ここ5試合勝利に見放され、苦しい状況が続いている栃木ですが、不振から抜け出せそうな気配が漂い始めました。閉塞感を打開するために期待が掛かるのはエースのリカルド ロボ選手やU−22日本代表に選出された水沼宏太選手ですが、一発やってくれそうな雰囲気を持っているのは、チームNo.1の意外性の持ち主である入江利和選手ではないでしょうか。
入江選手といえば、地元出身、実家がお寿司屋さん(年末の北関東アウォーズでお世話になっている「利泉」)、そして栃木の記念すべきJリーグファーストゴーラーであることは周知の事実。前節の熊本戦では途中出場ながら持ち味のアグレッシブさを発揮し、ドリブル突破やクロスで存在感を見せ付けた入江選手ですが、いつも以上に燃えていたのはビハインドを背負っていたことに加え、心強い応援団がグリスタに駆け付けていたからです。
「J1へ! ドリブルで駆け上がれ 6入江利和選手 昭和・戸祭SC」
交代時、バックスタンドに突如として浮かび上がったメッセージボードを制作したのは、入江選手が小学生時代に所属していた昭和・戸祭サッカークラブの子供たち。年始に練習に顔を出すなど、今でも交流を持つ入江選手は後輩の熱烈な応援に、「看板を作ってくれたのは本当にありがたいですね。後輩が応援に来てくれたことは本当に嬉しいです。活躍するところを見せたかったけど、試合に勝てなくて残念でした」と、勝てなかっただけに複雑な心境を吐露。「お礼に行きたい」と考えている入江選手ですが、最大の恩返しは自らが結果を残して勝利を届けることではないでしょうか。
「自分に求められているのは推進力。相手を押し込めるようにプレーしないといけない。いいボールを上げたり、CKを取ることでチームに流れを持ってきたい。結果が残せるように、僕自身がレベルアップしていきたいと思います。先発でも途中からでも結果を出したい」
岐阜戦に向けて、そう意気込みを語ってくれた入江選手。この苦境を脱するためにはゴールが、勝利が求められます。勝利を呼び込む活躍をし、岐阜戦の勝利が昇格に結び付く契機となった暁には、入江選手の銅像が立つことはなくても、サポーターの記憶とクラブ史にその名は深く刻まれることになるでしょう。後輩の思いに応え、地元を救えるのか。猛然とタッチライン沿いを駆け上がる背番号6に注目してください。
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2011.09.27 Reported by 大塚秀毅
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