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【J2:第35節 横浜FC vs 湘南】プレビュー:失意のシーズンとなった両チーム。しかし、この試合は神奈川ダービー。熱く、激しく、燃える試合を!(11.11.13)

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11月13日(日)J2 第35節 横浜FC vs 湘南(16:00KICK OFF/ニッパ球チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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本来は昇格のライバルであったはずの、この神奈川の2つのクラブが前回対戦したのは、今季3試合目となる第9節(4月30日@平塚)であった。この試合は、開始わずか1分の荒堀謙次のゴールを横浜FCが守りきって勝利を収めた。横浜FCにとっては、連敗スタートからの今季初勝利であり、湘南は開幕3連勝こそ逃したが、それでも地力の強さを見せた試合であり、その後の6試合負け無しに繋がるものだった。しかし、J1への昇格を目標に今季をスタートした横浜FCと湘南にとって、その目標が絶たれた今の状況は、まさに失意の中にあると言える。だが、この試合は神奈川ダービー。今季の残りの4試合は、選手自身、クラブにとっても来季に繋げるための試合でもあるが、神奈川ダービーとしての熱く激しい試合を見せて勝利につなげることこそ、その意義をさらに深めることになる。

この試合を迎える横浜FCの状況は前回の対戦と似ている。今回と同様、鳥栖に完敗した次の試合だったその試合のマッチプレビューには、「横浜FCにムチが入った」と書いた。プレーにタイトさがなく、チーム全体での甘さが見えた開幕2試合の反省から、激しさを求める強めの練習を行い、その結果が試合で表れて勝利へと繋がった。そして、現在横浜FCは12試合勝利が無く、前節は昇格争いをひた走る鳥栖との勢いの差をまざまざと見せつけられる内容での敗戦であり、似たような状況だ。「このままやるのでは、残り4試合も勝つのは難しい。基礎的なプレーや、走れない、動けない部分は、戦術・戦略だけではカバーできない」と語る横浜FC・岸野靖之監督は、今週の練習で、原点回帰とも言える質・量ともに充実したメニューを設定した。その効果は、練習中のピッチにも表れ、選手同士の激しい思いがぶつかり合うような状況にもなってきている。前節、スターティングメンバーに復帰した渡邉将基も「これまでは激しく行こうとする姿勢がチームに欠けていた。厳しい練習しているし、良いときの横浜FCにしようとしている」と、持ち前の闘志をチームに注入しており、前節良いプレーができなかった佐藤謙介も覚悟が見える引き締まった表情になっていた。サッカーの戦術的には、渡邉、そして寺田紳一が復帰することにより、遅まきながら今季理想としたメンバーに近づくことで、本来の攻守のスタイルを作り出しやすくなると思われるが、まずはそれ以前に個々の走る距離やプレーのタイトさというベースの部分をしっかり、激しく出せることが勝利への鍵となる。2度目の神奈川ダービーで、横浜FCに再び入った「ムチ」に選手が応えられるかに注目だ。

そして湘南は、前節のF東京戦に敗れたことで昇格の可能性が潰えて、チームの戦いとしては区切りがついた状況での試合となる。しかし、そのF東京戦では、首位を相手に、3-4-3のフォーメーションを採用し、真っ向勝負を挑んだ。後半に細かいプレーのディテールで失点した部分は、試合後の記者会見で湘南・反町康治監督が「隙を簡単に突かれてしまう。それが結局命取りになってしまった」と振り返ったが、一方で「グッドルーザーだった」と述べたように、緊迫感のあるレベルの高い試合を見せたのも事実だった。その敗戦を教訓にできたとするならば、この神奈川ダービーでは、90分間相手を上回るプレーを切らさずに続けることが重要になる。前回の神奈川ダービーの荒堀のゴールもスローインから足下を巧みに繋がれたところのアプローチが緩かったところから発生した。同じ轍は踏みたくない。

両チームにとって、激しくプレーすること、それを緩み無く90分続けること、という意味では同じことがテーマとなる試合。まさに、神奈川ダービーの名にふさわしい熱いゲームが展開されるお膳立ては整った。

以上

2011.11.12 Reported by 松尾真一郎
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