10月1日(土) 2011 J2リーグ戦 第30節
湘南 0 - 1 鳥取 (16:03/平塚/5,179人)
得点者:41' オウンゴ−ル(鳥取)
スカパー!再放送 Ch183 10/2(日)深02:00〜
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自らのキックオフからすかさず攻勢に出たのはアウェイの鳥取だった。5分も経たぬうちに左右のコーナーキックを重ね、さらに奥山泰裕のシュート、小井手翔太の決定的なヘッドと立て続けに襲いかかる。さりとて湘南も受け身に終始したわけではない。田原豊がプレスバックで奪えば、アジエルや臼井幸平を経由し、坂本紘司がフィニッシュする。ハン・グギョンの奪取から鋭くカウンターに転じ、また攻勢が相手のファウルを誘い、永木亮太がきわどいフリーキックを放ってもいる。序盤から両チームの攻め合いは激しい。
それでも、攻勢を主導権に変えていくのは鳥取のほうだった。奥山や小井手、ハメドら攻撃陣がポジションチェンジを繰り返し、敵を引きつけ、空いたスペースで受ける。実信憲明がパスを散らし、自らもバイタルに顔を出す。流動性が各所で数的優位を生み、先手を取った。「前半は自分たちのプレスがハマらず、相手の思うようにやられてしまった」永木の口元に悔しさが滲む。鳥取のポゼッションは時を追うごとに高められ、逆に湘南はパスが合わないなどリズムに乗り切れない。「守備に体力を使いすぎてしまい、自分たちの思い通りにパス回しができなかった」と、永木は続けている。
41分に刻まれた鳥取の得点は、主導権の賜物かもしれない。コーナーキックを水木勝成がニアで流し、オウンゴールを誘った。鳥取の松田岳夫監督は振り返っている。「ある程度ポゼッションでき、自分たちの時間をつくれたことがまずひとつ大きかった」。このコーナーキックにしても、活発なフリーランによってボールホルダーに対する圧力をかわし、最後は抜け出した小井手が枠を狙い手にしたチャンスだった。
「前半と後半でまったく違うチームのようだった。連戦ということもあり、どこかに逃げ道を探してしまっているような展開で、失点が火をつけたような形になった」反町康治監督がそう語ったとおり、後半はビハインドの湘南が猛攻に転じた。パスの出所に圧力をかけ、奪うや人数をかけて攻め立てた。さらに鎌田翔雅の投入とともに3バックに変更し、前の枚数をさらに増やして押し込んでいく。臼井の強烈なミドルや坂本のヘッド、途中出場のルーカスと石神直哉のシュート、ポストに嫌われた永木のミドルなど、記録したシュートは後半だけでチームの1試合平均に相当する11本に及んだ。だが5分間のアディショナルタイムをもってしても決め切ることはできず、前半のスコアのまま勝負は決した。
鳥取は第26節岐阜戦以来およそ1ヶ月ぶりとなる勝利を挙げた。無失点は草津を5−0で降した第21節以来12試合ぶりとなる。選手たちは無失点の喜びを語り、「つぎはホームで勝ちたい」と口を揃えた。熊本との天皇杯2回戦、そして次節大分戦でその真価を問われることになろう。
一方の湘南は、ファジアーノ岡山ネクストとの天皇杯2回戦を挟み、次節はアウェイ栃木戦に挑む。リーグ戦は残すところ10試合となった。反町監督は言う。「今日の敗戦は痛いと率直に思っている。ただ、これから目の上のチームと戦うのでこれをモノにしていく。後半に見られたゴールに対する意欲を90分間出すことが必要だ」。次もまた、今季一度目の対戦で敗れた借りを返すべき相手である。一戦必勝はつゆも変わらない。一つひとつ、目の前の戦いに全力を傾けていく。
以上
2011.10.02 Reported by 隈元大吾
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