9月28日、水曜日のナイトゲームとなった鳥取対草津は、1−1の引き分け。試合終了のホイッスルが鳴ると同時に、とりぎんバードスタジアムのバックスタンド裏に、柔らかな赤い灯がともった。テーブルと椅子は、アスファルトの上にビール瓶のケースを並べただけ。そこに観戦を終えたファン・サポーターが続々と集まり、缶ビールを片手に、あれこれ語り合う。ノスタルジックな雰囲気を醸し出していたのは、今回初めて企画された『とりスタ横丁』だ。
鳥取は今季、6月29日の岐阜戦で初めて、水曜日のナイトゲームをホームで開催したが、そのとき注目されたのが、スーツ姿で訪れていたサラリーマンやOL。「ファミリー層が中心になる通常の週末開催とは違い、仕事帰りの方々もターゲットになるので、より特化したイベントをやりたかったんです」と、発案者であるクラブの運営担当、中山大輔さんは言う。仕事帰りに軽く一杯、というと、「やっぱり赤ちょうちんじゃないですか」(中山さん)。テーブルと椅子も、あえてビール瓶のケースにすることで、どこか懐かしい、ワクワクするようなスペースが完成した。
『とりスタ横丁』には、もう1つの狙いもある。鳥取はホームゲームの際、近隣の無料駐車場や鳥取駅を結ぶシャトルバスを、行き・帰りとも無料で運行しているが、観客が一斉に帰路に就く帰りは、どうしても乗車までの待ち時間が長くなってしまう。待ち時間短縮への努力を続ける一方で、“時間をつぶすと同時に、試合の余韻も楽しめるものを作ってほしい”という要望は、以前からクラブに寄せられており、それらの解決策の1つとしても、『とりスタ横丁』への期待は大きかった。
結果は、試合終了のホイッスルと同時の開店から、21時40分過ぎの閉店までの約50分間、準備された約40席は、ほぼ満席の盛況ぶり。スーツ姿のサラリーマンやOLに交じって、塚野真樹社長もビール瓶のケースに座り、ファン・サポーターの声に耳を傾けたという。「今後は週末の試合でも、同様のスペースを設けることを考えていきたい」と中山さん。試合前や、試合そのものだけでなく、試合後も楽しめるスタジアム作りへ、関係者は日々知恵を絞っている。
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2011.10.06 Reported by 石倉利英
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