9月25日(日) 2011 J2リーグ戦 第29節
千葉 1 - 0 北九州 (16:03/フクアリ/8,969人)
得点者:16' 竹内彬(千葉)
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●三浦泰年監督(北九州):
「前半から最後の笛が鳴るまで、狙いとしていることというものはしっかりできていたと思っています。アグレッシブな、スピーディな、またタフな、よりテクニカルなサッカーを今後、目指していくためにやらなければいけない、そういうサッカーができたと思います。そういう部分で戦うという姿勢、そして相手にやられないという気持ちの部分、そういうものも最後まで切れずにできていました。結果というものは、残念ながら1点及ばず、相手に勝点3を与えてしまうことになりましたけど、サッカー自体は我々の目指すところに近づいてきているなというふうに思いました。
最終的な、相手の4バックの裏の、バイタルの裏のところを何とか崩したかった。ただ、1点余裕がある中で守備をある意味、固めていける状況を与えているわけですから、そこを崩すのも難しかったし、もちろん千葉の一人ひとりの選手のスキル、レベルというものを考えると、彼らにとってももう一つ点を取れるチャンスはあったと思いますが、そういう選手を相手に迎えながらサッカーという、まぁサッカーの魅力というものを追求する中では千葉に劣らず、そういうサッカーが90分間見せられたんじゃないかなというふうに思っています。
サポーターがこのサッカーが勝点を取るサッカーなのか。それともそういうことを追求していくサッカーなのか。これは難しい問題があると思いますけども、よりサッカーが周りの人に認められ、感動を与えることのできるものであれば、もっともっとサッカーの内容というものを我々も追求していかないといけないな、と。その下に最後、勝つということがついてくれば、そこにもっともっと人の気持ちを動かすことができるんじゃないかなというふうに思っています」
Q:前節、札幌に完敗したことを受けて今回、どんなところを修正して臨んだのでしょうか?
「前節も攻撃の部分ではそんなに悪い試合ではなかったんですけど、やはり人に対しての厳しさ、アプローチの強さ、絶対やられないという、目の前の選手に絶対負けないという部分というのは、札幌戦よりも今回の試合のほうが良かったと思います。守備での責任とマーク、マッチングの徹底、このへんは修正してきたわけですけども、そのへんはうまく選手が責任を持って自覚して。ただ、サッカーというのは一つの責任のルーズさでああいうCKというのから点を取られるわけです。あれは19歳のジョンピル(金鐘必)がマーク担当なわけですから。彼は90分間、非常に若さが前面に出る、良いプレーをしましたけども、これがサッカーだと思っておりますし、今後、彼が韓国の代表に育っていくのであれば、こういうところを目を背けないでしっかり追求して、次節は出場停止で出られないですけども、その後の試合からより高い要求をした上でやっていきたいなというふうに思っております。攻撃のところはやっぱり自分たちの良い部分だと思いますから、彼らに自由を与えてボールを奪ったら相手をマークする、または守るということを意識しないで、もし守備を徹底することによって君たちのやろうとしているサッカーが小さくなるのであれば、それは問題だと。攻撃に転じる時はしっかり後ろからつないで、しっかりした組み立てを持ちながらサッカーをやろうということは伝えておきました。
まぁ決定的なシーンがまだまだ少なかったですけど、彼らに言っている言葉の中に『急がば回れ』、点が欲しいから焦って前に前にとなると余計に相手にチャンスを与えてしまって、自分たちにゴールが来ないから、点が欲しければ落ち着いてつなぎなさいと。そういう指示を僕が出しているわけですから、彼らはそれに対してしっかりとしたサッカーができたなというふうに思っております」
Q:しっかりしたサッカーができた中で点が取れなかったという結果や内容的に足りないものは何でしょうか?
