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【J2:第4節 熊本 vs 湘南】プレビュー:悪い流れを断ち切るには、ホームで勝つしかない。5週間前に敗れた湘南を迎える熊本の鍵は、1人ひとりの戦う気持ち。(11.09.04)

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9月4日(日)J2 第4節 熊本 vs 湘南(19:00KICK OFF/熊本チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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東京V戦は非常に残念だった。今季2度目の5失点で再び連敗となり順位も13位に後退。大分戦に勝って長いトンネルを抜けたかのようにも思えたが、実際にはまだ抜け切れていないらしい。ただ、そのトンネルの出口は全く見当もつかないところにあるのではなく、出ようという意思を持ってその方向に足を向け、そして1歩踏み出しさえすれば、割と容易く抜け出せるところにあるようにも思える。

先週の試合後、何を立て直すべきかと問われた高木琢也監督は「まずは精神面を立て直したほうがいい」と答えている。ゲームにおける具体的なポイント云々を考える以前に、今節はどこまでその点を修復できたかが問われよう。ゲーム形式で攻撃と守備、それぞれの状況に合わせた対応を確認していた2日のトレーニングでのことだが、途中でエジミウソンが主力組を集めて厳しい口調で意見を述べる場面があった。「もっと皆で気持ちを出そうと。雰囲気は良くないですけど、勝って良くするしかない」と原田拓は言う。何度も同じ事を繰り返すわけにはいかない。

さて、迎える湘南は14位と順位こそ下にいるが、勝点差はわずかに1で、5週間前のアウェイでの対戦では、素早い繋ぎからフィニッシュまで持ち込まれ、GK南雄太が弾いたところを高山薫に詰められて逃げ切られた。この失点シーンも未だ記憶に残っているのだろう。高木監督もブロックを作った守備からのカウンターについては、「奪った後に出てくる選手のタイミングやスピードなど、クオリティが高い」と警戒する。
熊本としては、そうしたリスクは最低限に留めたい。「取られ方が悪いとカウンターを食らうので、そうならないような動かし方をやっていくことが大事」と吉井孝輔。実際、今週のトレーニングでは中央を閉じる湘南の守備を攻略する形として、両サイドでポイントを作ってからの展開に取り組んでいた。そうしたイメージをチームとして共有することはもちろん有効で、トレーニングで取り組まなければゲームの中で出すことは難しい。しかしながら、同じような状況ばかりがゲームで現れるわけではなく、加えて湘南も前回対戦時とはメンバーも布陣も異なってきている。「東京V戦を踏まえれば、前からプレスをかけてくる可能性もある」と高木監督も話している通り、相手の出方も含めて「予想していないことが出てきた時の対応」(高木監督)の部分で、選手それぞれが今まで培ってきた経験をピッチ上で表現しなくてはならない。

熊本のこの数試合を振り返ってみれば、そうした部分での対応力の低さが露呈していた。前半を無失点で折り返し、先制点を奪ったら守りぬいて逃げきるというのが、昨シーズンから熊本の勝ちパターン。しかし最近では、崩されている形は少ないとは言え安易なミスから先制点を許し、このプランが成り立たなくなっている。もちろん失点につながるような位置でのミスは可能な限り減らしていかなければならないし、失点しないに越したことはない。それでも、失点した時点で下を向く必要はない。取られたら取り返し、逆転すればいい。
その点においては、先週の東京V戦でわずかながら光明がさしたとも言えるだろう。前半に3点のビハインドを負い、また1人少ないという状況に陥ったことが結果的に割り切りを生み、後半に2点を返した。「やっぱり点を取らないとダメってこと。チーム全体でアグレッシブに、ゴールに向かってプレーすることが大事」と武富孝介は言う。

状況は決して良くないし、攻守両面で課題はある。だがホームで見せて欲しいのは、前に向かって進もうとする強い気持ち。結果をつかむには、それを表現するしかない。

以上


2011.09.03 Reported by 井芹貴志
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