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【J2日記】大分:アウェイな男、前田俊介。(11.08.03)

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本日も軽快な走りをみせる前田選手。

前田曰く「僕らの意見に耳を傾けてくれる」田坂監督との関係は良好。よく話し合っている場面を見かける。

『真夏のアウェイ3連戦』の初戦を見事勝利し、幸先の良いスタートを切った。アウェイでの勝点3は開幕の岐阜戦以来である。チームはこれで6勝6分6敗と勝率を5割に戻した。

これまでアウェイ戦は、「いい試合をしても勝てなかったり、全く歯が立たない試合があったりと、若さゆえに試合に波があった」(田坂和昭監督)が、ここ数試合はムラがない。システムを3−4−3に変更し守備が安定してきたこともあるが、選手のパフォーマンスが格段に良くなった。

とりわけ目を見張るのが前田俊介の好調さだ。天才肌のストライカーと呼ばれ続けたレフティも25歳。大分の歴代監督もその才能に惚れ込むも、現代サッカーに必要な運動量の少なさを懸念し、出場機会が与えられなかった。しかし、今季は田坂和昭監督の下、復活した。全盛期のキレが戻り、相手をあざ笑うかのようなテクニックとアイデアで存在感を示している。

それだけではない。週始めの走りの多い練習では先頭を颯爽と走っている。大分に来て5年目となるが、その姿に驚く。これまで、どんな指揮官が尻を叩いてもマイペースを貫き、列の最後尾をのらりくらりと走っていた“あの男が”だ。「後ろから人を見て走っていたらしんどいじゃないですか」と独特の前田節で更生した姿を説明したが、大分では年長者の部類に入るためリーダーの自覚が出てきたようだ。本人に聞くと「それは僕より年上の人がやってくれるんで」とキッパリ否定されたが、背中で若い選手を引っ張っているのは確かだ。「苦しいときは私の背中を見なさい」と、なでしこジャパンの沢穂希選手のように。

甦った前田は、前節の東京V戦では決勝ゴールを挙げチームの勝利に貢献した。今季4得点目を記録、しかも全てがアウェイである。調べると、2007年に大分に移籍してから通算10得点の9割がアウェイゴールなのだ。移動距離•時間が他チームに比べて非常に長いだけにコンディションを作りからも苦労していると思いきや、「ゲームやDVDが観られる時間があって楽しいです」と何のその。「(アウェイゴールは)たまたまです、また点が取れるように頑張ります」と頼もしい回答が返ってきた。
今週も来週もアウェイ戦が続く。とりわけアウェイの勝率が良くないチームにとって心強い存在であることは確かだ。

以上

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2011.08.03 Reported by 柚野真也
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