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【J1:第3節 鹿島 vs 新潟】レポート:またもや終了間際に失点。浮上のきっかけを掴めない鹿島は今季も新潟に勝てず。(11.07.11)

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7月10日(日) 2011 J1リーグ戦 第3節
鹿島 1 - 2 新潟 (18:35/カシマ/10,602人)
得点者:56' 野沢拓也(鹿島)、59' ブルーノロペス(新潟)、88' チョヨンチョル(新潟)
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歓喜に沸き健闘を讃え抱き合う新潟の選手たちを尻目に、膝に手を付く鹿島の選手たち。五分の星からリスタートを狙ったが、今節もまた悔しい光景を目にすることになってしまった。カシマスタジアムでも新潟に連敗。これで5戦して1分4敗という結果になってしまった。

「前半のところは、ゲームプランのところでしっかり守備から入るというところがありました」
新潟は、黒崎久志監督の指示通り、守備から試合に入った。鹿島とは違い、中三日のアウェイという厳しいハンデを考えれば当然の選択だろう。しかし、ただ自陣に引き下がるというよりは、ラインはある程度の高さを保ち、バイタルエリアでは自由を許さない。鹿島としては田代有三の高さを生かし、制空権を握ったがそこからチャンスを拡げることができない。ボール支配率は鹿島が上回ったが、守備バランスを崩さない新潟を攻略できず、ゆったりとした展開の45分となった。

だが、後半に入ると試合が動き出す。鹿島の増田誓志が前線に飛び出す動きを見せれば、新潟も裏に抜けだしたブルーノ・ロペスがゴールチャンスを迎えるなど、前半とは違う展開が予想された。
すると54分、左サイドからドリブル突破を仕掛けた遠藤康が三門雄大に倒される。ペナルティライン上でのファウルだったため際どい判定となったが主審の家本政明はPKを宣告。これを野沢拓也が落ち着いて決め鹿島が先制する。新潟のゴールマウスを守っていたのは、長年鹿島でプレーしていた小澤英明だったため、シュートコースに的確に反応したが、ボールは手をすり抜けてゴールイン。シュートを決められた小澤は素速く立ち上がるとボールを拾い、切り替える姿勢をチームに示した。
すると59分、鹿島の選手が先制点でホッとした瞬間を見逃さず、田中亜土夢がDFラインの裏に抜け出す。岩政大樹が裏を取られたところを西大伍がカバーに入ったものの、対応が遅れてしまい、ペナルティエリアで倒してしまいこちらもPK。ブルーノ・ロペスが落ち着いて決め、すぐさま同点に追い付いた。

こうなると勝負は振り出しに。流れを掴むために両監督共に選手交代で状況を変えようと模索する。65分、鹿島は遠藤を下げてフェリペ・ガブリエルを投入。新潟は小林慶行に代えてチョ・ヨンチョルを送り込む。さらに68分、鹿島は田代有三に代えて大迫勇也を、79分には西大伍から小笠原満男へとメンバーを変える。新潟も80分に川又堅碁に代えてミシェウを入れる。結果としてはこの交代が奏功した。
88分、セットプレーからボールを拾ったミシェウが中央へ折り返すとチョ・ヨンチョルが完全なフリー。難なくヘディングシュートを決め土壇場で逆転。鹿島は岩政を前線にあげて反撃を試みるもチャンスを作れず、そのまま試合終了。新潟が劇的な逆転勝ちをおさめた。

交代のタイミングを問われた黒崎監督は「直感です(笑)」と謙遜したが、怪我明けながら能力の高い選手をベンチに置き、勝負所で起用したことで勝利をたぐり寄せることができた。交代選手を入れても流れが変わらなかった鹿島とは対照的と言えるだろう。
新潟は先の甲府戦の嫌な内容を払拭する勝点3。チョ・ヨンチョルが戻ってきたことも明るい材料となった。鹿島にとっては、これまで積み上げてきた自信が、またも崩壊する残念な結果。一進一退を繰り返し、なかなか浮上のきっかけがつかめない。これから苦手の夏場が本格化するだけに、「結果が出てないけどこれを乗り越えないと。その先になにかがある」という中田浩二の言葉を頼りにしたい。

以上

■この試合のHOT BALLER:小澤英明(新潟)

2011.07.11 Reported by 田中滋
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