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【J1:第27節 C大阪 vs 山形】レポート:キンチョウ秋の桜祭り! C大阪が大量6ゴールで山形に圧勝!(11.09.24)

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9月23日(金) 2011 J1リーグ戦 第27節
C大阪 6 - 0 山形 (18:04/金鳥スタ/10,609人)
得点者:24' 播戸竜二(C大阪)、28' 藤本康太(C大阪)、46' 酒本憲幸(C大阪)、49' 扇原貴宏(C大阪)、85' ファビオロペス(C大阪)、87' 大竹洋平(C大阪)
スカパー!再放送 Ch183 9/26(月)後06:00〜
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秋晴れの「秋分の日」、C大阪の攻撃がまたも爆発した。17位山形を相手に、昨シーズン最終節の磐田戦以来となる6得点を奪って大勝。今季キンチョウスタジアム8戦目にして、ようやく初白星をあげた。

21日に行われたロンドン五輪アジア最終予選で、U−22日本代表の主軸としてフル出場した清武弘嗣が、その試合で右足内転筋を傷め、全治2週間の診断を受けて欠場。いまやクラブの顔となっている13番が不在となり、試合前のC大阪に不安が広がっていたことは否めない。しかし、その重たい空気を、桜色のイレブンが見事に払拭した。

「前半、入りとしては、悪くなかったと思う」と山形の小林伸二監督が振り返るように、序盤、C大阪は押し込まれ、ピンチも招いていた。ただし、これは主将の茂庭照幸曰く、「あれは作戦なんですよ、俺のなかでは」。

前節大宮戦後、韓国でのU−22韓国代表の試合を45分戦い、中1日でこの一戦に臨んだキム ボギョンが「プレッシャーとかもなく、普通にゲームに入ることができた」と言うように、冷静に対応していたC大阪は、「山形は攻めさせないと、守らせるとこじ開けられないチーム」(茂庭)ということで、好機を待った。すると、24分、C大阪らしい鮮やかなパス回しから、先制点が生まれる。

決めたのは、C大阪のムードメーカー、播戸竜二。ファビオ ロペスからの左足ダイレクトクロスを、DFとの駆け引きを制して、ファーで巧く押し込んだ。チームトップの9得点目となるゴールを、C大阪1のお祭り男が決めたのだから、スタジアムのボルテージはすぐに盛り上がったのはいうまでもない。ここから華麗なるC大阪ゴールショーが幕開けする。

「大量失点になったのは、2失点目と、後半最初の失点というのがあったから」と小林監督に嘆かせるような、貴重な2得点に絡んだのが、かつての小林監督の教え子、C大阪DF藤本康太。先制から4分後の28分に、尾亦弘友希のCKから豪快なヘッドを叩き込むと、後半開始早々のFKではニアへ果敢に飛び込み、相手DFとGKをかく乱するスルーで、キッカーの酒本憲幸のゴールを巧く「アシスト」。この2ゴールで、完全に試合を決めた。

4点目は、キム ボギョン同様、五輪予選から中1日で先発した若きボランチ、扇原貴宏。49分、自らのくさびのパスから前へ飛び出すと、播戸、倉田秋とつながれたボールを受け、きれいに得意の左足で流し込んだ。「レギュラーポジションを勝ち取るぞという気持ちが本当に出ていた」とレヴィークルピ監督も絶賛する強いハートを全面に示した19歳が、この試合でも存在感を発揮した。

そこから、茂庭、倉田、キム ボギョンを下げて、上本大海、大竹洋平、黒木聖仁を相次いで投入したC大阪。一時は山形にCKなどから決定機を許すこともあったが、GKキム ジンヒョンのファインセーブ連発で凌ぐと、8月加入の2選手に、チームもサポーターも望んでいたC大阪初得点が生まれる。

1人目はファビオ ロペス。85分、身体を張った中後雅喜のフィードからチャンスを得ると、相手DFのパスを猛然とプレスで奪った9番は、GKをかわして、左足でゴール。決めたあとは一目散にメインスタンドに駆け寄り、愛妻とまもなく生まれてくる子供に向けて、歓喜のゆりかごダンスも披露した。

そして試合を締めくくったのは、大竹。終了間際、左サイドゴールライン付近を果敢にドリブルで仕掛け、相手の下村東美がたまらずファウルストップ。PKを獲得した新7番は、自らそのPKを左足で決めきった。これでキンチョウスタジアムでは2戦2発となった大竹は、「1点獲れたのはよかった」と安堵の表情を浮かべ、チームメイトからも祝福を受けた。

「今日のゲームは攻守においてパフォーマンスがよかった」とレヴィークルピ監督も絶賛の内容で大勝したC大阪。「いろんな選手が今回、点を獲れたというのは、今日一番大きかったこと。チームとしても勢いづく」と播戸も言うように、清武不在のなかでも自分たちの攻撃サッカーをやりきったことは、とてつもなく価値がある。来るべき27日のACL準々決勝第2戦、全北との一戦に向けて、最高の雰囲気を、C大阪のイレブンは自ら作り上げた。

対する山形は、決め手を欠き、守備も破綻して、屈辱の完敗。J1残留に向けての状況は一層厳しさを増してしまった。しかし、小林監督は「ケガ人もなくて戻れるので、早く次のホームゲームに切り替えて、しっかり準備をしたい」と前を見据えた。船山祐二も「みんなも自分自身もあきらめていない。残り7試合、全勝する気持ちでやらないといけない」と言うように、ここからは一戦一戦が勝負になる。

秋に咲き誇るC大阪桜。この9月の公式戦4試合で15ゴールが生まれた。このJ有数の攻撃力をもって、いざ、Kリーグ首位を走る全北との決戦に臨むべく、C大阪はアウェイ韓国・全州の地に乗り込む。

以上


2011.09.24 Reported by 前田敏勝
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