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【2012シーズン始動!】甲府:新監督・新加入選手記者会見(1)(12.01.15)

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本日、甲府市内にてヴァンフォーレ甲府の新監督・新加入選手記者会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
甲府:2012年度クラブサポーター会員募集中!
2012シーズンもスカパー!はJ1・J2リーグ戦を全試合放送!
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●海野一幸 ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ代表取締役社長:
「甲府にとって昨シーズンは2度目の降格で大変残念な結果に終わってしまいました。大きな原因はJ1に定着するために守備の改善をしたいというところから始まりましたが、そのスタイルを確立できずチームとして機能しなかったことだと思います。選択した戦術を含めて反省すべき点は多かったと思っています。しかし、この経験と悔しさはクラブ、チームが強くなるための通過点。サッカーの神様が我々に試練を与えてくれたと前向きに考えていきたい。今年は城福監督をはじめ、多くの選手が入れ替わり半分の選手が新加入です。まさに新しい体制でのスタート。その中で2年越しのオファーをしていた城福氏に指揮を執っていただけることになりました。代表選手や多くの若手選手を育てた実績があり、本来ならビッグクラブを指揮する人であって、よくぞ地方の市民チームに来てくれたと感謝しています。城福監督とは複数年契約をしていて、下部組織への助言を含めてチームを中期的な視点でも見てもらい、選手育成もお願いしています。結果に一喜一憂することなく継続性のあるチーム作りを考えてもらうことになっています。もちろん、1年でJ1復帰が最大の目標であることは誰が監督でも変わらないことであります。今年のメンバーを見ていると実力の近い選手が多く、誰をスタメンで使うのか、どこのポジションで使うのか城福監督が大いに悩むのではないかと思っています。選手には競争して大いに監督を悩ませてほしい。

クラブのスローガンは「MOVE」で、「原点からの挑戦」というサブタイトルにしました。MOVEとは動く、行動するという意味で、城福監督が掲げるムービングフットボールと同じ意味ですが、MOVEには感動という意味もございますので地域を勇気つけ、感動を与える、そして諦めずひたむきな甲府らしいサッカーという原点に戻りたい。ただ、原点といってもゼロからのスタートではなく、これまでの蓄積のもとに新たなスタートを切るという意味を込めたスローガンです。(文字の)デザインは熱を赤い炎で表現しています。和歌山と宮崎のキャンプでしっかりとチームを作り上げて今年こそ開幕ダッシュをしてほしいと期待しています」

●佐久間悟GM:
「昨シーズンは甲府を支援していただいている多くの皆様の期待を裏切るようなシーズンとなってしまいました。私自身も残念でしたし、大いに責任を感じています。私自身、甲府のGMにとどまり再びご支援をいただいている多くの皆様から信頼を得られるクラブ作りをすることが私自身の責任の取り方と考えまして、今シーズンは私自身にとってもクラブにとっても再挑戦、再出発。挽回するためのシーズンでありたいと思っています。厳しい経済環境の中で支援をいただいているスポンサーの皆様、個人会員の皆様、ファン・サポーターの皆様には心から感謝したい。また、チームに残留してくれた選手、新しく加わった選手・スタッフが新たに甲府で頑張ってくれることになりました。改めて、皆さんに感謝したい。

J2に降格したことで多くの選手が移籍しましたが、昨シーズンの終盤からは既存のスタッフだけでなく城福氏ともコミュニケーションを取りながら補強を進めてきました。そのため、比較的円滑に補強業務を遂行することができたと思っています。今シーズンは(私自身がGMとして)初心に戻ってタレントの発掘、シーズン中であっても出場機会を求めている(他チームの)選手を獲得していく取り組みを積極的に進めていきたい。城福監督とは、ベテラン、中堅、若手をバランスよく補強すること。また、(実年齢ではなく)身体年齢でしっかり判断すること、リバウンドメンタリティを持っている選手、サッカーがしっかり出来るフットボーラーであることを大切にして補強してきました。急激な若返りであったり、チーム全体をリセットしたりするような考え方はこの補強の中にはありませんでした。個人的には、私自身が降格監督でその責任もあり、(監督兼任のGMとして)時間的な制約のある中でポジティブな意見交換をして今日を迎えることができたと思っています。チームの短期的な目標は当然J1昇格。降格した悔しさを全員が持ち合わせているのでこれに挑戦します。城福監督のもと新しいスタイルを構築してもらい、若手の成長に大いに期待しています。

