★2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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読めない人がいるかもしれないので、念のため明記しておく。「いしびつ」である。神戸での愛称は「ビツ」。大阪学院大を卒業後、06年に神戸でプロのキャリアをスタートさせ、2年目から不動の右サイドバックと呼ばれた。昨季こそ16試合の出場に終わったものの、1年目以外の4シーズンはほぼレギュラーとして活躍。だから、神戸サポーターの中には名古屋への移籍に耳を疑った人も多いだろう。
石櫃洋祐は、とにかく明るい。他の選手が記者陣に囲み取材をされている横を通り過ぎる時、よく茶化していたのを思い出す。例えば、若手の小川慶治朗が取材されている時に、「はい。一生懸命頑張ります」なんて言いながら通り過ぎ、場を和ませる。特に緊張しながら取材を受けている若手選手の時に、茶化す傾向があった。今思えば、若手の緊張をほぐす狙いがあったのかもしれない。
だが、いざ自分が記者に囲まれると、ウソのように真面目だ。いや素直といった方が正しいかもしれない。勝った試合の後でも、今日は良かった、とは決して言わない。常に課題を見つめ、修正を口にする。すべては神戸のために、である。
昨年7月30日の甲府戦もそうだった。この試合で前半11分に石櫃はボランチの田中英雄との早いパス交換から先制点を奪った。それで勢い付いた神戸は、吉田孝行が2ゴール、田中が1ゴールを決めて4−2で快勝した。だが、石櫃は自身の今季初ゴールに対して「入っちゃった(笑)」とミックスゾーンの雰囲気を和ませつつも、「もっと落ち着いてボールを回すことも必要だったと思うし、間延びした部分もあったので、マイボールの時にしっかり回していくことをこれから練習でもやっていかないといけない」と兜の緒を締めていた。08年に日本代表に呼ばれたのも、能力はもちろん、こういったサッカーに対する意識の高さがあるのかもしれない。
持ち味は、1対1の強さ、スピードを生かした攻撃参加である。もう少し限定するなら、精度の高いクロスとなろうか。センタリングからのシュート練習の時も、石櫃のクロスには記者やサポーターから「うまい」とか「絶妙」とか言う声が飛び交った。精度の高いクロスは「ピンポイント」と表現されることがあるが、石櫃の場合、走り込んだFWの頭にぶつけてそのボールがゴールに入ってしまうといった感じ。FWが走っていたら勝手にゴールできるのだから、差し詰め「オートマチック・クロス」とネーミングしておく。速く、鋭く、GKが反応しにくいボール。ターゲットマンの多い名古屋では、神戸以上に「オートマチック・クロス」が開花するのは間違いだろう。神戸サポーターにとって彼の不在は寂しいだろうが、神戸のために129試合を戦った「ビツ」。新たな船出にエールを贈りたい。
以上
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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京
※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】
2012.02.05 Reported by 白井邦彦
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