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【J1:第18節 福岡 vs 磐田】プレビュー:迷路の出口を探す福岡。ホームの力を借りて悪い流れを断ち切れるか。(11.06.24)

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6月25日(土)J1 第18節 福岡 vs 磐田(19:00KICK OFF/レベスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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福岡は相変わらず苦しい状況から抜け出せない。ほとんどの試合で接戦を演じているように見えて、終わってみれば力の差を見せつけられての敗戦が続く。12試合で喫した失点30という数字が、ここまでの戦いを如実に反映している。高い位置からボールを追ってプレッシャーをかけた時は対等に戦えても、前に出てくる相手を受けることが出来ない。それが福岡が直面している最大の問題点だ。前節の浦和戦も、相手に思うようなサッカーをさせずに前半をスコアレスで折り返したところまでは狙い通りの展開だったが、相手が前に仕掛けてきた後半にいきなり失速。その流れのままにゴールを許し、それが試合そのものの流れも変えてしまった。繰り返される同じパターンでの敗戦は、J1の洗礼と言ってしまえばそれまでだが、12戦を終えてもなお、自分たちに足りないものを手にすることが出来ず、極めて厳しい現実を突きつけられている。

さらに福岡に追い打ちをかけているのが6月11日から続く連戦だ。中2日、中3日で続くスケジュールの中ではフィジカルコンディションを整えることが最優先。課題が明らかになっていても、その修正に割く時間が取れないからだ。迎える第18節も中2日のスケジュール。福岡は課題を抱えたまま磐田をレベルファイブスタジアムに迎えることになる。

今シーズン、福岡は磐田と2試合戦っているが、リーグ戦(第12節)では1−4、ヤマザキナビスコカップ1回戦第1戦では0−2と2敗。両試合とも思うようなサッカーをさせてもらえずに敗戦を喫した。3度目の対戦となる今節の戦いも苦しく、厳しい戦いが予想されている。しかし、「同じ相手に3連敗することなどプロとして許されないこと。しかも次はホーム。しっかりと切り替えて戦いたい」(丹羽大輝)と話すように、もう敗戦は許されない。しかも、戦いの場はホーム・レベルファイブスタジアム。ここまでチームを鼓舞し続けてきているサポーターのためにも、その声援にこたえる必要がある。苦しい状況にあることに変わりはないが、それでも必要なものは勝利しかない。

勝利へのポイントは2つ。ひとつは自分たちのストロングポイントである高い位置からのプレスを機能させられるかということ。過去2回の対戦では、リーグ戦では立ち上がりから前へ出てくる磐田に下げさせられてサッカーをさせてもらえず、ヤマザキナビスコカップでは高い位置からボールを奪いに行ったところを巧みなパスワークでかわされた。まずは高い位置からのプレスを機能させることが勝利への最低条件になる。
そして、もうひとつは、磐田の2列目からの飛び出しにどう対応するかということ。磐田の特長は、全体が流動的に動いて、いくつものパスコースを作り出してボールを運ぶことにある。とりわけ、ボールホルダーを追い越して2人目、3人目が前線に飛び出してくるプレーは迫力満点。過去2回の対戦では、福岡はこの動きに後手を踏んだ。修正に使う時間が短い中で、どのような対応策を取るのかが勝負の分かれ目になりそうだ。

さて、ヤマザキナビスコカップを含めて13戦を戦い、わずかに1回引き分けただけという現実は、チームとして決定的な何かが足りないことを示す。見た目にはちょっとしたことに見えても、実はそれは大きな差。これまでの成績がそれを示している。しかし、壁が厚いことを嘆いていても事態は何も変わらない。どんなに苦しくても、何度跳ね返されても、その壁を乗り越えなければ次へ続く道は見えてこない。そして、その壁は自分たちの力で乗り越える以外に道はない。そのために、いまの福岡が出来ることは全ての力を結集して戦うこと。くじけそうになる思いを強い気持ちで断ちきって、スタジアム全体で戦うことが必要だ。苦しい時、難しい時に何が出来るか。いま福岡はそれを求められている。

以上

2011.06.24 Reported by 中倉一志
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