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８月20日のジュビロ磐田戦に続き、ホーム２連戦となる横浜Ｆ・マリノス。片やセレッソ大阪は、先週水曜日の鹿島アントラーズ戦（第９節延期分）からのアウェイ３連戦の３試合目となる。移動も含めてハードな日程であり、コンディション面では、横浜FMに分があると言っていいだろう。
横浜FMは現在４位、首位ガンバ大阪を勝点１差で追う。前節の磐田戦では１−０の僅差ながら、内容面では圧勝。「久しぶりに気持ちいい試合だった」と、木村和司監督もご満悦だった。
「攻守にわたってバランスが良かった」とは谷口博之。それは、選手同士が適切な距離間を保ち続けたことが要因だろう。攻撃時には各所でトライアングルを形成し、パスコースを確保。３人目の動きもあるため、ダイレクトパスを交えながら、スムーズにボールが回った。守備でも「小野裕二と（長谷川）アーリアの２人が前から気の利いたディフェンスをしてくれたので、後ろにいる僕らはパスコースを狙いやすかった」と中澤佑二が言うように、前線から連動した守備ができていた。
それまでアウェイで２連敗していた、うっ憤を晴らすかのような好内容での勝利に、今後の首位再浮上への期待が膨らむ。そして、その期待を現実のものとするためにも、今節狙うのはホーム７連勝だ。
一方の現在14位のＣ大阪は、前節の清水エスパルス戦で乱打戦の末、３−３のドローに終わる。途中出場の播戸竜二がハットトリックを達成して咆哮。しかし、２度リードしたにも関わらず、守り切れなかった。17日の鹿島戦でもＭＦキム ボギョンが決めて先制したが、１−２で逆転負け。前節の先発布陣の平均年齢22.８歳という若いチームは、地に足の着いたゲーム運びができていない。29歳のＤＦ上本大海は「やっぱり球際の強さだったり、そういう時間の作り方だったり、自分たちのミスからというのが目立っていた」と言及。今節はその清水戦で出場停止だったベテラン茂庭照幸が戻ってくる。彼が若手を牽引し、守備の秩序と安定を築けるかが、目下の課題である。
前回の対戦は６月15日に行い、結果は横浜FMが敵地で１−０。この一戦、「セレッソの攻撃は全部あそこから」（中村俊輔）と、司令塔マルチネスを谷口が徹底マークし、それが奏功したのが白星の一因だった。それだけ警戒したマルチネスが、ケガでブラジルへ一時帰国中のため、今回は不在。横浜FMにとっては強い追い風となる。
マッチアップで注目は、８月頭の日本代表候補合宿に呼ばれた２人、左MF谷口と右MF清武弘嗣との対決だ。谷口はその後の日韓戦のメンバーからは漏れてしまう。片や清武はＡ代表デビュー戦で２アシストを決め、一躍脚光を浴びた。代表に関しては明暗を分けた両雄が、同サイドで対峙すると予想される。谷口の屈強なボディをぶつけるハードディフェンスと、パスも兼備する清武のテクニカルなアタック。その勝敗が、試合結果に直結するかもしれない。
以上
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2011.08.23 Reported by 小林智明（インサイド）
