6月22日（水） 2011 J1リーグ戦 第17節
仙台 4 - 0 甲府　（14:03／ユアスタ／11,356人）
得点者：19' 梁勇基（仙台）、36' 渡辺広大（仙台）、69' 赤嶺真吾（仙台）、75' 中島裕希（仙台）
スカパー！再放送 Ch183 6/23（木）前05:00〜
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●三浦俊也監督（甲府）：

「まずはこの結果について、妥当だったと思っている。
前半の立ち上がりから、仙台は我々にボールを持たせて、そこから奪ってカウンターというやり方だったと思うが、それに思うような形でやられ続けていた。その中での1失点目だったと思う。
ただ、あのシーンにしても、1つ目のボールに競り負け、なおかつ2つ目についても、試合を通して終始、仙台の方が速かったという印象を持っている。赤嶺選手の得点も、それが表れていた。
なので今日は、仙台の勝利が妥当であり、我々の負けも妥当だったように思う。
率直なところで言うと、せっかく遠くから応援に来てくれたサポーターの皆さんには、申し訳ないゲームをしたと思っている」

Q:今日、内山選手に替えて冨田選手を先発させたが、彼の出来をどう評価しているか？
「パウリ―ニョを左に持って行った中、どちらかというと（仙台の）得点は菅井選手のサイド（右サイド）が多かったから、そこに攻守のバランスを考えて置いた。
ただ今日は（冨田だけでなく）、及第点をあげられる選手はいなかったと思う」

Q:後半、山本選手を左サイドバックに移した意図は？
「冨田は守備的なプレーヤーで、攻撃能力がそれほど高いわけではないし、センターバックがメインの選手。山本はクリエイティブな選手なので、右サイドの市川と合わせ、両サイドから攻撃力を少し高めたいと思った」

Q:横浜FMとの試合でも同じ点差で負けたが、あの試合と今節は、同じような負けだったのか？それともこの試合に何が、新しい問題点があったのか？
「比較はできないゲームだった。当然、Ｆ・マリノスの試合もカウンターで失点したとか、あるいは仙台のこの試合もカウンターからの失点はあるが、今日は全体的に、戦術云々の前に、仙台の選手の方が明らかに走れていたし、1対1の戦い、セカンドボールを拾う運動量など、技術、戦術以前のところで、彼らに彼らに軍配が上がった。
何でこんなにコンディションが悪いのだろうと。暑いのはお互い様なので、そこが理解できないところではあった」

Q:震災後、地元の岩手県釜石市まで復興支援に駆けつけた三浦監督を応援するために、友人らが多くスタジアムを訪れたことや、復興に向かう東北で改めて試合を行ったことについての感想は？
「その中では被災した地域から、例を挙げると越喜来町だったり、そういうところから来ている友人もいる。来てもらったことに関しては本当に感謝しているし、ぜひ喜ばせて帰らせたかったなという風に思っている。非常にそこは残念だ。
あまりジョークを言える状態ではないが、多分帰ったらやけ酒を飲むのかなと思っている」

Q:セットプレーで1失点し、その他危ない場面が何度もあった。さらに前半から0−2で内容もひどい中、交代がそのまま（元々の4−4−2で）選手を入れ替えただけだった。もう少し攻撃的に行っても良かったと思うが？
「例えばどういうのが攻撃的ということですか？」

Q:例えばボランチを、もう少しボールを回せる選手に替えたり、左サイドバックを替えたりなど…
「まずDFラインを替えることでカードを一枚切るというのは、やはりもったいないというのがあった。
また2点差は非常に微妙な点差で、攻守のバランスを余り崩してはいけないというのが当然ある。
その中での交代で、3点目を取られたら終わりだったので、あまり攻撃的になりすぎても相手の思うつぼだと考える中での采配だった。特に後悔しているということはないが、ただ全体的にどの選手も、パフォーマンスが良くは無かったと思う。
セットプレーの守備は本当に象徴的で、3本くらい決定的なピンチを招いた。あれでは本当に勝ち目がないという感じを受けてしまう。仙台が今、なぜ上位にいるかといえば、失点が少ない中で、セットプレーの失点は多分０。カウンターからも受けていない。守備的にやってリスクのない中で、全体的にフィジカル的にも強いサッカーを展開しているというところに要因がある」

Q:パフォーマンスの悪さの一番の要因は、暑さか？
「暑さはもちろんあるし、連戦もあると思うが、ただこれが原因だというのを、一つという風には特定できない。
チームには10試合に1回、例えば悪い内容のゲームがくると思うが、それに当たったのかもしれないし。これが唯一の原因というのはないと思う」

Q:金信泳選手に対し、前半からサイドラインで何か指示を送っていたが、その内容は？
「金信泳に限らずだが、まず攻撃の面で問題を感じていたのは、前の4人のところでどんどん勝負させたい中で、ボールがさっぱり入っていかないこと。4人が1ラインというか、同じ高さでフラットにいるだけなので、ボールが入ってもサポートができない。そこで少し変化をつけて欲しいという風に思っていた。そういう話だったり、ちょっと守備の話もあったと思う」

以上