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【2011 Jユースカップ 決勝 名古屋 vs C大阪】プレビュー:ユースの熱い戦いがここにある。どっちが勝っても初優勝の19回目のJユースカップ決勝。注目は南野(C大阪)と北川(名古屋)のテクニシャンフォワードの対決。(11.12.25)

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12月25日(日)2011 Jユースカップ 決勝 名古屋 vs C大阪(13:00KICK OFF/金鳥スタ)
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「タイトルを取って自分たちで歴史を作りたい。この時期は高校サッカー選手権が注目されるけれどユースの熱い戦いがあることを見せたい。(春からメンバーをほぼ固定して戦ってきたので)チームはお互いの特徴がよく分かっているし、サブのメンバーは能力が高いし試合に出られなくても盛り上げてくれる」。名古屋の高田哲也監督が「みんなから信頼される選手。地味だけれどチームをまとめてくれる」と評するキャプテン奥山政幸は、淡々とした話し方ながら熱いことを話し、言葉でもチームのバランスも取る。

これまで名古屋の育成はG大阪や清水や横浜FMなどに比べると成果は大きくはなかったが、近年は右肩上がり。トップチームの繁栄が育成選手の意欲にも繋がっている。今は育成年代でも代表選手を多く輩出しており、その一人である佐藤和樹は去年まではユースの試合にも殆ど出場することがなかったがトップチームとのTMでストイコビッチ監督の眼に留まった。その後は何度もトップの練習に呼ばれてトップ昇格のチャンスまで手にした。左サイドでアップダウンを繰り返して精度の高い左足のキックを活かして攻撃に貢献する。16歳でワントップを張る北川柊斗(1年)はU-15の時にトップチームの練習に参加しており、大きな期待を受ける。相手の逆を細かく取るボールタッチの上手さが魅力の選手。昨年まで名古屋U-15の監督だった高田監督は「90分戦うフィジカルはまだないが、夏はサイドハーフをやらせて引き出しを増やすチャレンジをしてきた」と話す。今年からユース監督に就任した高田監督にとって持ち上がりという形になるが、トップと連携してどう育てていくのか注目点だ。

そして、名古屋の注目選手として2年生のハーフナーニッキも外すわけにはいかない。兄のマイク(甲府→フィテッセ)同様に長身(195センチ・81キロ)。でも、ポジションはセンターバックで魅力はヘッドの強さとコーチング。記者目線では、取材時に笑顔でなんでもよく話してくれる点も魅力。「ハーフナーマイクの弟って言われるのは嫌だけど、兄ちゃんもディド(現・清水GKコーチ)の子供って言われることを嫌がっていた。僕も早くトップに上がって兄を倒して自分の名前が欲しい」という。今年はプレミアリーグで広島に連敗して憔悴した表情を見せたがJユースカップの準決勝で広島に3度目の正直で勝って自信を手にしたはず。こういった選手が揃う名古屋は受身になったときの脆さはあるが、試合ごとに成長している。この成果を決勝で発揮することができるのかどうか、その答えは選手の心の中ある。

C大阪も名古屋と似たような特徴を持つチーム。序盤に失点すると出足が悪くなる傾向があるが、相手が球際で躊躇するようになればかさにかかって攻める攻撃力が魅力。爆発力はトップ同様。10番の南野拓実と風間健治の攻撃力だけでなく、前線のキープ力を活かして点を取れる選手が中盤に多い点も特徴。大熊裕司監督は「自分たちのミスから失点を繰り返したプレミアリーグの最後2試合で負けたことはいい薬になった。自分たちに何が足りなのか教えられた」とマイナスをプラスに変えてチームを決勝まで率いてきた。決勝ではボランチの丸岡満が出場停止の上に、秋山大地もケガで出場が難しくレギュラーのボランチは2枚とも不在。この点を聞くと「厳しい。人がない。考えます。考えても出ないけど」と笑う。西村洋亮・拓馬の双子の兄弟をどう使うかがポイントになりそう。2人とも小柄ではあるが、兄の洋亮は勤勉な汗かき労働者、弟の拓馬は美味しいところを見つけ出すのが上手いアタッカー。他の選択肢も含めて大熊監督がどう台所を遣り繰りするのかが注目点になる。

南野、風間のツートップを擁するC大阪が、チャンスの芽を摘み取ることが上手いボランチ・奥山政幸、ハンマーヘッドのハーフナーニッキをどう崩すのか。北川とセカンドアタッカーの高原幹、高田監督が「今どき珍しいサッカー小僧」と評価する森勇人ら攻撃的な選手が多い名古屋が広島を倒した自信で小池佑平がリーダーシップを取るC大阪も飲み込むのか。決勝はどうにでも予想できる、驚きを期待できる試合になりそうだ。近い将来、頻繁に名前を聞くことが多くなる可能性が充分にあるC大阪の南野、名古屋の北川という2人のテクニシャンフォワードのプレーを生で目撃して欲しい。特にホームのC大阪サポーターはトップ、ユースと連続でホーム(長居、キンチョウ)スタジアムで観戦できるチャンスを逃さないで欲しい。どちらが勝っても初優勝だが、C大阪は3年前のJユースカップでG大阪に負けて初優勝を逃しているだけに、未来のエース候補の背中をホームのサポーターの声援で後押しして欲しい。名古屋サポーターにはクリスマス遠征となるが、ストイコビッチ監督も注目する名古屋の宝がユースの初タイトルを賭けて戦う姿を見て欲しい。

以上

2011.12.24 Reported by 松尾潤
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