10月26日(水) 2011 J2リーグ戦 第7節
湘南 0 - 1 京都 (19:03/平塚/6,104人)
得点者:63' オウンゴ−ル(京都)
スカパー!再放送 Ch184 10/27(木)後03:00〜
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スコアが動くのは63分のことだった。左サイドで得たフリーキックをチョン ウヨンが蹴り込み、湘南のオウンゴールを誘う。アウェイの京都が先制に成功する。
京都の大木武監督は試合後に語っている。「どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。とくにスタートは湘南のほうがよかったと思う」。実際、攻撃の迫力を発揮し序盤を制したのは、ホームの声援を受ける湘南だった。契機は前線に始まる連動した守備だ。ハン グギョンが、大井健太郎が、あるいは永木亮太が奪い、展開する。奪った瞬間の動き出しも速い。湘南が攻守に躍動し、およそ30分を支配した。
「アクトもリアクトも我々のほうが速かった」。前半の内容を踏まえ、湘南の反町康治監督が振り返る。
「そのときに点を取れていれば、疲労やモチベーションなども変わったと思う。我々はその流れを自分たちのほうに持っていけなかった」
防戦を強いられていた一方の京都は、シュートブロックやラストパスをカットするなどして、秋本倫孝を中心に踏ん張っていた。前半の終盤にはカウンターも機能し始め、攻勢に出る相手のスペースを狙いながら次第にゴールの糸口を見出していく。
後半に入り、京都の反攻はさらに強まった。先取点が生まれるまでのあいだには、両者それぞれに決定機がもたらされてもいた。京都はボール奪取からカウンターに転じ、工藤浩平がシュートを放つ。対して湘南も、GK西部洋平を起点に田原豊、坂本紘司と繋ぎ、高山薫が狙う。だがフィニッシュはいずれも枠を捉えきれず、安堵と落胆の入り混じる溜め息がスタジアムを包む。そうした先でスコアは動いたのだった。
先制を許した湘南は、石神直哉とルーカスを投入し、システムを3バックに変えて反撃に出る。セットプレーも重ね、逆に繰り出された京都のカウンターに対しては西部が死守した。反面、前半の躍動感を思うと、パスをもらう動きが落ちたように映る。石神のクロスに合わせた田原のヘッドもゴールには届かず、かのスコアのまま長い笛を聴いた。
京都が今季築いた勝利のすべてを先制したゲームで手にしているように( http://www.j-league.or.jp/data/2/?league=j2&genre=circumstances )、自分たちの時間帯にゴールを先取することの意味は重い。そのチャンスを掴みきる強さは言わずもがな、裏を返せば劣勢を覆す逞しさも求めたい。「残念な結果。非常に悔しい」と指揮官は絞り、選手たちもまた「この借りは必ず返す」と一様に誓った。両者は今週末、西京極にて再び対峙する(10/29)。鉄は熱いうちに打て。中2日で目指すものは、リベンジ以外の何物でもない。
以上
2011.10.27 Reported by 隈元大吾
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