5月4日第10節での対戦から約半年の時を経て、いよいよ今季2度目の『東京ダービー』を迎えます。
相手のF東京が首位を走り、J１復帰間近であること。そして、6位の東京Vにとっても昇格争いに踏みとどまれるか否かのかかった、「ただの１試合だけど重要な１試合」（川勝良一監督）です。得られる勝点は３ですが、もたらす影響は1勝以上の価値があることは間違いありません。選手たちの気合いも相当入っており、語る意気込みには並々ならない強い思いが溢れていました。

激戦必至！J１復帰への望みをつなぐ、一戦必勝の【東京ダービー】へ向けた、東京V川勝良一監督・選手たちのコメントをお伝えします。

<１０月３０日東京ダービーへ向けた東京V監督・選手のコメント＞
●川勝良一監督
「ダービー、しかも相手は首位だけにモチベーションには十分足りる。あと勝負になるかは、ウチがミスをまったくしないで、走ったり技術を使ったりできるか。それができれば、今後のチームの基準もできることになる。確かに相手は首位だし良い選手が揃っているが、バルサとやるわけではない。ウチもの選手も技術は十分高いし、本当に何が起こるか最後まで分からない。
お客さんも3万近く入ってくれるだろうし、その上、J１昇格を目の前に絶対に負けられないという緊張感の中でプレーできることは、選手たちにとって良い経験値になる。厳しい試合になるだろうが、自分たちが磨きあげてきたことへのプライドを、ぜひモチベーションの１つに加えて戦ってもらいたい」

●富澤清太郎選手
「もう１つも落とせないというのは、ずっと変わらない条件。ただ、その中でチームの雰囲気がここにきて急にすごくまとまってきていると思うし、一体感を感じています。まして、今節は東京ダービー。みんなのこの一戦に懸ける思いにはすさまじいものがある。たくさんの思いがありますが、言葉を胸にしまい、この一戦にサッカー人生のすべてを懸けるつもりでピッチに立ちたい」

●土屋征夫選手
「どの試合でも、選手は必死で最大限の力で戦っているし、勝利だけを求めて戦っているのは同じ。ただ、『東京ダービー』と聞けば、サッカー選手はもちろん、サッカー好きの人には、どれだけの特別な試合か、その価値は誰もがわかると思う。決して、ただのJ２の一試合ではなく、お互いの意地と勝利への思いがぶつかり合う大一番。前回は０−０だったし、なおさらここで決着をつけたいという思いが、お互いに強いと思う。
せっかく徳島戦で良い試合で勝ってチャンスを作ったのに、富山戦で自分たちの手でそれを生かすことができなかった。ここで首位・F東京に勝って、もう一度自分たちで昇格のチャンスを手に入れたい。たくさんのお客さんが入ってくれるんだと思います。その中で試合ができることは、選手として何よりの喜びです。緊張とともに、楽しみも大きい。しっかりと自分たちの戦いをして、勝利をつかみたい。残り６試合、力の限り目一杯戦います」

●菊岡拓朗選手
「前節は、入った選手のそれぞれの特長を生かすプレーができたと思う。これからも、誰が出てもそれ（特長を生かすことを）は意識していきたい。首位・F東京との戦いで、自分たちのチーム力が試される試合になる。昇格争いという意味でも、結果で全てが変わる戦いになると思います。前節ｖｓ栃木戦、先制した後に点を取られたけど、１−２、さらに3点目を取りに行って、チームが一丸となって突き放せたのが大きかった。次に繋がると思う。苦しい時こそみんなで団結していくのが大切だと改めて感じています。
前回の対戦でも０−０と膠着した試合だったように、今回も激しく苦しい戦いになると思う。なんとか先制点を取って自分たちの有利な形で試合を進めていきたい。ここでライバルに勝って、必ず昇格への勢いをつけます。絶対にやってやります!!」

●阿部拓馬選手
「いつも通りのつもりですが、たぶん雰囲気が違うと思うので、まず気持ちの準備をしっかりしたい。たくさんのお客さんの中でプレーできるのは嬉しいし、やはりモチベーションになります。ただ、その分見られていることにもなるので、恥ずかしくないプレーをしたいと思います。
今の選手はクレバーな選手だし、落ち着いているなという印象があります。実際にやってみないと何とも言えませんが、自分たちの思い通りにならない時間帯が続いても、焦らずに打開策を考えたいです。やはり先制すれば守備も楽になると思うし、自分たちのリズムで進められるので、先制点は意識していきたい。前回の栃木戦とは違う試合になることだけは確かだと思います。
初めての東京ダービー。楽しまないと損なので、楽しみたい。ただ、僕たちの一番の目標は『J１昇格』です。そのための一試合だということもしっかりと意識してやっていきたいです」

以上


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2011.10.29 Reported by 上岡真里江