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【J2:第20節 札幌 vs 愛媛】レポート:タイスコアで迎えた後半、試合は大きく動いた。途中出場の横野、宮澤の活躍により、札幌がホームで快勝!(11.07.10)

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7月9日(土) 2011 J2リーグ戦 第20節
札幌 3 - 1 愛媛 (14:05/札幌厚別/5,350人)
得点者:9' 石井謙伍(愛媛)、32' 内村圭宏(札幌)、82' 横野純貴(札幌)、88' 横野純貴(札幌)
スカパー!再放送 Ch185 7/10(日)後01:00〜
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7月のデーゲーム。公式記録による試合時の気温は27.1℃。若干の風があり、時計の針が進むにつれて涼しさも感じられるようにはなったものの、四国から乗り込んできた愛媛の福田健二をして「蒸し暑かった」と口にした。そういう試合環境だった。

試合の序盤は札幌がペースを掴む。札幌が高い位置からプレスを仕掛けると、愛媛はボールを回せなくなり、受け手の準備ができていないところにパスを蹴っては札幌にボールを奪われていた。そのボールを札幌は1トップの内村圭宏に預けて、素早い攻撃を仕掛けていく。中5日でこの試合を迎えた愛媛に対し、水曜日に北九州と戦った札幌は中2日だったが、その差をさほど感じさせない滑り出しだった。

しかし9分、愛媛は相手DFのミスを突いてボールを奪った齋藤学が飛び出し、札幌守備陣の対応が中途半端になったところでパスをつないで、石井謙伍が先制点を決めてしまう。ワンチャンスをモノにした格好だ。

札幌は守備的MFに負傷者が重なってしまい、今シーズン開幕からDFラインの中央で堅守を支えていた河合竜二がこの試合では中盤の底に入っていた。高木純平とのコンビである。河合はもともと守備的MFのプレーヤーであり、パス能力もあるため立ち上がりからリズム良くゲームを組み立てていた。しかし、失点時を含め山下達也と高卒ルーキーの櫛引一紀が組むCBに不安定感を持ったのか、ビルドアップ時だけでなく、守備時にもポジションを下げてDFラインのフォローに力を使うようになってしまっていた。

そうすると、2列目から引いてパスをさばく大山俊輔、杉浦恭平、そしてアンカーの田森大己という愛媛の中盤内側の3人を、札幌は守備的MFの高木とトップ下の砂川誠の2人でケアしなければならない。砂川は守備の得意な選手ではないため、札幌ここでの数的不利から愛媛に自由なパス配球を許してしまう。先制点を奪ってからは、愛媛のリズムとなった。

ところが、ここもワンプレーで流れが止まる。32分、敵陣で得たFKを砂川が素早くリスタート。パスを受けた内村が反応し、GKの股間を抜いて札幌が同点としたのだ。「集中力などの問題でこういった失点をするというのは、我々のチームにはよく起こる」と愛媛のバルバリッチ監督が悔しがる。

1−1のスコアになってからの札幌は、うまく試合をコントロールしていた印象だ。1トップとトップ下の2人を除く8人がしっかりとブロックを作ってゲームを落ち着かせ、一度引いた状態からボール保持者にアプローチをかける形が明確になったため、プレスの出足も鋭くなる。

そのまま後半へ折り返すと、札幌は「高い位置でしっかり形を作ろう、と監督から位置の変更を指示された」という守備的MF高木純が、守備的MFの位置から前方に移動し、4−2−3−1から4−1−4−1に近い形にチェンジ。これによって中盤の役割分担が明確になり、高木純が相手のビルドアップをしっかりとケア。河合も中盤の底がほぼ自分1人となったため、ポジションを下げる回数が減少。そして、河合のフォローが減った分、DF陣は責任を持ってボールに対してプレーをするようになった。この布陣変更により、札幌は全体のポジションバランスが安定したのである。

愛媛のほうは後半立ち上がりにジョジマールを前線に投入し、この選手のキープ力を生かしてタメを作り、周囲の石井、齋藤、杉浦恭平らが入れ替わりながら積極的に前線へと出入りする。だが、もう少し早いタイミングでそういったプレーを使っていれば札幌のDFラインを翻弄できただろうが、この辺りの時間帯というのは愛媛がボールを持つ時間が増えながらも、札幌はポジションバランスが整い、かつディフェンスラインを押し上げることができていたため、愛媛は効果的なチャンスを生み出せず。そして、札幌のプレスも再び厳しくなり、後半途中からの愛媛はパスがほとんど回らなくなってしまった。

そうして突入した試合終盤。札幌の石崎監督が積極采配を見せる。右足首痛のため先発メンバーから外れていた宮澤裕樹を投入。最初は守備的MFの位置にいたが、その10分後に横野純貴が投入されると、宮澤も前線に上がり、横野との2トップを形成。そしてこの2人が勝負を決めてみせた。

82分、宮澤のスルーパスに走り込んだ横野が左足で豪快に蹴りこんでまずは逆転。続いて88分には宮澤が相手GKと競ったこぼれをまたも横野がダイレクトで叩き込み、ダメ押し。交代選手が勝負を決めた札幌が、5勝4分5敗という五分の成績から白星を先行させた。一方の愛媛はこの敗戦により6勝3分6敗と五分の成績に戻している。

■この試合のCOOL BALLER:横野純貴(札幌)

以上

2011.07.10 Reported by 斉藤宏則
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