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【キャンプレポート2012:富山】2月11日(土): “漸進”。JFL・長崎に苦杯も攻守に収穫あり (12.02.12)

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富山は宮崎キャンプ6日目の2月11日、綾町てるはふれあい広場でJFLのV・ファーレン長崎と練習試合(45分×2本)を行った。一昨日の横浜FCとの練習試合( http://www.kataller.co.jp/news/2012/0209tm.html )で明らかになった課題の改善が目標で、DFラインからサイドに素早くボールをつけて攻撃の起点をつくることなどがテーマだった。トータルスコア1−2(0−1、1−1)で敗れたが、中間のトレーニングの成果も出てパス回しのテンポはよく、安間貴義監督はゲーム内容に及第点を与えた。

試合で露わになった弱点をその都度、重点的にトレーニングして克服していくのが昨年からの富山流。キャンプ中であってもそれは同じだ。9日の横浜FC戦では「3バックのパス回しが遅く、全体のテンポが上がらなかった」(安間監督)。[3−6−1(3−4−2−1)]フォーメーションの両ワイドを起点にサイドから攻めるのが基本戦術。当然、対戦相手が抑えに来るため、その時にDFがスピーディーにつないでサイドを変えて入り口を作り直す必要がある。それがうまくいかず、攻撃が停滞してしまったというのだ。翌日に映像で問題点を確認してパスゲームで意識付けをし、この日の午前にも監督が工夫した練習メニューでトレーニングした。

効果はあり、この日は両ワイドの大西容平やソ・ヨンドクにボールが入って、ソが突破を試みたり、グループで局面を打開したりして攻め込む場面が何度か見られた。
しかし、得点まで結び付けることができない。得意のショートカウンターでも決定機はあったが決め切れない。得点は2本目の30分過ぎ、2列目で起用されたMF加藤弘堅のCKをDF松原優吉がヘディングで決めた1点だけだった。90分フル出場した大西は「ボールを奪ってからがまだもの足りない。後ろで作ってもそれだけでは相手を崩せないから、攻撃のパスの精度を上げていかないと。(攻撃力アップという)新しいことにチャレンジしているから時間はかかる。これからが大事」と話した。
安間監督は「明日以降もビルドアップのところを中心に練習する。しっかりやった上で、次の段階である、そこから先に取り掛かりたい」と言う。攻撃のトレーニングのために格下のJFLのクラブと組んだカードだったが、ゴールラッシュとはいかなかった。山瀬幸宏や黒部光昭、苔口卓也らアタッカー陣の主力級がケガなどで欠場したとはいえ、攻撃力の向上は一朝一夕にはいかないということだろう。クラブスローガンに掲げた「漸進」を目指していく。

長崎と試合を行ったのにはもう一つ理由がある。開幕戦の相手である岡山を想定し、ハイプレッシャーを掛け合うゲームを選手に体験させたかったという。「Jリーグよりも、JFLのチームのほうが我々に対して高いモチベーションをもって向かってきてくれる」(安間監督)からだ。長崎も昨季JFL5位でJリーグ経験者が多数在籍する実力派。最終ラインを高く設定して厳しくプレスをかけてきて、望み通りの目まぐるしく攻守の入れ替わる激戦となった。
1本目はアンラッキーなPKで先制点を許したが、シュートまで持ち込まれた場面は少なく、DF池端陽介は「思っていた以上にボールは持たれたが危ないところはなかった。さらに自分たちのペースでゲームを運べるようにしたい。開幕まで残り3週間。まだこれからとは言え、すぐに時間は過ぎてしまうのでチームとしてしっかりコンビネーションを合わせていく」と話した。
安間監督は「(JFLが相手で)勝たなければいけなかった」と前置きしたうえで、「押し込まれて5バックになったり、ボランチがDFラインに吸収されたりせず、踏み止まって守れていたので良かったと思う」と守備面でも収穫を口にした。選手の成長ぶりに対する手応えは確かなようで、「うちはいいチームになってきた」と言ってはばからない。大雪の地元を離れてのキャンプはあと8日間。「これからもっとおもしろくなりますよ」。来週は仙台、広島といったJ1クラブとの練習試合も組まれている。

以上

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2012.02.11 Reported by 赤壁逸朗
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