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現在、静岡県御殿場市で第1次キャンプを行っている松本は、キャンプの打ち上げを翌日に控えた2月4日（土）に、ヴァンフォーレ甲府とのトレーニングマッチ（45分×3本）に臨んだ。

昨シーズンとは異なる色鮮やかなライトグリーン、まさに新緑のユニフォーム。若葉マークのJ2元年となるクラブにふさわしい、2012シーズンの“戦闘服”に身を包んだ選手たちがピッチに現れると、このトレーニングマッチを一目見ようと駆けつけたサポーターから大きな歓声があがった。待ち望んだ新シーズンがスタートしたのだ。

この日のトレーニングマッチがシーズン初ゲームとなる松本、相手は隣県ということもあって、かねてから精力的にトレーニングマッチを行ってきた関係にある甲府。城福浩新監督の下、戦力補強に邁進したJ1昇格候補に対し、松本は反町康治新監督の就任以来、急ピッチでチームの土台作りの真っ最中だ。同じリーグとはいえ、当然ながら松本が胸を借りる展開となると予想できた。
しかし、甲府も現在はチーム作りの途上にあり、「今日の甲府はあまり良くなかったのでは…」（反町監督）という状況。個の能力にはやはり差は感じたものの、ゴール前での決定力を欠いたこともあり、その差がスコアに反映されない。一方、松本は練習生3名を含めて選手を入れ替えながら、1本目と3本目を昨シーズンから引き続いての4−4−2で、2本目は「システムや並びはまだこれからだが、適性を見たいというのがあった」という指揮官の意向で3−4−3のフォーメーションにチャレンジするなど試行錯誤の段階。しかし、久木田紳吾がアグレッシブなチャレンジを見せ、楠瀬章仁も切れのあるドリブルで左サイドからたびたびチャンスを創造するなど、新戦力が持ち味を大いに発揮してくれたのは好材料だった。

0−0（1本目）、1−1（2本目）1−1（3本目）で、トータル2−2のドローで新たな船出を切った松本だが、個人としてもチームとしても修正点は多いように映った。ただ、この時期に現れた課題は「次に生かすという意味で良いゲームだった」と指揮官が語るように、明日以降の糧になることは間違いない。5日に御殿場での第1次キャンプを打ち上げる松本は、第2次キャンプを宮崎で行い、攻撃面でのベクトル合わせに重点を置いたトレーニングへと移る。

以上

☆【キャンプレポート2012：甲府】2月4日（土）：トレーニングマッチ（vs松本）レポート

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2012.02.05 Reported by 多岐太宿