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【J1:第28節 甲府 vs 川崎F】プレビュー:山梨県の興廃、この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ(11.09.30)

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10月1日(土)J1 第28節 甲府 vs 川崎F(13:00KICK OFF/中銀スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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土曜日にG大阪からアウェイで大勝利を挙げ、機嫌よく日曜日のJリーグの結果をウォッチしていた甲府サポーターの98パーセントが「(1−3で大宮に敗れた柏に対して)しっかりしてくれよ〜」って呟いたはず。でも、大勝利の余韻が残っているからニヤニヤしながら「やれやれ」なんて言えたが、今節の対戦相手・川崎Fが連敗を止めてから良くなりそうなので徐々に不安が増してきた。あの記憶が蘇る。

第1クールの川崎F戦はシュートを打たれまくり、山瀬功治と小林悠にやられた印象があるものの2−2で引き分けイーブンパー。気分としては引き分けで儲けものだった。何節か後に、選手から「川崎Fのパス回しが一番上手い」なんて声も聞こえてきた。“ボールに喰いつかせて後手を踏ませる”上手さ。そして最後はゴール前でジュニーニョが抜け出している。第1クールで対戦した頃は川崎Fが前掛りで失点の多いチームだったからなんとか引き分けることが出来たが、川崎Fが決定力を高めつつ守備の修正が出来ていれば今頃ACL圏内にいただろう。稲本の不在と重なる8連敗の理由はよく分からないが、連敗を止めてからの川崎Fは不気味。田中裕介と菊地光将の出場停止の影響は大きいだろうが、養父雄仁は「川崎Fは波に乗ると強いんですよ」という。でも、「ウチも乗ってますからね(ニヤリ)。明日は試合に出たい」と不敵な表情を見せた。前回は出場機会が無かった古巣との対戦。等々力では見せることが出来なかったが、山梨中銀スタジアムで川崎Fサポーターにプレーする姿を見せてチームの残留に貢献したいという想いは強い。縦縞を横縞に、ポン酢をジュレにするくらいの覚悟で川崎Fを出た養父には恩返しプレーを見せて欲しい。

最下位・福岡と首位・G大阪に連勝したんだから、その間の順位のチームには全部勝てる……なんて甘いことは考えないが、今の甲府は強いのか、窮鼠パワーがもたらせる勢いだけなのか。連勝の理由を片桐淳至は「これまでは選手が走り切れていないと思っていた。自分が先発で90分出るようになって思うのは、達成感のある試合内容で戦えているということ。それが勢いに繋がっていると思う。集中して走り続けている時間が増えてチームが一気に変ったと思う」と感じている。ハーフナー マイクは「(甲府が強いかどうかは)分からないけれど、(甲府には勝てると甘く考える)相手のモチベーションもあると思う。どんなチームでも気持ち次第で良くも悪くも変る。明日も強い気持ちで戦いたい」と双方の気持ちの面を理由の一つに挙げる。選手層、選手が個々に出来ることやフィジカルを比べれば川崎Fに分があると判断する人が多いだろうが、甲府は右肩上がり中。チームと選手が持つポテンシャルがどこまで大きくなるのか、楽しみと不安がごちゃ混ぜの気分。

連敗を止めた後の川崎Fに対して佐久間悟監督は「J1屈指のアタック力を持つチーム。8連敗中はアンラッキーなゲームもあったが、大きなミスもしている。ここ数試合はしっかり守備をしているので、強烈なカウンターがクローズアップされる」と、カウンターを警戒している。第1クールで対戦したときと今の川崎Fを比べて、「どちらが戦い難いか」と聞くと、「今の方が戦い難い」と佐久間監督は答えた。が、聞かれたから答えただけという表情。決められた規律の下でコンパクトに戦うことが出来れば勝機はあるし、2回目の出場停止までイエローカードあと1枚のダニエルとマイクがいる試合は勝たなければならないという気持ちが強いようだ。「カウンターの他に注意するのは川崎Fの左サイド。甲府から見れば右サイドがポイントになる。でも、決着は左サイドでつくかもしれない」とかなりイメージが出来ている様子。具体的な言葉にはしないが、佐久間監督からも選手からも自分たちのスタイルを手にした自信を感じることが出来た。

本当は「うぉー、G大阪に連勝したどぉ〜」って盛り上がりたい気持ちがあるんだけれど、現実は16位で、心のどこかでブレーキがかかっているから川崎F戦を前にしても振舞い方が定まらない。残りは7試合。勝利給の予算がなくなるほど連勝すれば中位以上への躍進もあるし、勝ったり負けたり・ハラハラドキドキの末に降格って一番嫌なパターンまで何でもアリ(連敗はない)。15位・新潟との勝点差が2ポイントになったとはいえ、次に負ければ5ポイントにも開くし、勝っても16位に1ポイント差の薄氷・15位。まだまだ1試合でどうにでもなる立場。マイクとダニエルは次のイエローカードで2試合出場停止という時限爆弾も抱えているし、パウリーニョも内山俊彦も3枚。こういう爆弾ってなぜか同時に爆発する可能性が高い。彼らを欠いたらチャンスに飢えた選手が力を出すと思うが、攻守のエースが揃っている今節は残留争いの仲間に新潟、浦和、大宮を加える大事な勝利が欲しい。今は一戦必勝。山梨県庁や各自治体の庁舎やサポーターの家に「Z旗」を掲げて、「山梨県の興廃、この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」って勢いで一戦ごとに戦っていくだけ。

以上

2011.09.30 Reported by 松尾潤
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