10月5日（水） 2011 ヤマザキナビスコカップ 準々決勝
Ｃ大阪 1 - 2 浦和　（19:04／長居／6,736人）
得点者：9' オウンゴ−ル（浦和）、73' ファビオロペス（Ｃ大阪）、83' デスポトビッチ（浦和）
☆ヤマザキナビスコカップ特集ページ
----------
●デスポトビッチ選手（浦和）：
「勝つことができてうれしい。チームとして気持ちを入れてスタートしようということで入って、前半は非常にいい流れで、いくつかのチャンスも作れていましたし、得点も獲れて折り返せました。後半は同じように入ろうとやっていたが、向こうにもチャンスを作られ、同点に追い付かれ、厳しい状況でもあった。でも、梅崎にいいクロスを入れてもらって、得点をできて、結果が出たということは、非常に喜ばしいこと。これを続けていきたいし、この大会を獲るには、あと２試合勝たないと届かないので、こういういい流れを続けて、また日曜日の試合に臨みたい。
（ゴールシーンで意識していたことは？）追い付かれて厳しい時間帯だったが、クロスに対しては、まずニアでセルヒオが飛び込んでくれて、そこのスペースが空いたところを自分が入る、これはもうずっと意識して、どの試合でもやってきたこと。自分のゴールではありますが、あの形に関しては、みんなの動きだしがなければ、自分がいい形でヘディングすることはできなかった。みんなの意識が１つになった、素晴らしい得点だったと思います。
（次はリーグ戦でも好調なＧ大阪との対戦だが？）Ｇ大阪は非常に好調で、素晴らしい選手が多くいますが、ただ、お互いにリーグ戦とは違うメンバーなので、（意識するのは）誰がということはない。でも、非常に難しい試合になることは分かっているし、そこまでにいい準備をして臨みたい。本当に、サポーターの人々に楽しんでもらえるようなゲームになると思いますし、みんなで一丸となって、この試合に臨みたい。
（サポーターに向けて）雨のなか、埼玉からお越しいただいたサポーターの皆さんに感謝していますし、喜びを分かち合えたことは自分にとってもうれしい。日曜日に厳しい試合がありますが、ホームでやれますし、また多くのサポーターに来ていただいて、一緒になって戦っていただければと思います。勝って次につなげていきたい」

●梅崎司選手（浦和）：
「（アシストという結果を残せたことについて）純粋にうれしかったですし、チームの勝利に貢献できたので。
（試合終了の瞬間、喜びが爆発したような感じだったが？）みんな１つになって戦って勝てたし、これを求めて、ケガからのきついリハビリだったり、こういうプレーができるようにやってきていたので。本当にうれしかったです。
（今日のプレーは流動的な感じで、楽しそうに見えたが？）すごく楽しかったです。いい攻撃もできていたし、１つになって戦えていたので、すごく楽しかった。
（リーグ戦とは違って、プレッシャーのないなかで戦えた？）タイトルもかかっていたし、Ｇ大阪戦に負けてショックもあったけど、逆にすぐに試合ができるので、チャンスだと思っていたし、みんな開き直ってやっていた。みんながやりたいように、ある程度できていたと思います。
（次は埼スタでＧ大阪にリーグ戦のリベンジができるチャンスですが？）そうですね。悔しい負け方をしたので、またホームに戻って、今季まだ勝っていないし、また１つになって頑張りたい」

●柏木陽介選手（浦和）：
「今日は本当にいいサッカーができたかなと思います。後半少し、みんな疲れて、プレスが曖昧になった部分もあって、危ない場面もあったけど、集中してプレーできていたと思います。
今日は点が入るような臭いもプンプンしていたので。こういうサッカーを続けていかないといけないなと思いましたし、今日はヤマザキナビスコカップということもあったかもしれないですが、みんな失うモノがないという気持ちでプレーできたことがよかったと思います。今日は自分的にも高い位置をとって、前の選手と攻撃に絡むようにしていった結果、いい形ができて、危ない場面もあったけど、リスクを負って攻撃していくことも重要だなと改めて感じましたし、それがいいアクセントになったかなと思います。

（準決勝に向けて）連戦で、またガンバ（大阪）との対戦になり、なかなか厳しい試合になるかと思いますが、ここまで来たら優勝という文字が一番近くで見える試合になるし、自分たちを信じて、（山田）直輝も（原口）元気も次の試合には出られないが、チームとして戦っていけたらいいかなと思います。

