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【J2:第2節 千葉 vs 湘南】プレビュー:ペナルティエリア内での守備のイージーミスをなくして、再び上昇したい千葉。3連敗の湘南はメンタル面を回復し、攻守両面を強気で戦いたい。(11.06.28)

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6月29日(水)J2 第2節 千葉 vs 湘南(19:00KICK OFF/フクアリチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch180 後06:50〜
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勝点は23と同じながらも得失点差1の差で首位に立つ栃木を、ホームのフクダ電子アリーナに迎えた前節(第18節)の千葉。ホーム側のゴール裏スタンドには「ここは俺たちのホーム フクアリ。誇りと意地をぶつけろ!!」という手書きの横断幕が掲げられた。実際のところ、千葉の選手たちは誇りも意地も失わず、強い気持ちを胸に抱いて戦ったが、結果は2−2の引き分け。勝てば首位の座を奪える絶好のチャンスをモノにできなかった。

千葉が勝ちきれなかった原因の1つは、守備時のイージーミス。1失点目は栃木のロングスロー、そして2失点目は栃木のFK後の流れで、ペナルティエリア内で守る千葉の選手の人数は足りていたが、相手選手に競り勝てずにシュートを許した。2失点目の場面の栃木のFWリカルド ロボのゴールは「あそこに決められたら仕方がない」というような賞賛されるべき素晴らしいシュートだったが、彼にシュートを打たれる前にこぼれ球をきちんと処理できていれば問題はなかった。開幕当初は2試合連続無失点と、今季から取り組んでいるゾーン主体の組織守備が機能しているように見えたが、第12節からは無失点試合がない。もったいない失点で自ら戦いを苦しくしているだけに、「各選手の自覚やポジショニングの問題だと思うし、他の選手のコーチングで直せるところもある」(第18節終了後のMF佐藤勇人)点を、改めて気を引き締めて早急に改善することが必要だ。

守備面で苦しんでいるのは湘南も同じだ。第15節終了時は5勝3分1敗の2位で、失点数はリーグ最少の3だったのに、第16節栃木戦は0−2、第17節鳥取戦は0−4、第18節徳島戦は0−4と守備が大崩れ。相手のミドルシュートが見事だった失点もあるが、ボールウォッチャーになって相手に体を寄せきれないという悔やまれる失点も少なくない。
この3連敗のダメージは大きく、第18節終了時の順位は勝点18で9位にまで後退。流れを変えるべく、湘南の反町康治監督は第18節では攻守両面での走力を重視して中心選手のMFの坂本紘司とアジエルをスタメンから外す策をとった。だが、結果としては奏功したとはいえず、3試合連続無得点という数字もまた残った。岡山との開幕戦は5得点で『湘南の暴れん坊』ぶりを発揮したが、3連敗には決定力不足も影響している。

今節の湘南は、守備力の高いボランチのハン グギョンが前節の退場処分により出場停止。中盤での主導権争いではマイナス材料だが、今の湘南はメンバーがどうこうよりも開き直って強気で戦えるかというメンタル面が重要だろう。アウェイだったとはいえ前節の試合が6月25日だった湘南は、ホームでも前節の試合が6月26日だった千葉よりも体力の回復は有利。それだけにメンタル面をしっかり回復して戦えるかがカギになりそうだ。

一方、今節の千葉は前節では累積警告で出場停止だったFWオーロイが復帰。前節でオーロイに代わって1トップに入った久保裕一の出来は良かったが、休養十分のオーロイがスタメンになる可能性が高い。久保とオーロイのタイプは違うが、前節で見られた連動性の高い攻撃も追求し、精度を高めつつ結果を出したい。第15節で草津に1−3と大敗したあとに気持ちを切り替え、第16節岐阜戦で3−1と勝利したものの、第17節横浜FC戦(スコアは1−1)、そして前節と連続で追いつかれての引き分け。ここで流れを失ってしまうのか。それとも再び上昇していけるのか。正念場といえる今節の戦いの意味合いは大きい。

以上

2011.06.28 Reported by 赤沼圭子
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