昇格のライバルとして、個人的には千葉、京都、栃木、徳島、横浜FC、福岡だと現時点で予想しています。(J2)各チームの補強を見てみると、ほとんどのチームで監督が複数年契約でチーム作りを継続しています。選手もJ1からかなり来ているので厳しいリーグ戦が予想されます。昇格の具体的な数字は勝点で95以上でJ2の1位・2位を達成できると予想しています。勝ち数でいうと32勝はしなければ昇格は見えてこないと思います。何としてもその数字に近付けていきたい。チーム編成は予算の制約も若干ありましたが、山梨学院大学と提携しているので(大学のサッカー部が)U-23の育成の最終カテゴリーになることを期待しています。そのため、今シーズンは比較的選手を絞ってフィールドプレーヤー24名、ゴールキーパー3名という構成でスタートしていきたい。ただ、外国人選手についてはドウグラス、崔選手に加えて、昨晩MFのピンバ、FWのダヴィの加入についてブラジルとカタールのクラブと(移籍にについて)合意に至りましたので(近日中に)リリースを出す予定です。彼らは19日か20日に来日して和歌山キャンプに合流することになります。昨年降格した悔しさをバネにして、城福監督のもとで新たな挑戦をしますのでよろしくお願いします」

●城福浩監督:
「会見に多くのメディアの方々に足を運んでいただき、ありがとうございます。期待の大きさを感じるとともに、(私は)1年と少し現場から離れていましたがこの気持ちを味わいたかったのだなぁと改めて感じています。

先ほど(オリエンテーションで)選手に伝えたことをそっくりそのまま皆さんにお伝えしようと思っています。まず、目標を明確にする必要があるので端的にこの2つ(ボードに書かれている「J1昇格」、「プロビンチアの象徴」)を掲げています。下のプロビンチアの象徴から説明します。プロビンチアというのは佐久間GMがこのクラブのビジョン作りに掲げている単語でもあります。イタリアのサッカー用語では、『地方のクラブ』という意味で、セリエAであればミランやインテルなどのビッグクラブの対になるクラブとしてプロビンチアという単語を使っています。これを日本に置き換えると、大都市と地方という区分けではなく、大企業から多大なるサポートを受けているクラブと、市民(県民を含む)や地元企業に支えられているクラブの2つに大きく分けることができると思います。この意味で、日本ではJ1であろうがJ2であろうがビッグクラブは存在します。また、大都市であろうが地方であろうがプロビンチアとビッグクラブは混在していると捉えています。今年、JリーグはJ1、J2合わせて40クラブですが私の捉え方では約三分の一が大企業から大きなサポートを受けて運営していて、残りの三分の二が(大企業からの大きなサポートがなく)市民(県民を含む)や地元企業からサポートを受けているクラブと認識しています。そして、40クラブの中で大企業から大きなサポートを受けているチームが(各リーグで)上位グループの多くを占めるケースが多いのが現実だと思っています。

その状況下で我々(甲府)が残りの三分の二の先頭に立つというはありません。三分の一の中にプロビンチアの代表として割り込んでいくという気概を持ってチームを指揮していきたい。JFLを含めて(地域リーグのクラブなど)これからJリーグに参入しようとしているプロビンチアのチームは沢山あって、これから各県にこういうクラブが増えてくるでしょう。我々のようなプロビンチアのクラブがJリーグで存在感を示し、結果として、成績としてビッグクラブの中に割り込んでいくことができればサッカー界にインパクトを与えることができるのではないかと考えています。これが私の遣り甲斐にも通じるところがあって甲府でお世話になる決断をした大きな理由です。

J1昇格は、日本のビッグクラブの中に割り込んでいくためには絶対に必要な条件です。少しでも早くJ1のステージに立ちたいという思いがあります。昨年から継続のメンバーと新加入メンバーとともに、来年J1でビッグクラブの中に我々が割り込んでいく姿をイメージしながら明日からのトレーニングに臨んで行きたい。そのためにどうやるのかというコンセプトは前のクラブ(F東京)でも掲げたムービングフットボールという点は変わりません。MOVEという単語は感動させるという意味があります。感動してもらうためにはプレーしている選手が楽しくなければ見ている人を楽しませることもできないし、プレーしている選手が達成感やチームメイトと感動を分かち合える集団でないとみている人に感動してもらうこともできない。この部分を一番大切にしていきたい。細かな戦術ややり方も大切だが、義務感を持ってプレーするよりも選手が心の底からサッカーを楽しむ、仲間とともに感動するという姿を見てもらうことが大切だと思っています。MOVEには人やボールが動くという意味もあるが一番は感動するするサッカーをやりたいということです。

