11月12日(土) 2011 J2リーグ戦 第35節
北九州 2 - 0 熊本 (14:04/本城/5,307人)
得点者:76' 林祐征(北九州)、90' 林祐征(北九州)
スカパー!再放送 Ch184 11/13(日)後11:00〜
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北九州の真価が問われた試合で、見事なまでの試合運びを見せつけた。押し込まれつつあった前半を、後半ではきっちりと修正。攻撃面では林祐征とレオナルドの投入でテンポアップさせ、2得点で快勝した。池元友樹ら主力3人が累積警告などで欠場となったが「90分間の中で彼ら3人がいなかったことを思い出しませんでした」と三浦泰年監督が話すように、穴を埋めて余りあるゲーム内容で北九州の選手層が厚くなってきていることを如実に示す試合にもなった。
試合運びという面では、桑原裕義や宮本亨ら試合経験豊富な選手が、顔ぶれが変わって穴のできやすいスペースを丁寧にケアしたことが大きい。力ずくではなく、スペースを消したり、パスコースを切るといった老獪なディフェンスで無失点に抑えたことはチームにとっても自信になるだろう。
プレビュー( /jsgoal_archive/jsgoal/detail.php?press_code=00128331 )では関光博の出来が試合を左右するかもしれないと書いたが、はたして関が試合を動かす先制点に絡んでいった。
先制点は76分。林とレオナルドというFW2枚代えをした直後で、チームが得点への強い意識を持っていた時間帯でもあった。熊本の中盤が間延びしていたところで、宮本から右サイドの関へ送ると「決めてくれると思って上げた」と関がためらわずにゴール前にアーリークロス。それを林が頭でゴールに収めた。「関君ならこう来るだろうと思って、体が覚えているかのように走って行けました」とは林。関のクロス精度、林のゴールへの嗅覚と、時間をかけて築いてきた「試合の中の2人の関係性、関連性」(三浦監督)が生きた先制弾で北九州が試合の流れを呼び込んだ。
2点目は試合終了が刻一刻と迫る90分。この時間に劇的ゴールを生んできた、いわば“北九州時間”だった。木村祐志のFKに、再び林が合わせて試合を決定づけるゴール。熊本のマークにほつれが見える中、無回転シュートなどでFKのオプションを増やしている木村が「相手も油断すると思ったので速いのを入れた」と的確な判断をした。タイミング良く林が抜け出すと同時に、熊本の守備陣がボールウォッチャーになり、相手に触れさせることなく北九州が試合を決定づけるゴールを手にした。
林はこのゴールで池元と並んでチーム内最多の8得点に。「こうなれば(池元にも)勝ちたいなと思います。でも2人で切磋琢磨してやっていきたい」と笑顔がこぼれた。
盤石な試合運びで勝点3の北九州。次戦は天皇杯で昨季J1王者の名古屋と対戦(11/16@瑞穂陸)し、週末には昇格争いのただ中にある鳥栖に立ち向かう(11/20@ベアスタ)。もちろん簡単な試合ではないが「何も変わらずにしっかりとした準備をしなければいけない。この勝ちにおごることなく、次へ向けてのステップを踏むためのスタートが今日の試合」と三浦監督。相手に関わらず北九州のサッカーを高めて、チームの成長を促していく。
最後は、このレポートも関の言葉でしめくくろう。
「いい試合をして勝てばチームも大きくなるだろうし、ファンも増えてくれると思う。もっといいチームにしていきたいです」
確かな成長と、さらなる成長への渇望。北九州はまだまだ“大きく”なる。
以上
2011.11.13 Reported by 上田真之介
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