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【J2日記】千葉:痛くなったのは翌々日&ブレ球FKでゴール宣言(11.08.12)

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猛暑の中での練習となった8月10日の千葉の午後練習。シャツの袖をまくっていた林丈統選手の左腕には肩からのテーピングが見える。

7月31日のJ2リーグ第23節・横浜FC戦で、突破を仕掛けた際にファウルを受けて左肩を脱臼した林丈統。普通ならば、そのまま交代してしまうところだが、林はメディカルスタッフに外れた肩を戻してもらうとピッチに戻り、74分に交代するまで脱臼を感じさせないプレーを見せた。試合後に話を聞くと「プレーしていた時に痛みはなかったし、今も痛くないです。明日になったら痛くなるかもしれませんけど」とのことだった。
8月10日の練習では左肩から上腕にかけてテーピングはしていたが、プレーに支障はない様子。練習後の林は左肩について「外れてからすぐに入れたし、脱臼はもう3回目で、去年みたいにガッツリ外れたわけではないので、プレーできたんだと思います。次の日は痛くなかったけど、その次の日になったら痛くなりました(苦笑)。オフの日を含めて1週間は大事をとっていたけど、今は念のためにテーピングをしています」と話した。

前述の林へのファウルで千葉が得たPKを決めたのは深井正樹だったが、それを見ていて筆者は感慨深かった。実は、第16節・FC岐阜戦で林のパスを受けて深井が得点した時も感慨深かったのだが、なぜかというと、2人が対戦した第77回全国高校サッカー選手権大会の1回戦・韮崎高校対滝川第二高校を取材していたからだ。

当時、すでに千葉(当時は市原)を中心に取材していた筆者は、林の加入決定を市原のスタッフから聞いていた。注目して見た林について、取材ノートには「シュートが強烈」「滞空力あるヘディングシュート」「スピードあり。ボディバランスがいい。競られても体勢が崩れない。体を投げ出す形がうまい」と書いてあり、その試合で林はドリブル突破から先制点を取った。一方、韮崎高で最も目を引いた選手が深井で、取材ノートにはドリブルで切り込んで相手を2人かわしての枠内シュート、最近の決定率からは考えられないがPKをGKにキャッチされたシーン、「10番(深井)いい動き。あとはシュートさえ枠に行けば」「10番へのうまいフォローがあれば」といったことなどが書いてあった。試合は韮崎高が追いついたものの滝川第二高がPK戦(林も深井も成功)で勝ち上がり、その後、滝川第二高はベスト4の成績を収め、林は得点王になった。

その後、筆者は市原(千葉)の取材で林にお世話になり、駒澤大学に進学した深井には大学サッカーやJリーグの取材でお世話になってきたわけだが、2005年シーズン終了後に林が千葉を去り、2008年シーズン途中に深井が千葉に加入。そして、昨季に林が千葉に戻って、林と深井は今、チームメイトになっている。そのことについて、林は「昔(高校時代)の話はあんまりしないけど、懐かしいですね。(深井とチームメイトということには)なんか不思議な感じがします」と笑顔で話した。ちなみに、お互いのプレーについて林は「サッカーがあまり詳しくない人は僕らのタイプが似ていると思うみたいだけど、深井はドリブルが得意で、僕はワンツーパスが得意なタイプ」と評している。

そんな林のプレーで注目されるのが無回転のブレ球FKだ。第20節・熊本戦では林のブレ球FKを熊本のGK南雄太がセーブしたものの、こぼれ球を竹内彬が蹴り込んで同点弾をゲットした。前述の第23節でも、林はGK関憲太郎のファンブルを誘うブレ球FKを蹴っている。「ブレ球なのでコースを完全に狙って蹴れるわけじゃないんですけど、(ゴールの)枠内には行っているので、FKでゴールを決めたいですね」と話した林。ゴールから少し距離のある位置のFKでは、キッカーの可能性が高い林の今季初ゴールに期待したい。

以上

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2011.08.12 Reported by 赤沼圭子
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