そして(ボードに書いている)「リスクを負う」ということですが、リスクという単語は英語では「危険」という日本語訳になるが、リスクの語源はイタリア語のリスカーレという単語だということをある本で発見しまして、これは「挑戦」という意味があります。つまり、リスクのないサッカーをやるということは挑戦しないサッカーをやることで、これは(私には)受け入れ難いこと。とにかく、挑戦したい。攻撃でも守備でも高いレベルで挑戦し続けるチームでないとムービングフットボールには近づいていけないし、これを実践するには練習場(での取り組み)が大事だと思っています。厳しく楽しいい場を作れるか、、そういう365日を過ごせるかということがスタジアムでの我々のパフォーマンスに一番大きく関与すると思っています。選手にも話したが、選手が楽しまないと見ている人も楽しめない。と、いうことはムービングフットボールは楽なのかと言われるかもしれないですが、全く違って自分たちが目標達成のために相当努力を毎日しないといけない。その達成感が楽しいから毎日を大切にしようと、選手と確認し合った。そのための厳しさは私のやり方でもありますし、この部分が勝負だと思っています。また、選手はそれをやれると思っています。外国人選手以外とは今日までに全員と面談することができました。その中で彼らがそれぞれの立場でどんな1年を昨年過ごし、その思いをどう晴らしたいと思っているのか感じることができました。それがリバウンドメンタリティという表現になります。彼らのリバウンドメンタリティを信じているし、365日厳しい取り組みができる集団だと確信しています。彼らと一緒に夢を掴みたいと思っています」

●松下太輔GKコーチ:
「この(新加入発表記者)会見は3回目なんですが(笑)…GKコーチの松下です。昨年は残念な経験をしたのでそれをバネに1年間走り続けたいです」

●林浩哲通訳:
「韓国語の通訳の林(リム)です。一生懸命やりたいと思っています」

●福田健介選手:
「東京Vから来ました福田です。甲府からオファーをいただいてとても感謝しています。この気持ちをグラウンドで表現したいです」

●ドウグラス選手:
「こういうチャンスを与えてくれた甲府に感謝しています。甲府の一員としてプレーできることを嬉しく思っています。海野社長からクラブの歴史を聞いて、遣り甲斐のあるチームだと思っています。自分の持っているものを全て出してチームのJ1復帰のために頑張りたいです」

●佐々木翔選手:
「甲府というチームに加入できてうれしく思っています。加入できたのはこれまで(僕に)関わってくれた家族やサッカー関係者のお陰だと思っています。その感謝の気持ちを忘れずに甲府という地で自分の力を100%出してチームに貢献してJ1復帰に貢献したいです。

●高崎寛之選手:
「浦和レッズから来ました高崎です。去年は浦和で苦しいシーズンを送ってきましたが、今年は新たな気持ちで甲府で躍動したいと思っています。チームの目標はJ1昇格なので沢山点を取ってチームに貢献できるようにしたいです」

●崔誠根選手:
「はじめまして私はチェソングンです。韓国の高麗大学から来ました。甲府に加入できて光栄ですし、嬉しいです。ここで一生懸命頑張りたいと思っています」

●青木孝太選手:
「ジェフ(千葉)から来ました青木です。去年はジェフで悔しいシーズンを送ってなかなか試合に出られず、ゴールもアシストもできなかった状況でしたが甲府に移籍で来て嬉しく思っています。このチームでゴールを多く取れるようにして、J1昇格に貢献したいと思っています。個人的には(千葉、岡山で甲府からゴール挙げて)甲府キラーと言われていたんですけど(笑)、今度は甲府に貢献したいと思っています」

●盛田剛平選手:
「甲府さんから話をもらって最初にしたことは山梨県のガイドブックを2冊買いました(笑)。サッカーはもちろんのこと私生活でも山梨を知り尽くして充実した1年にしたいと思っています」

●木下正貴選手:
「背番号21番のゴールキーパーの木下です。甲府というチームに加入できてうれしく思っています。関東圏に住むのは初めてなのでこの地に慣れて、チームに必要とされる選手になりたいです」

●林堂眞選手:
「駒沢大学から来ました林堂です。甲府に加入できたことを嬉しく思っています。強く美しいサッカーをサポーターの方々と一体となって表現したいです。J1復帰に貢献できるように頑張ります」

以上
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■FUJI XEROX SUPER CUP 2012
2012年3月3日(土) 13:35キックオフ/国立
柏レイソルvsFC東京
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