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【J2日記】湘南:ダ・ヴィンチ湘南3(11.08.11)

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(C)阿部伸行選手

阿部選手の観葉植物。順調に葉をつけているように見えますが…

(C)阿部伸行選手

ありました!出るか出ないかぐらいの芽

(C)阿部伸行選手

見えやすいように、逆側からの写真も撮ってくれました

湘南の選手たちが日頃どんな本を読んでいるのか、捜査はいまなお水面下で続いている。最近では、「俺も○×△読んでるけど」といったタレコミもあり、なかなかいい感じである。ご協力ありがとうございます。

とさて、前回の調書のとおり、長谷部誠選手の著書「心を整える。」を読みたいと話していたのは選手会長の山口貴弘選手だが、「読みました」と語るのは阿部伸行選手である。聞けば、「サポーターの方からいただいて読みました。おもしろかったです」。これはもうすこし詳しく訊いてみたい。どんなところがおもしろかったですか?

「長谷部さんのサッカー人生にも浮き沈みがあって、それを経て現在の人間性やプレースタイルがあるんだと感じることができました。共感できるところもあるし、すごいなあと、僕もしっかりやらなきゃとも思えた。いちばん印象深いのは表現ですね。長谷部さんが話したそのままの言葉遣いで書かれている感じなので、読んでいて楽しいし、頭に入ってきやすい。本人の気持ちがまっすぐ伝わってきます」

ふむふむ、阿部選手は欧州で活躍する日本代表の言葉から多くを得ているようだ。そして悪戯っぽく笑いながら、「僕のほうが勝ってると思うところもありました」とも。むむ?
「長谷部さんは毎日30分瞑想するそうなんですが、僕の瞑想時間は30分どころじゃないですよ。練習を終えて家に帰り、1日のやることをすべて終えたあと、眠りに就くまでのあいだに、だいたい1時間半ぐらい瞑想していますね。その日のトレーニングを振り返って整理したり、翌日のトレーニングをイメージしたり。いまは暑いので、冷たい枕を敷いて、冷たいジェルを首に巻いて、脇にも保冷剤を入れて。もっと暑い日には顔にも冷たいシートを貼ります。寝ている最中に全部外れてどこかにいってしまうので、朝起きて僕が最初にやるのは、その全部を拾い集めることです」

あれ、本の話を聞いていたらいつの間にか笑い話に変わっている。でもそんな阿部選手、『心を整える。』を読んで以来、読書熱に火が点いたという。長谷部選手の本に続いて読んだのは、『20代に必ずやっておくべきこと』。おもしろかったというこの本についても訊いてみた。
「大人になるほどいろんな感性が鈍るそうなんですよ。その点、20代はいちばん感性が表に出る時期。だから20代のうちは、失敗してもいいからチャレンジしたほういいと。僕はこれまで目標=成功と捉えてそこに向かっていたけど、失敗してもいいんだと思えるようになりました」

ふむふむ、目標に到達するイメージを持つことは大切だろうけれど、目標と成功をいったん切り離すことによって、より高いところを目指せそうだ。ちなみにこの本、阿部選手が読んだあとはチームの若手に回っているらしい。いきさつはこうだ。
「遠征のバスでは、僕の後ろにいつも亮太(永木)が座るんですけど、僕がこれを読んでいたら亮太が後ろから『なに読んでるんですか?』と、興味を持っている様子だったので、読み終わってから後ろに回しました。亮太が読んだあとは、亮太の隣の航(遠藤)に渡ったみたいです。航はまだ10代なんですけどね。だから僕としては、航よりもむしろ勇武(松浦)とか健人(福田)とかに読んでほしいんですよね」

ちょっと遠いその目は、さながら兄貴である。弟たちに回ったこの本のその後の行方も追跡調査したいところだ。

ところで、遠征の話が出たが、第21節・千葉戦以降、阿部選手はベンチを外れていた。心境をこんなふうに話してくれたことがある。
「僕自身がなあなあになっていたということだと受け止めています。落ち込む部分はあるけど、2番手でも3番手でも、やることは変わらない。いつも1番手になるために練習しているわけですから。だからまた引き締めて、ギラつかせてやっていきたい」

あらためて気合いを入れた阿部選手、最近、本の代わりに手に取ったものがあるという。
「観葉植物を買いました。芽が出るか出ないかぐらいのやつ。それを見つけたときに思ったんです。『うちに来い、おまえも俺と一緒にイチからだ』って」

葉っぱに埃がかぶらないよう、牛乳で丁寧に拭いているという。聞けば名前も付けたそうだ。その名はキューブ。由来は、「伸行を逆さに読んでみてください」。一途ゆえに目が離せない、阿部選手の調書でした。

■湘南特別読書対策室報告1ダ・ヴィンチ湘南
■湘南特別読書対策室報告2ダ・ヴィンチ湘南2

以上

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2011.08.11 Reported by 隈元大吾
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