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【J2日記】京都:幸あれ―。(11.12.14)

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加藤弘堅選手

金成勇選手(写真は2009年のもの)

寒さが深まるこの季節、選手とってはクラブとの契約が決まる時期でもある。プロの世界の厳しさを一番感じる時だが、今年も京都から契約満了が告知されている。今年はアライール、鈴木慎吾、加藤弘堅、金成勇の名前が。
加藤弘堅はプロ4年目の22歳、金成勇はプロ3年目の24歳。共に、京都でプロ生活をスタートした選手だ。初めてチームを変える心境など、二人に聞いた。

Q:これまでのシーズンや今年を振り返ってみて、思うところは?

●加藤弘堅選手:
「(今年は)チームとして沢山入れ換わりがありましたし、何より監督、スタッフが変ったので、すごく新しい気持ちでシーズン入って、今までキュウさん(加藤久元監督)、アキさん(秋田豊前監督)で習ってきた事とは本当に全然違う様なサッカーを大木さんに一年通して教えて頂いたので、僕個人としてはすごく充実したシーズンでした。その中で、4年目、過去3年と比べて今年は一番試合に出させてもらって、で、自分で何が出来たかというと、パッとっ出てくる様な結果は出せなかったですけど、僕個人として、サッカー観というか、サッカーに対する気持ちだったりとか、そういうがすごく変わったので、僕自身すごく楽しめたシーズンでした。

僕は、毎年、必ずコンディションが落ちてしまう時期があって、そうなるとなかなか建て直せない部分があったので、それを今年は、しっかり戻してまたゲームに絡めたのは成長というか、良かったことですかね。シーズン通して最終的にはまたメンバーに絡んで、センターバックもやりましたし、今まで練習試合ではやったことはあったんですけど、公式戦ではなかったので、経験というか、キャリアにもなったと思います」

●金成勇選手:
「本当に右も左も分からないこの世界に飛び込んだ訳ですけど。京都には色々な思い出もありますし、自分を育ててくれたという気持ちもめちゃくちゃあるので、そういった面では感謝もしたいです。そういった中で、もうちょっと自分が結果を出せればまた結果は変わったのかなと思いますけど。でも、自分なりに全力でやってきた結果だと思うので、それはそれで受け止めて次に進もうかなと思います。

1、2年目は途中出場が多かったですけど、それなりに出してもらえましたし、その過程で点数もとることができましたし、それも勝利に絡む様な点数の取り方だったので(注:昨季は『成勇が点を取ると京都は負けない』と言われていた時期もありました)、それは、本当に記憶にも残りますし、サポーターの方たちが色々と支えてもくれたので、本当にありがたかったと思っています。
今年に関しては試合に出ることは多くなかったんですけど、大木さんの下で、充実感があるというか、本当に自分が上手くなったなというシーズンでもあるので、それはそれで良かったなと思います。
最初に比べたら、精神的にも技術面に関してもだいぶ成長したという自負もありますし、来年、再来年どうなるか分からないですけど、本当にシーズン通して試合に出て自分を試していきたいという気持ちがありますので、そこを目標にやっていきたいなと思います」

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加藤弘堅は、非常にクレバーな選手でゲームを落着かせる力があります。キックも正確で、プレースキックはチョンウヨンと並ぶほどで、F.Kの決定力もある。そして、ミドルシュートも積極的で狙える選手。まだまだこれから伸びそうな22歳です。
金成勇は、プロ経験を重ねるごとに上手くなっていった選手。ボールのもらい方、ゴールに向かう感覚、シュートへの積極性、練習試合の結果に如実に表れています。練習でもチームを驚かす様なプレーをしたりします。
きっと、どこかのピッチでまた会えるはずです。

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Q:次のステップに向けての思いは?

●加藤弘堅選手:
「プラスに考えるのであれば、京都に来て環境に甘えていた部分はあったので、そこは自分自身、新たなステップに向けて、4年間京都にお世話になり、監督はそれぞれでしたけど、学んだことを自分の中で整理して、自分のプレースタイルというか、サッカー人生に生かせるものをしっかり残し、続けていきたいです。それに、新しいところに行けば必ず学べるものがあると思うので、そこで、良い結果というか、充実して、サッカーを出来る様に、もちろん苦しい部分もあると思いますけど、そういうところをしっかり受け止めて、また一つ、成長出来る様にしていきたいですね」

●金成勇選手:
「3年間、京都にはお世話になったんですけど、もしかしたら、自分自身が京都という環境に慣れてしまって、ちょっと甘い蜜を吸っていたところもあるかも…知れないですし、自分ではそういうこと無くやっていたつもりではいるんですけど、そういう部分もあるかも知れません。本当に来年、どうなるか分からないですけど、次のステップに行くための自分への課題だと思って、そう思って受け止めていきたいと思います。

先ほども言いましたけど、シーズン通して活躍できるFWになって、点数もいっぱい取ってという、自分の中でそういう目標があるので、そうですね、後、サンガを相手にした時に契約満了しない方が良かったなと思われる様な、そんなストライカーになりたいと思うし、ずっとやってきたチームメイトと試合が出来るのは楽しみなので、そういった意味でもポジティブに考えていきたいなと思っています」

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「鶏口になるも牛後になるなかれ」という言葉もあります。ひょっとしたら新しいチームで試合に出て、新たな目標が出来るかも知れない(鳥栖の豊田陽平の様に)。人生はどう転ぶか分からない、だからチャレンジする価値があるはず。二人に限らず、チームを離れなければならない選手たち―、そんな選手たちのここからのサッカー人生に幸あれ。

以上

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2011.12.14 Reported by 武田賢宗
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