10月26日(水) 2011 J2リーグ戦 第7節
栃木 2 - 4 東京V (19:03/栃木グ/3,839人)
得点者:4' 巻誠一郎(東京V)、23' サビア(栃木)、62' 阿部拓馬(東京V)、66' 阿部拓馬(東京V)、83' 水沼宏太(栃木)、84' 菊岡拓朗(東京V)
スカパー!再放送 Ch182 10/27(木)後10:00〜
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昇格戦線への挑戦権を懸けたサバイバルマッチを制したのは東京Vだった。栃木をかわして第2集団の先頭、6位に浮上し、J1昇格へ一縷の望みを残した。一方、敗れた栃木は北九州にも抜かれて8位に後退。3位・札幌との勝点差は9に拡がり、残り試合数を考えると逆転昇格の可能性は極めて薄くなった。底冷えした10月のナイトマッチ、寒さに震えながら栃木はグリスタで過酷な現実を突き付けられた。
「先制点を取り、しっかり自分達の守備を作るのがスタイル」と大久保裕樹が話すように、常に先手、先手を取るのが栃木のゲームプラン。今季、先制点を奪って負けたのは一度しかない( http://www.j-league.or.jp/data/2/?league=j2&genre=circumstances )。誇れる数字を残している一方、後追いの展開となると苦しくなり、一度も逆転勝ちを収められていない。2−4で完敗した東京V戦では、今季初めて先手を奪われても追い付いたが、やはり後手を踏む展開は望ましくなかった。結局、撃ち合いに持ち込まれて涙を呑んだ。
「4点取られても5点取るくらいの気持ちを持たないと、本当に強いチームにはなれない」
残り6試合、さらには来季以降、栃木がクリアしなければいけない課題を、1ゴール1アシストと奮闘した水沼宏太は明確に語った。東京Vに先制されても下を向かず、一時的にでも同点に持ち込めたことは、小さいながらも確かな進歩だ。無失点に抑えて勝ち切るのが理想だが、仮に残された試合の中で追い掛ける展開になった場合には、逆転勝利を飾るというミッションを遂行しなければならない。
「観に来てくれている人に、『失点したからダメだ』と思わせてはいけない。『まだまだ大丈夫だ』と思わせるのがプロだと思う」(水沼)
4失点は反省すべきだし、特にセットプレーからの3失点は早急に解決すべき問題点だが、2ゴールを取り返したこと、諦めずに戦い続けた点は次に繋がるし、繋げないといけない。次節も7位・北九州との直接対決(@本城)。気持ちの見える試合をして、執念で勝点3をもぎ取って来るしかない。
「チームが前向きになるスイッチを入れるのが僕の役目だった」
憑き物が落ちたような表情で、そう語ったのは巻誠一郎。J復帰後、初先発の期待に、FKからのゴールで開始4分に応えた。前節、富山に1−2で敗れ、沈んでいた空気を変えた。あっさりと先制した東京Vだが、23分に水沼のクロスからサビアに同点弾を頭で突き刺され、栃木の空中戦に付き合い、リズムを掴みきれなかった。しかし、地上戦に切り替えた後半に持ち直すと、土屋征夫、富澤清太郎に巻というターゲットが加わった東京Vは、高さと菊岡拓朗の良質なキックを生かして62分、66分と立て続けにCKから加点。1−3としてから決定機をGK武田博行にことごとく防がれ、83分には水沼に強烈なミドルを叩き込まれたが、「点を取りに行く姿勢を出して4点目を取ってくれた」と川勝良一監督が評価した攻撃的な姿勢を貫き、菊岡が4点目を挙げ、リーグ屈指の得点力で栃木の反撃を振り切った。
巻が前線にいたことで本来のパスサッカーが鳴りを潜めた時間帯もあったが、これまでチームにフィットしきれなかった巻の使い方に少し手応えを感じた試合でもあった。繋ぐだけ、蹴るだけと、一方に偏った攻撃をするのではなく、長短のパスを使い分け、選手の個性を生かし切れれば、破壊力は倍増するはずだ。
「うちにはうちのいい意味でのプライドというか、意地がある。相当激しく、熱いゲームになる」と川勝監督が予想するのが、次節に控えるビッグマッチ、F東京との“東京ダービー”(@味スタ)だ。「ただの1試合だけど重要な1試合」(川勝監督)に勝利できれば、ライバルの独走をストップできるし、昇格へのモチベーションも俄然高まる。重要な局面で迎えるダービーで、指揮官が重んじる完全燃焼したい。
以上
2011.10.27 Reported by 大塚秀毅
J’s GOALニュース
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