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【J2:第2節 札幌 vs 北九州】プレビュー:この日唯一行われるJ2。好調を維持する北九州が敵地に乗り込み、堅守の札幌に挑む。過密日程を踏まえての、両監督のベンチワークにも注目したい。(11.07.05)

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7月6日(水)J2 第2節 札幌 vs 北九州(19:00KICK OFF/札幌ドチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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7月6日にJ2で唯一開催されるこの試合。勝点18で12位につける札幌が、同20で9位の北九州を札幌ドームに迎えての一戦だ。この試合は3月13日に開催される予定だったが、この日に延期となった。ただしチケットに関しては延期日程が決定する前に購入したチケットでも観戦が可能だ。

ホームの札幌は前節、敵地で栃木と対戦して1−1のスコアでドロー。先制点を奪われ、攻撃の形がなかなか作れない苦しい展開となっていたが、後半途中にシステムを4−1−4−1から3−5−2へと変えたことが奏功し、横野純貴の同点ゴールを呼び込んだ。積極采配が成功しながらも石崎信弘監督は「システムを変えないで、同点に追いつければ良かったのだが」と口にしたが、それでもやはり、リードされた状況から同点に追いついたことには意義がある。相手が中2日のスケジュールではあったが、夏場のアウェイゲームで勝点1を取れた部分は前向きに捉えていいだろう。

今シーズンの札幌を見るうえで、やはり外せないのはその堅守だ。13試合を終えての失点数10は、リーグ上位の数字。GK李昊乗、センターバックの河合竜二、山下達也が中心となって、体を張った粘り強い守備で相手の攻撃を跳ね返している。前節のドローにしても横野の奪ったゴールはもちろん貴重だったが、先制点を奪われた後に、相手に追加点を与えることなく守備陣が耐え続けたことが大きかった。もしどこかで2点目を奪われていた場合、そのまま相手の勢いに押されてしまう可能性も高まっていたはず。石崎監督が思い切ってシステム変更ができたのも、計算の立つ守備陣を擁しているからだろう。前々節の富山戦(△0−0)もなかなか決定的なチャンスが作り出せない展開だったが、守備陣の粘りが光り、ドローで終えることができていた。

そうなると求められるのが攻撃陣の奮闘だ。「守備陣が頑張ってくれてるのに、前の選手が点を取らなければ申し訳ない」と近藤祐介が話すように、現在の総得点数は失点と同じ10で、得点力不足が露呈している状況でもある。チャンスメイクはある程度形になっているため、フィニッシュの質を高めていきたいところだ。

それに対するのは北九州。前節はホームで大分と対戦し、3−0で快勝。先制点を奪ってから、カウンターの駒も投入しつつしっかりとゲームをコントロールし、完勝とも言える内容だった。「ホームで3点を取れたというのはまた自分たちが次に向かうに当たって非常に大きいものだと思いますし、今まで積み重ねてきたことが少しずつ信じられるという、そういう結果であると思う」と三浦泰年監督もチームの成熟に手応えを掴んでいる様子だ。そして、その勝利によりチームはひとつの引き分けを挟みつつも、ホームの本城陸上競技場で5連勝。明らかに勢いが生まれている。

昨シーズンはわずか1勝に終わったチームが、ここまですでに6勝。今シーズンのみならず、さらに大きな視点を持った場合にも、チームとしての順調な成長を見せていると言っていい。そして、その大きな要因のひとつになっているのは、間違いなく三浦監督のマネジメントだろう。
昨シーズンの苦しい戦いを踏まえたり、就任1年目であることなどを考えると、一般的にはどうしてもまずは結果の優先順位を高めてしまいがちだが、今シーズンの北九州は後方からしっかりとボールを動かしながらビルドアップをしていくコンビネーションサッカーを志向。意図のないロングボールは蹴らず、できるだけパスでゲームを作っていこうという姿勢が見える。開幕直後こそ、連係面のミスもあってなかなかリズムが整わなかったが、ここにきてゲームの質が安定してきている。いいゲームをしているときもあれば、負けるときはスカッと大敗するときもあるというように、その日によってパフォーマンスに波が生じるという課題があったが、それも徐々に解消されつつある印象だ。失点を許しても、そこからまたリズムを自分たちで作り出せるようになっている。あとはそのパフォーマンスをアウェイでもしっかり発揮できるかどうかだろう。

さて、試合の焦点であるが、やはりスケジュールの部分だろう。他チームはこの第2節は先週の水曜日に消化しているが、このカードだけは今週水曜に設定された。そのため、前節は余裕をもった日程で試合を行ったが、今週は逆にこの2チームだけが過密な日程となっている。夏場の中3日での試合をどのように乗り切るのかという部分は双方に突き付けられたテーマだ。もちろん、状況によっては週末に迫っている次節のことも考えたベンチワークなども必要になってくるだろうから、その辺りも注目したい。ターンオーバーを敢行したり、キーマンを途中投入させたりといった、平日に組まれた試合ならではの展開が楽しめるかもしれない。

■この試合注目のCOOL BALLER:山下達也(札幌)

以上

2011.07.05 Reported by 斉藤宏則
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