入りがすごくよかったし、直輝が速いクロスを入れたから、それを有効に使えたし、中に入っていく選手が何人もいたから、ああいうふうにゴールも生まれたんだと思います。後半、相手が少し前から来たこともあり、つなぐ場面もなかなか少なくなって、相手の時間にもなっていたが、そのなかで我慢しながら、点を獲られても落ち着いて自分たちのプレーができたから、ああいう２点目というのが獲れたんだと思いますし、よかったです。

今日は、同点になった時、延長もあるかなという考えもあったけど、やられるというのはなく、もう１点くらい取れそうだなという気持ちだったので。たぶん、見ている人も取れそうだなというのはあったと思うし、そのなかで点を取れたのは大きかった。最後押し込まれた中でも、運もありましたが、守り切れたのはよかった。今日は全体的にウチが支配して、最後まで試合をしっかりできた」

●山田直輝選手（浦和）：
「攻撃は流動的に、厚い攻撃もできたと思うし、楽しくできました。個人的には後半に簡単なミスが多すぎて、チームに迷惑をかけてしまったので、集中力だったり、日々のトレーニングからしっかりして、天皇杯や、次の大宮戦といった大事な試合も控えているので、そこに向けて、後半までしっかり集中できるようにやっていきたい。

（どのチームと対戦しても、今日のようなサッカーができる手応えというのは？）できるという自信はありますが、チームの状態が（良くない）状態になってきているので、失点をしてはいけないというサッカーから入ってしまっているし、難しい部分はあります。でも、今日はこういうサッカーができたし、また次もヤマザキナビスコカップなので、そこでチームで確認できて、自信を持ってリーグ戦に臨みたい。

（あれだけ前にボールが収まった要因は？）まずターゲットが２人待っていたのと、２人が連動して巧く動いてくれて、そこに後ろがうまく絡めて、厚い攻撃ができていたと思います」


●倉田秋選手（Ｃ大阪）：
「（この公式戦３試合、同じような展開での敗戦になっているが？）でも、ＣＫからの守備はしっかりできていたし、後半はこっちの流れでできたので。いつも言っているように、前半からああいうサッカーができないと、こういう展開になってしまうかなと思います。けれども、終わってしまったことは仕方がないので、次のＪリーグに切り替えたいと思います。
（前回の対戦時と、今回との、浦和の違いは？）前半はアグレッシブに守備をやってきていて、それで、こっちのボランチのところで結構取られて、相手にうまいことはめられたなという感じ。でも、セレッソの技術ならば、あれをかわすくらいのものは持っているので、それを出せなかったことが悔しいというか、残念でした。いつもどおりのプレーを心がけていたら、できると思うんですが……。まだチームがちょっと反省しなければいけない感じがします。

中盤ではタカ（扇原）と中さん（中後）のところにプレッシャーが来て、そこからのくさびのボールが入れられなかったので、前でもあまり収まらなかった。タメができなかったことが、自分ではちょっと、周りに迷惑をかけたかなと思います。後半はボランチになってボールを受けて、相手が疲れていたこともあって、スペースが空いていたこともあるが、点を獲られていたし、どんどん縦パスを狙っていた。あと２点くらいは獲れた試合だったので。そこで相手は後半のワンチャンスで決めてきていたし、その差が出てしまった。

（天皇杯まで約１週間空くことになるが）そこで話し合ったり、ビデオとか見て、どういうことをしなければいけないか考えて、時間は有効に使えると思うので。あとはケガ人のキヨ（清武）とか、たぶんもうちょっとしたら帰ってこられると思うし、さらにいい形はできると思います。もう、リーグ戦も少ないですし、もう負けたくないし、負ける試合はしたくないんで、それに集中したいですね」

