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【キャンプレポート2012:栃木】2月4日(土):チームコンセプトが根付き、ゴールを奪うための守備にも好感触を得た恒例の清水キャンプ。エース候補に棗が急浮上!(12.02.05)

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恒例の清水キャンプは寒波の影響で例年に比べて寒さが厳しかったものの、晴天には恵まれ充実の6日間を過ごすことが出来た。

第1次キャンプの成果は2月3日に行われた磐田とのトレーニグマッチ(45分×3本。1−2、2−0、1−1)で見て取れた。「新加入選手がいた割りには良い守備からの良い攻撃ができていた」と松田浩監督。1本目の先発には新加入選手が8人も名を連ねたが、チームコンセプトが浸透しているからこそ何度も組織的な守備からカウンターを仕掛けられた。キャンプ前から新加入選手を中心にメンバーを固定してトレーニングとトレーニングマッチを行い、コミュニケーションを図りながら意見をすり合わせてきたことが結果となって表れた。

失点はミスによるものだが、今季の新機軸である“前からボールを取る意識”と“ポゼッションを高めること”への果敢なトライが引き起こした失点でもある。後方から丁寧にビルドアップする磐田に対し、意思統一が図れないまま前からプレスをかけて痛い目を見たが、現時点ではプレスとリトリートのタイミングを調整している段階。ポゼッションに関しても単純に前に蹴る回数が激減していることから、しっかり組み立てる意思を持っての失敗ととらえることができる。失点からネガティブな印象は受けなかった。もちろん、集中してミスを減らす作業には取り組まなければいけないが、この時期はトライ&エラーが許されるだけに、宮崎に場所を移す第2次キャンプでも臆することなく“新生・栃木”にふさわしいサッカーを作り上げてもらいたい。

「ゴールが生まれているのは、自分がこのスタイルに合っているからだと思う」と言い切る棗佑喜は、Honda戦(1月31日 http://www.tochigisc.jp/news/article/00003165.html )でハットトリック、磐田戦では先制弾と1アシスト。評判通りの高さと速さを遺憾なく発揮し、自らゴールを決めるだけではなく味方も活かせる万能型FWとしての資質を見せ付けている。また、加入当初「惜しまず走りたい」と話したように前線からの守備も勤勉にこなし、存在感は日増しに高まっている。サビアとのコンビネーションを密にできれば、2桁ゴールを狙えるだけのポテンシャルを秘めている。5試合が組まれている宮崎キャンプで結果を残し、エースの座を手に入れたい。

以上

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■FUJI XEROX SUPER CUP 2012
2012年3月3日(土) 13:35キックオフ/国立
柏レイソルvsFC東京
※詳細は【こちら


2012.02.05 Reported by 大塚秀毅
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