「やはり、攻撃のところはどうしても足りない部分というところで、今、終わった瞬間だとイメージがつくんですけど、やはりバイタルに近づいていくためにクサビのボールをまだしっかりした保持ができない。そこにセンターFWにしっかり当たって時間とスペースを作る保持の仕方ができれば、またサイド、またはその近くに現れるシャドーの選手が顔を出してこられる。そういう回数が少ないということ。ただ、少ないチャンスの中でバイタルに近づいていった時に、そこで相手の裏を突くコンビネーションであったり、一つのアイデアがまだまだ足りない。そういう意味では攻撃がまだ自分たちが保持するという段階であり、そこからどう崩すか、コンビネーションで崩せるか。そこはもっともっと時間がかかると思います。彼らは一生懸命、トレーニングの中ではトライしていますし、そういう意味では昇格を目指して必死になってファウル覚悟でやってくる相手に対して、まだまだこういうグラウンドでこういう試合で出し切れないなと。そこが足りない部分だと思いますけど、今後、これからよりスピーディに、よりテクニカルに、よりタクティカルに、よりタフなチームを作りたいと思っています。今の段階ではこのレベルだと思いますけど、勝点を取り切れない、1点を取るまでに至らない試合に今日はなりましたけど、今後はそこを目指してやっていきたいなと思います」
Q:後半20分過ぎからかなり押し込まれて同点、逆転を目指していくと交代も必要かなと思ったんですが、交代が終盤になった理由を教えてください。
「引き分けに持っていくための手段として、あのタイミングを選びました。もっと早く動けばもう1つ彼らに点を奪われる可能性をしっかりマネージメントしながら、勝負どころで点が取れる、スピードのある2人を投入しました。そこには守備での集中力であったり、守備での緊張感、危ないシーンはあるものの、やはり点は取られていなかったわけですから、そこをうまく、守備の選手を入れないで時間を経過させて、最後、爆発力のある2人に短い時間の中で1つ奪うという、そういう手段を取りました。これをもし、後半20分で彼らを入れていたとしたら2、3点と取られる。そうなったかもしれませんよね。ただ、一緒にトレーニングしていく中での今の方法としてやってみましたけど、結果、こういう形で終われば、質問したあなたの言っている手段を取ってみればよかったなと思うしかないのかなというふうに思っています」
Q:とても魅力的というか可能性を感じさせるサッカーだと思いましたが、正直、J2のチームでそれほど有名な選手、能力の高い選手がいない中でどこまで行けると考えていらっしゃいますか?
「今すぐ、皆さんがある域に来ると昇格を狙えるんじゃないかと、今すぐ昇格を求めるのであれば、これはなかなか難しいことだと思います。今日もおっしゃっていた最後の20分過ぎになっていても、深井のプレスであったり、大島の献身的な動きであったり、ボールを回そうとする選手に対してのプレッシャーというのはやはり、J2のレベルではないと思います。そういう中でミスパスがたくさん出てピンチになった。これは僕もよくわかります。ただ、それを恐れて、それをやらないことのほうが、僕らにとっては問題だというふうに彼らには伝えております。そういう部分が人を変えないでどうやって成長していくというのは、やはりトレーニングしかないと僕は思っております。一緒に仕事をたくさん時間をかけてしていく中で、できるだけのレベルに到達させたい、またはそういうことが選手が好んで、今後成長していくことだと思います。1人の選手のレベルを見て、こいつにはつなぐサッカーはできないんだと決めつけて、選手のできることでやるというのは、全くトレーニングをしなければそういう手段を取るしかないですけど、我々には時間が、トレーニングをする時間が北九州に帰ればありますので、そういうトレーニングできる場所を北九州が、お金も人も物も少ない中で提供してくれる。そういうものにしっかり感謝しつつ、うまく使いながらチームを成長させたい。チームを作っていきたいと思っております。よく自分の目指す、監督の目指すところ、イメージにどこまで近づくんですか。またはどこまで近づいているんですかって言いますけど、そんなに高いイメージは目指していないです。1日1日、1試合1試合できるところを目指して彼らと共に試合に臨んでいるところが今のこういう状況でありますんで、非常に目を覆いたくなるくらい醜い状況も90分の中できっと皆さんからすると出てきたと思います。そうでありながら、なぜか魅力を感じてくれる部分であったり、勇気を与えてくれる部分であったりも90分の中で北九州は今日の試合ではできたんじゃないかなと。それができなかったという時は自分も悔しいですし、こんなにたくさんしゃべる気にもならないんじゃないかなと思います。今日の試合は勝点3取れなくて、今季初めて連敗をしてしまって、ここ6試合なのかな(編集部注:実際は7試合)、勝ち星がない。皆さんからすると非常にネガティブな材料が多いですけど、僕にとっては胸の張れる、泣く必要のない、もっと意欲的に、今までのことが信じられてサッカーができる、そういう試合だったと思っております」
以上
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