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【J2:第4節 F東京 vs 栃木】レポート:混戦のJ2を演出する首位決戦は痛み分け!両者に足りない落ち着き。(11.09.05)

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9月4日(日) 2011 J2リーグ戦 第4節
F東京 0 - 0 栃木 (18:04/熊谷陸/6,795人)
スカパー!再放送 Ch180 9/5(月)後06:30〜
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事前の分析は正しかった。
「栃木が、富山のように前からはめてくるとは思わない」
前節、F東京は富山に敗れた。富山は、試合開始から攻撃の始発点を押さえ込んできた。最前線のFW黒部光昭がセンターバックのパスコースを限定し、2シャドーがボランチにマンツーマンで付いた。ボールサイドのワイドプレーヤーも、サイドバックに激しくプレッシャーを掛けてきた。時間限定ではあったが、彼らの連動した守備は見事にはまった。先制点を奪われ、そのまま押し切られてしまった。

栃木は、富山とは守備陣形が異なり、ボールの狙いどころも違う。2週間前の対戦でもそれが立証されている。後は、上手くやるだけだった。しかし、J2の首位決戦は、痛み分けとなった。首位のF東京は、2位の栃木と対戦し、スコアレスドローに終わった。F東京は3試合にぶりに無失点に抑えたものの、3戦勝ちなしが続き、下位を引き離すことができなかった。

試合前、F東京・大熊清監督は「横浜FC以外は、どのチームとも2度目の対戦となる。前回の対戦経験をしっかりと生かしたい」と、語っていた。試合開始直後からそれが体現されていた。

栃木には穴が存在した。GK塩田は2週間前の試合を「ずっと逆サイドにスペースがあった」と振り返った。栃木は、オーソドックスな4−4−2システムで、最終ラインと中盤できれいな2ラインのブロックを作る。ただ、ボールサイドとは逆側のサイドバックが極端に中央に絞ってくる。そのため、逆サイドには大きなスペースが空き、横の揺さぶりには対応が遅れる。ボールサイドから中央を経由してサイドを変えれば、余裕を持ってクロスを上げられる時間は作れた。

だからこそ、栃木は、サイドから中央に入ってくるパスには激しいプレッシャーを掛けてくる。栃木のMFパウリーニョと、小野寺は、特にサイドバックからボランチへの横パスに狙いを絞っていた。「今回は、サイドから高いところまで行って起点を作ってということは楽にできた」と、MF梶山陽平。ビルドアップの時点では、ボランチを外して相手ボランチがポジションを空けたエリアにパスを入れた。サイドバックから縦パスをつなぎ、相手を後ろ向きにし、高い位置にも攻撃の起点を作った。それによって攻撃回数を増やし、守備の回数を減らすことに成功した。
 
相手の守備の狙いは外すことができた。栃木の穴を突くこともできた。チームが意図することは実践されたものの、それをやり通すことができなかった。「終盤になってくると、少し焦りも生まれた」と、MF谷澤達也。ミスの数も、時間の経過とともに徐々に多くなっていった。何でもない場面でパスをミスし、栃木にカウンターの機会を与えてしまっていた。ワイドのポジションを取りきれず、意図したボール運びができない場面もあった。本来なら畳み掛けるはずの後半、シュート数は前半を下回ってしまった。筋道は完璧だったが、エンディングは期待したものにはならなかった。

敵将・松田浩監督には「1−0に持ち込むには絶好の展開だった。ゴール前での自信と勇気、落ち着きがあれば、点を取って勝てた」と、映った。F東京のミスパスを奪ってカウンターで一刺しするゲームプランは後一歩が足りなかった。F東京にとっては自滅の恐れも多分にあったが、幸い失点は免れた展開だ。ミスは起こる。だが、そこに付け入ることに重きを置くチームに敗れることには悔いが残る。だから2週間前よりはましな結果だろう。ただ、3戦負けなし。敵将の言葉は、映し鏡となる。シュート数は12対5だ。勝負のかかるクサビへのパス、ラストパス、力が入りがちな場面で落ち着くことができれば、勝利が近いのはどちらなのかは分かりやすい数字だろう。まだまだ自分たちで自分たちの首を絞めている。

次節(9/10)はホーム味スタでの京都戦。足踏みして地ならしも十分にできただろう。後は、跳ぶだけだ。あぐらをかくことはないが、もうちょっと落ち着こうよ。

以上



2011.09.05 Reported by 馬場康平
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