本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【AFCチャンピオンズリーグ2011 全北 vs C大阪】レポート:C大阪ACL初出場初制覇の夢、敵地でもろくも散る。全北に1−6の大敗。(11.09.28)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月27日(火) AFCチャンピオンズリーグ2011
全北 6 - 1 C大阪 (19:00/全州/16,423人)
得点者:31' エニーニョ(全北)、49' イ ドングッ(全北)、55' イ ドングッ(全北)、64' イ ドングッ(全北)、72' 小松 塁(C大阪)、76' キム ドンチャン(全北)、90'+1 イ ドングッ(全北)
ACL特集
----------
C大阪初のアジアの舞台、ACLでは、ベスト8で全北に対し、ホームでは4−3と勝利したものの、今回の第2戦、アウェイ韓国の地では、1−6と大敗。現在Kリーグで優勝目前という強さを持ち、ACLでの経験も豊富なクラブの前に、実力の差を見せつけられ、若き桜の戦士たちによるアジア制覇の夢は、韓国にて散ることになった。

いまやC大阪の大黒柱的な存在となっている清武弘嗣が、ケガから復帰して先発出場。マルチネス、高橋大輔、上本大海といった経験豊富な選手たちが負傷の影響で遠征メンバー外となったものの、大勝した山形戦の勢いを持って、韓国にやってきた、はずだった。しかし、ホームで絶対的な強さを誇る全北の気迫に、C大阪は完全に凌駕されてしまった。
それが如実に出ていたのが、開始早々から全北が仕掛けた、ファウルもいとわない激しいプレス。その標的となったのは、清武ではなく、ボランチを務めていた若き韓国代表MFキム ボギョンだった。開始早々から2度、主審が全北にイエローカードを提示するようなラフプレーを浴び、その2度目では、相手のヘッドをもろに顔面に受けた。出血と顔面骨骨折より、試合続行不可能の状態になってしまったキム ボギョンは、13分に中後雅喜と交代。悔しさを露わにしながら、病院へと直行した。

球際が強く、攻撃の起点となるチームの主軸を1人失った影響は、はっきりと表れてしまった。さらなる全北の猛攻の前に、ビルドアップすらままならず、「出足とかでも負けていたと思う。自分らのサッカーができひんかったというか、ちょっと受けすぎた」と酒本憲幸。途中30分過ぎからはようやくチャンスも作り始めたが、一瞬の隙から、最も与えてはいけない先制点を相手に献上。直近のKリーグ戦で温存され、満を持して出場してきたエニーニョに、ゴールを決められた。

前半はなんとか0−1で凌ぎ、得意の後半勝負といきたかったC大阪だが、その思惑も、全北のエースに打ち砕かれる。後半開始わずか4分後、エニーニョのCKから、強烈なヘッドを決めたのは、イドングッ。ここから「ライオンキング」の異名を持つストライカーを目覚めさせ、55分には右ミドル、64分には左ボレーを叩き込まれ、25分間でハットトリックを達成され、C大阪は奈落の底に突き落とされてしまう。

それでも、ケガ明けで本調子とは程遠かった清武に代わって出場した大竹洋平が、存在感あふれるプレーでチームを鼓舞し、同じく途中交代で約1カ月ぶりに戦線復帰した小松塁が72分にゴールを決め、あと2点獲れば、イーブンに持ち込めるという展開も作った。しかし、甘くはなかった。その3分後に失点すると、終了間際にもイドングッにこの日4点目のゴールでダメを押され、終わってみれば1−6の大敗。2試合合計でも5−9と大差を付けられ、日本を代表し、唯一ベスト8に残ったクラブのプライドは、ズタズタに切り裂かれた。

「彼らは非常に激しかった。ただし、彼らは非常に良いプレーをしたことも認めざるを得ない」、レヴィークルピ監督は、この敗北を認めた。前線で孤軍奮闘していたベテランの播戸竜二も、「クラブとしての力も、個人としての力も、まだまだなかったと、率直に思う」と、全北との差を実感。「その辺は1人1人がどう感じて、クラブとしてどうやっていくか、今回のことも踏まえて、次から、来年からに向かっていかないと、これ1回で終わるようじゃダメ。こういう大会で優勝を目指そうというクラブになっていかないといけない」と、自らを律しつつ、あえてクラブに厳しい言葉を投げかけることで、今後の成長を促した。

初めてのアジア飛行を体験したC大阪。山あり谷ありのなかでも、ノックアウトステージに進出し、Kリーグ屈指の強豪を追い詰めたのは事実。そして、相手がなりふり構わず、この第2戦では「闘ってきた」なか、若きC大阪イレブンは、敵地で大きな挫折を経験した。「こういうまだ上に行けるチャンスがあったなかで、こういう結果になったので、残念に思う。次また、チャンスを得て、またチャレンジできるようにしたい」と中後が言うように、イレブンは悔しいなかでも、前を向いた。「今はまた戻ってきたいという思い。この悔しさはこの大会でしか、ベスト8の舞台でしか晴らせない」と茂庭。この韓国での「9・27」を胸に刻み、新たな目標に、栄光に向かってC大阪は突き進む。絶対にまた、アジアの舞台に戻ってくるために。この日のリベンジをするために。

以上

2011.09.28 Reported by 前田敏勝
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/05(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J2リーグ全ゴールまとめ【0803-0804】