、2月18日にタイで戦ったトヨタプレミアムカップについてレポートいたします。

仙台はこの試合に招待出場することになり、試合を前にトヨタモータータイランドを訪問。また、記者会見をおこなっています。ブリーラムPEAの名称だった昨シーズンにタイ国内三タイトルを獲得したブリーラム・ユナイテッドはACLにも出場する強豪ということもあり、現地での関心も高い試合となりました。試合当日にはスタジアムのイベントにも屋台にも人々がたくさん集まり、大きな盛り上がりを見せていました。仙台のマスコット・ベガッ太くんにも現地のサポーターたちがたくさんサインや写真撮影をお願いするために集まっていたのが印象的でした。

さて試合は、「昨年に震災を経験しそこから立ち直ろうとしている仙台と、洪水を経験したこのバンコクで、これを機会にともに手を取り合うことができれば」というアナウンスもあり、両チームに大きな拍手が送られて始まりました。しかしいざキックオフとなれば、親善試合とはいえタイトルマッチということで、ピッチのいたる所で激しい一対一の場面が続出します。「アジアの厳しさはわかっていたので負けないようにプレーしようと思った」とは田村直也選手の言葉ですが、暑い気候や普段なかなか体験できないピッチ状況やスタジアムの空気の中で、「うまくいかないときに自分達がこれまでやってきたなかから何を発揮できるか」（林卓人選手）ということを仙台はこの試合を通じて学んだといえそうです。

試合はブリーラムにカウンターから先制を許すも、今季ここまで取り組んでいる速攻と遅攻の使い分けから主導権を譲らず、仙台が後半に太田吉彰選手のPKで追いつきました。
タイトルマッチのために同点で90分を終えた後にはPK戦がおこなわれ、2-4でブリーラムが勝利。内容を考えれば悔しい結果でしたが、「アウェイで追いつけたこと、『しっかりつなぐ仙台』を表現できたところなどに収穫を得ました」と手倉森誠監督が試合後に語ったように、得たものも大きかった試合と言えます。将来的にACL出場を目指す仙台にとっては、この雰囲気を味わうことができた点も、収穫として見逃せません。キャンプの最終段階に向けて、仙台は収穫と課題双方で、貴重な経験を積みました。

以上
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2012シーズンキックオフ！
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日（土）13：35キックオフ／国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催　NEXT GENERATION MATCH
10：40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】


2012.02.16 Reported by 板垣晴朗