●藤本康太選手（Ｃ大阪）：
「球際のところもそうだが、ちょっとした集中力のところで欠けてしまい、失点して、やられたゲームだったと思います。
（試合の入りでミスが続いているが？）開始直後だったらいいと思うが、ちょっと縦に急ぎすぎて……。いつもあまり縦にいかず、横に回して、攻撃が遅くなっていたというのもあったかもしれないが、今回は縦に急ぎすぎたかなと思う。すごく切り替えが激しいというか、奪ってもボールをすぐ奪われるし、雨が降っていたこともあって、ロングボールのスペースに抜けるボールは、ちょっと気を遣って蹴らないといけない。ちょっと簡単にボールを失いすぎた場面が多かったと思います。
（この３試合、同じようにボールを奪われて、カウンターを食らう形が目立つが？）ボランチのところでうまく縦にボールが入らず、その辺が苦しい部分かなと思いますが、中さん（中後）もタカ（扇原）も、それができる選手だと思う。今はこういう試合が続いているし、自信がなくなってきているところもあるかもしれない。後ろがもうちょっと声をかけてあげて、守備の負担を軽くしてあげたいというのはあるんですが、どうしてもちょっとボールを奪われたところでも、簡単に奪われることが目立つので。その分切り替えのところで、後追いになってしまったり、どうしてもしょうがない部分がでてきてしまっていると思います。
（ＡＣＬ以降、蓄積したダメージというのは？）僕的に、（全北）現代以上の攻撃力のあるチームというのは、そんなにないと思うし、怖がってやることもないと思う。負けたのはすごく残念ですが、負けたら負けたで切り替えてやればいいと思っていたんですが、ちょっと引きずっている部分も、チームとしてあるのかなとは思います。
（天皇杯までの１週間、どのように取り組むか？）ケガ人もこの１週間でもしかしたら帰ってくるかもしれないし、そういったところでもうちょっと今までと違った部分が出てくるかもしれない。ただ、ケガ人が帰ってくるからといって、そうやすやすとポジションを奪われるというのではダメだと思う。チームがまとまって、１人１人責任感を持って、集中力を持って、やっていかなければいけないと思います」

●村田和哉選手（Ｃ大阪）：
「自分もチャンスが１本あったので、それを決めていたら、こういう敗戦になっていなかったし、悔しいです。
（後半からの出場で、試合早々、好クロスをあげて、すんなりピッチに入れていたと思うが？）そうですね。前半から、見ていて、今日はチャンスがありそうな気はしていました。監督から後半立ち上がりから入るよう言われて、自分としても最初のワンプレーがあって、いいふうに入れたかなと思うし、立ち上がりはいい形でゲームに入って行けたかと思います。でも、何回かチャンスはありましたが、もっともっと自分から仕掛けるようにできればよかったかなと。45分だったが、その前半でしかなかなかチャンスが作れなかったので。途中ちょっと消えてしまっていた。ボールを持っていない時にも、オフの動きでチャンスメイクできればよかったのですが……。
（チームとして歯車が噛み合ってないところも多々見られたが？）なかなか試合に出ることがないので、チームメイトとコンビネーションを合わせるのは少し難しいところもありますが、それも自分が試合に出られていない原因やし。でも、自分のよさはみんな知ってくれているので、監督も『どんどん（相手の）背後を狙って、サイドに張って、スピードを活かせ！』と言ってくれて、そういうところで合わせていくようにしました。
（３連敗のあと、この１週間で、天皇杯に向けて突きつめ直したいところは？）ＡＣＬに負けてから、『（ヤマザキ）ナビスコ（カップ）は絶対に獲ろう！』とスタッフとか、サポーターもそうだと思うが、選手もみんな一丸となってタイトルを狙いに行こうと言っていたんですが、残念ながらこの結果はしょうがないので、次の天皇杯と、Ｊリーグに絞って、最後、本当にセレッソが勝つ時、自分が得点だったり、試合を決定づけるような選手になりたい。試合に出れば、自分のよさをどんどん出していけるし、そこは、自分のよさであるスピードとか、十分通用すると思っているので。それも、試合に絡まないと、何も起こらないと思っているので。ケガ人とか、清武が代表に行ったりだとか、そのなかで、自分にチャンスが巡ってきた時、結果を残せるよう、監督が使いたいと思ってもらえるよう、自分のよさを出していくだけです」

●大竹洋平選手（Ｃ大阪）：
「ボールを奪った後とか、すぐ相手ボールになって、守備をする時間がすごく長かったので、自分たちのボールの時間が全然できていなかった。自分も守備しかしていないイメージで、みんな走らされている感じがあり、前半は自分たちのサッカーが全然できなくて。奪った後のボールとか、もう少しつなげるようにできていたらよかったんですが。
（最近はボランチから後ろのところを狙われ、前にボールがいかない感じに見えるが？）全然自分のところにボールが入ってこなかったし、獲った後に奪われたりだとか、サイドから長いボールが多かった。もっとボランチとか使いながら、自分が間で受けたりだとか、もう少し余裕を持ってつなぐ場面を作れればよかったですが、そういうところで前半は苦しかったです。
（チーム全体的に疲労感は？）そんな感じはしないですが、もしかしたら目に見えないところで精神的に疲れている部分があるかもしれないし、あんまりチームとしてパフォーマンスも良くない。個人としても反省しないといけないが、チームとして今日は試合になっていなかった。ここで負けてしまったが、また１週間試合が空くので、一回リフレッシュして、自分も今日の試合を反省して、すぐに切り替えて、１週間あるので、次に向かってやっていくしかないと思います」

以上