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前々節の柏戦に5−0、前節の広島戦に3−1と、7月に入って2連勝と結果を残しているC大阪。順位も、今季のなかでは最高となる暫定10位まで上げてきた。ただし、2試合とも相手が前半のうちに退場者を出し、数的優位のなかで戦えたという運もあったことは、広島戦後にも乾貴士が「(手応えは)この2試合とも、相手が10人になった状況なので、まだ何とも言えない。次に11人対11人で、しっかり勝てれば、そう言えるかもしれない」とコメントするように、イレブンも状況は十分認識している。だからこそ、今節では、今の好調さが本物かどうか試される試合になるだろう。そこでC大阪は、目前の敵である暫定9位磐田とのホームゲームを、キンチョウスタジアムで迎える。
キンチョウスタジアムでC大阪が最後に勝ったのは、昨シーズン最終節、今回と同じ磐田を相手に、6−2と大勝し、3位になって、ACL出場権を勝ち取った、あの一戦までさかのぼる。そこから、今季は3つの引き分けのあと、3敗。序盤戦ではなかなか結果を残せなかった。しかし、長居スタジアムで首位の柏に勝ち、ホームでも白星を得て、かつ連勝中と勢いがつきかけている今こそ、C大阪は昨年の再現を見せたいところ。そのキーマンとなりそうなのは、C大阪生え抜きの6番、今季初先発が見込まれるMF、山口螢だ。
C大阪の育成組織出身者のなかでも抜群の能力を持つ山口は、1年目からデビューを果たし、J2優勝争いの真っ只中である終盤戦で活躍。ところが、2年目の昨シーズン、試合に出たのはわずか2試合、90分のみ。ケガなどもあって、チームでは悔しい1年を送っていた。ただ、10月のアジア大会のメンバーに選ばれると、全試合に出場し、チームの金メダルに大きく貢献。今ではU−22日本代表に不可欠な選手として関塚隆監督の信頼も厚く、ロンドンオリンピック世代注目の1人に成長している。
その山口が、J1の舞台では2010年シーズンJ1第15節以来、約1年ぶりとなるスターティングメンバー入りの可能性が高まった。中後雅喜の累積警告による出場停止、マルチネスの負傷離脱と、主力ボランチ2選手欠場のなか、この20歳のボランチにチャンスが巡ってきたのだ。「結果を残したい。自分のプレーを今以上に毎試合出していきたい」と意欲を燃やす山口。彼のことは、レヴィークルピ監督も、「普段から自信を持ってプレーできているし、守備にも自信をつけている。また、攻撃もいいものを持っている。心配なく(先発に)送り込める」と評価し、さらに清武弘嗣らチームメイトの信頼も厚い。11日のBチームでの練習試合でも豪快なミドルシュートを決めるなど、好調を持続している山口の活躍にはぜひとも注目したい。
また、磐田には、U−22日本代表で清武や山口らとプレーする山崎亮平、山本康裕といった選手たちもいる。「(山本)康裕くんからザキさん(山崎)にはいいスルーパスがよく出てくるので、そこのラインをしっかり消していきたい。ザキさんはドリブルもいいので、そこは(DFの)モニさん(茂庭照幸)たちと挟んでいったりして守備できるようにしたい」(山口)というように、U−22日本代表選手同士の争いも見逃せない。
一方、前節の横浜FM戦では、PKによる決勝点で1−2と惜敗したものの、それまでは福岡、神戸に連勝し、決して調子は悪くない磐田。C大阪の高橋大輔も「がらっと昨年から選手が替わっている」と言うように、今季は山田大記、小林裕紀、金園英学といった大卒ルーキーの活躍が目立つ。ただし、そのなかでも中心は前田遼一、駒野友一といった日本代表選手。この2人にいかに仕事させないかが、C大阪勝利のポイントとなるのは、言うまでもない。
「今は一番崩れてはいけない季節であり、巻き返すタイミング」(高橋大)でもあるC大阪。ケガや出場停止で主軸が離脱するケースが出てきた今、どこまで踏ん張れるか。そして、若い力が爆発するのはC大阪、磐田のどちらになるか。いずれにせよ、ミッドウィークのキンチョウスタジアムはゴール前の攻防に沸き返るシーンが増えそうだ。上位進出のためには、両者ともに、この試合は落とせない。
■この試合注目のHOT BALLER:山口螢選手(C大阪)
以上
2011.07.12 Reported by 前田敏勝