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【J1:第6節 名古屋 vs 広島】プレビュー:不振にあえぐ広島を迎え撃つ、充実の名古屋。無敗記録を伸ばし続ける王者が抜群の安定感を武器に、さらなる上位進出を目論む。(11.07.22)

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7月23日(土)J1 第6節 名古屋 vs 広島(19:00KICK OFF/瑞穂陸チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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攻守における図抜けた安定感。現在の名古屋の強さを一言で表現すればそうなる。必ず得点し、しっかりリードを守る。失点したとしても少なくともイーブンで持ち堪える。ここ3試合に限れば少ないリードをきっちり守り抜き、連勝を3に伸ばしてきた。優勝を勝ち取った昨季、名古屋の最大の強みであった勝負強さがようやくコンスタントに発揮できるようになってきた印象だ。5月21日の柏戦から続く連続無敗記録も11となり、気付けば順位も消化試合が1試合少ない状況で3位にまで上がってきた。王者のチーム状態は、充実の一途を辿っている。

その状況下で迎える「HOT6」5戦目にしてホーム瑞穂での唯一の試合は、不振にあえぐ広島を迎え撃つことになった。3−6−1の変則布陣を操り、魅力的なパスサッカーが本分だった広島だったが、ここ5戦で1勝1分3敗と低迷している。5戦で6得点はそれほど悪い数字ではないが、11失点していることが勝点を落としている最大の要因だろう。前節の福岡戦では7人で守り、3人で攻めるような形が目立っていた。佐藤寿人や李忠成の能力を生かした縦に速い展開はもともと持っていたパターンだったが、急ぎすぎるあまりに単調なロングボール戦術となってしまい、福岡のDFラインに簡単に跳ね返されていた。前線でのキープができなければ、後方からの支援も望めない。“7−3”とも表現できる分断された攻守の悪循環は、こういったところから生まれていたことは明白だった。病気の治療のためにチームを離れていたペトロヴィッチ監督は今節から戻ってくる予定だが、知将がどんな特効薬をチームに処方してくるかは興味の沸くところだ。

しかし、それ以上に今は名古屋の状態が素晴らしい。前節ではゲームメイカーの藤本淳吾を出場停止で欠きながら、小川佳純がそのポジションを見事にカバー。小川に代わってウイングでスタメン出場した永井謙佑も2得点に絡む活躍を見せ、改めて選手層の厚さを証明した。出場停止明けの藤本は前節までのすべての公式戦に出場していたため、良い休養にもなったはず。運動量豊富に中盤から前線を走り回り、パスの中継地点として攻撃のアクセントをつける背番号8は、リフレッシュしてさらなる働きを見せてくれるに違いない。セットプレーのキッカーとして高精度のボールを供給する藤本に、今節はまず注目したい。

もうひとつ、現在の名古屋を語る上で欠かせないのが守備の安定ぶりだ。田中マルクス闘莉王と増川隆洋のCBコンビは2010年ベストイレブンの名に恥じない鉄壁ぶりを誇っている。アタック&カバーの連係も完璧に近く、彼らの後ろには前節で復帰した楢崎正剛が控えている。左手小指の負傷から診断より1週間以上早く戦列に復帰した守護神は、負傷前となんら変わらぬハイパフォーマンスを披露。彼ら3人に加えてダニルソンという中盤の掃除屋を擁する名古屋の守備ユニットは、そう簡単には突き崩せないだろう。

J1リーグの連続無敗記録は17試合。すでに名古屋のクラブハウスのプレスルームには記録達成の“予定日”が張り出されている。もちろん達成できるならばこの日、ということではあるが、それだけの自信がチーム全体に満ちている証拠だ。選手たちは口癖のように目の前の試合に集中して戦うと言うが、無敗記録というのはチーム状態の良さを端的に表す数字でもある。すべては一戦ごとに結果を出した上での副産物。昨年も夏から連勝街道に乗り、独走態勢に入った王者が同じ道を歩むべく、まずは連勝を伸ばしにかかる。

■この試合注目のHOT BALLER:藤本淳吾(名古屋)

以上

2011.07.22 Reported by 今井雄一朗
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